シューズの幅がせますぎて、走っていると足が痛くなる。
わたしの足の幅は「4E」で幅広でほとんどのロードシューズが合わない。これまでシマノやスペシャライズドのワイドサイズも試したが、キツすぎて辛い思いをしてきた。幅を合わせようとすると、ジャストフィットするサイズのシューズよりもワンサイズ大きくする必要があった。
とはいえ、好きなシューズを使用したいという思いは変わらず色々と調べていたところ、ビジネスシューズ、スニーカー、ヒールの幅を広げる「シューズストレッチャー」なるものが存在すること知り、実際に購入しロードシューズで使えるか試した。
今回の記事は、わずか1,980円でシューズの幅や甲を広げられるシューズストレッチャーをインプレッションした。実際にどれくらいの調整幅になるのか、また本当にシューズの幅や甲が伸びるのかを試した。
幅、甲、サイズを調整
シューズストレッチャーで調整できるのは「幅」「甲」「長さ」の3つだ。
- 幅:靴の横幅を広げる
- 甲:靴の縦幅を広げる
- 長さ:靴のサイズを広げる
シューズストレッチャーは伸ばしたい部分に負荷をかけることにより幅を広げる事ができる。部分的に拡張用のダボを使用すると、ピンポイントで伸ばすこともできる。足のスレやマメ、足が当たる部分の痛みを和らげることができる。
履き慣れた靴は、時間とともにシューズが足形に伸びてフィットしているがシューズストレッチャーを使うと半ば強引にシューズを伸ばして調整することができる。
使い方は非常に簡単で3つのステップをふむだけで簡単にシューズを調整することができる。
- 本体のA部分をシューズに入れる。
- 前後調整ネジを回して、ストレッチャーの長さを伸ばして、小さいパーツをかかとにあてて、縦に靴を伸ばす。
- A部分を回して幅を調整する。そのままの状態で1~2日放置する。更に広げたい場合は繰り返し使用する。
シューズストレッチャーを使うだけで十分に幅や甲を調整できるが、速やかに調整するためには伸ばし用のシューストレッチスプレーを用いると確実だ。ビジネスシューズ用に長年愛用しているダスコのベストセラー、革伸ばし シューストレッチスプレーをロードシューズにも流用した。
¥1,320
シューズストレッチャーとシューズストレッチスプレーこの2つがあれば、シューズの幅調整はとても簡単に行うことができる。
水洗い後の型崩れ防止に
シューズストレッチャーのもう一つの使い方としては、シューズを洗った後の型崩れ防止に一役買ってくれる。シューズを洗濯すると、柔らかくなったアッパーがヘナヘナになってしまい型崩れをしてしまう。
これまでタオルや新聞紙を入れてなんとか型崩れしないように施してきたが、シューズストレッチャーがあればきれいな状態で干せるのだ。
洗濯したシューズにシューズストレッチャーを装着し、フック部分を物干し竿に引っ掛けておけば吊るして干すことができる。地面に直接置くと転がっていったり、倒れたりホコリまみれになったりする。シューズストレッチャーがあればその心配も不要になる。
洗った後のシューズは柔くなっているため、そのまま幅やサイズの調整もすることも可能で一石二鳥だ。
まとめ:1,980円で履き慣れたようなシューズに
調整から型崩れ防止まで非常に幅広い用途で使えるシューズストレッチャーはわずか1,980円だ。この価格で痛みを和らげることができれば安い買い物である。実際にロードシューズ以外に、ビジネスシューズ、スニーカーなどありとあらゆるシューズを伸ばした。
あまり伸ばしすぎると、シューズを破壊してしまうのではないか?と懸念していたがスペシャライズドやシマノのシューズに対して、最大の力をかけても破損は確認できなかった。シューズストレッチャーの強さはたしかに生地を伸ばすだけの力はある。
しかし、シューズのソールから繊維を引き剥がしてしまうような力はない。また、シューズの素材によって伸びやすいもの、伸びにくいものがある。たとえば、スペシャライズドのMTBシューズのザイロンはさすがに伸びにくかった。シマノシューズやスペシャライズドのS-WORKSシューズは伸びやすかった。
これまで足に合わずあきらめていたシューズや、いままで我慢していたシューズに対してシューズストレッチャーを使ってみる価値は十分にある。シューズストレッチャーを使えば、まるで履き慣れたシューズのような快適性が得られるはずだ。
¥1,980