タイムトライアルのポジションがわからない。まだしっかりとポジションは出ていないのだ。今何だにが良いのかわからぬまま、ただDHバーを付けて「それらしく」乗っているに過ぎない。今、ジロデイタリアのTTを見ているが短足な日本人とはポジションがあまりにも違いすぎる。
要するに海外のプロは体型的にも参考にならない。ただ、国内で走る体格も変わらない日本人の場合は参考になりそうだ。まずは全日本を制した西薗選手。
Photo:シクロワイヤード
身長も近い西薗プロ。為末選手と同じ「走る哲学」の匂いがする。ぱっと見てわかるのは肘の角度。西薗選手は90度というわけではなく100-110度程開いている。当然私のような90度に違い角度よりも腕が遠くになる。さらに伸ばすと、昔あったスーパーマンポジションに近づく(現行ルールでは禁止)
肘の角度と、肩関節や背中の柔軟性は、結果的に頭を下げられ空気抵抗を減らすことができるポジションが取れそうだ。あとは、サドルの座る位置。UCIの規定は日本人には厳しいという。サドルがケツの穴に刺さるように乗る感じになるのは、意図的にそうなったのか、規定に収めた結果的にそうなったのか定かではない。
少なくとも、西薗選手と静止画でしか比べられないが、かなりポジションが違うことがわかる。私の場合はほとんどポジション適当なので今後も煮詰めて行く必要があるが、ポジションは空気抵抗を極力少なくする状態と、かつパワーが出る場所の閾値を探ることだと考えている。
空力で優れていても、出力が低ければよろしくない。しかしパワーが出ていても進むことを妨げる空気抵抗を見過ごしていてはダメだ。
流石にここまで行くと、空気抵抗少ないなぁと感じる。ぱっと見なんの参考にもならないかもしれないが、西薗選手と共通している点がある。「膝」と「肘」がくっつく程にコンパクトだ。なぜこうなるのかは想像の域を越えない。
実際のところ、UCIの規定の中で前方投影面積が小さく、かつパワーを出しやすいフォームがまさに最適解と言えるだろう。とすると、有る程度フィッティングでベストではなくベターなポジションを出してもらい細かな調整を自分でする方が良さそうである。
タイムトライアルは本当にパワー勝負だろうか。少なくとも私は見落としがちなエアロダイナミクスをいかに追求できるかも速さの要素の一つだと考えている。そのためにポジションを煮詰めて行く過程は、練習してフィジカルを高め、速さを手に入れる事と同じ到達点へたどり着くのだ。
– – – – – キリトリ – – – – –
文章的には一旦締めないといけないのでアレなんですが、本当にポジション出すやり方の良い知恵や方法がありましたらFBのコメント欄にこっそり書いていただけるとありがたいです。
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