イーライ・イザービット 165cm 56kg CX開幕4連勝した強さの秘訣を探る

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CXシーズン開幕と同時に破竹の勢いで4勝を上げた「小さな巨人」ことEli Iserbyt。開幕と同時に怒涛の勝利を量産し、Mathieu VAN DER POEL(以下マチュー) との激闘を繰り広げたベルギーの22歳。身長は165cmで体重56kgという体型は平均的な日本人よりも小柄だ。

しかし、シクロクロスでマチューや大柄な選手と互角に戦っている。体格のハンデをモノともしない走行スタイルは、私達日本人にとってなにか役に立つヒントがあるはずだ。そこで海外のインタビューや機材レビューを元にEli Iserbytの強さの秘訣を探った。

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Eli Iserbyt

Eli Iserbytはプロサッカー選手になりたいという夢があった。しかし、彼がテレビでシクロクロスを見始めたとき、サッカー選手になりたいという夢は徐々に消えていった。Eliはベルギーのウエストフランダースにあるバビコーベで12歳の時にレースで勝利した。

2011年、14歳でシクロクロスとマウンテンバイクで初のベルギー国内選手権を獲得した。それ以来、Eliはベルギーのシクロクロス全国選手権で5回、欧州選手権で1回優勝している。彼はまた、2016年のU23世界選手権で優勝した。

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シクロクロスの魅力は

Eli:何よりも技術的な側面が魅力的です。テクニックでタイムを稼ぐことや、コーナー1つでタイムを失う可能性がある競技性はとても魅力的です。そして、使用するタイヤパターンやタイヤの空気圧を緻密に選択する必要がある面白さがあります。競技は1時間フルガス(全力)で走る必要があり、実はそれが一番好きなのです。

シクロクロスは、ほとんどの場合「最も強い人」が勝ちます。しかし、ロードレースではそれほど強くない人でも勝てる可能性があります。というのも、ロードレースではレース中に他人の力を利用して、自分の能力以上のリザルトを獲得できる可能性があります(この競技性を魅力的に感じる人も逆にいます、私はそうではない)。

シクロクロスは個人スポーツです。走り方、テクニック、機材と細かい点すべてが重要なのです。

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Telenet-Fideaから現チームへの移行

現チームは、レース中に他のライダーのサポートが受けられます。ケビン・パウエルまたはマイケル・ヴァントホーレンハウトと先頭集団にいる際にはお互いに競争します。したがって、一人で走るよりもチームで走るメリットがあります。もちろん、パックになっていてもチームの誰もが勝ちたいと思っていることには変わらないのですが・・・。

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オフシーズンの過ごし方

オフシーズンはとても難しい話題です。たいてい2月中旬にシクロクロスシーズンを終了します。その後何もせずに4週間休みます。4月にトレーニングキャンプに行き、5月にロードレースを始めます。5月から8月はロードレースに焦点を当て、スロバキアのツアーやベルギーのツアーなどのステージレースを走ります。

そして3~4つのステージレースと、高強度を維持するためのいくつかのトレーニングをします。8月には少し休憩し、8月末にはチームと合宿を行います。たくさんのレースで本当に大変な仕事ですが、シクロクロスのシーズンに向けて調子を整える必要があると思います。

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タイヤ空気圧

まず、DugastタイヤとChallengeタイヤは全くもって違うんです。私はチャレンジタイヤを使用しています。Dugastよりも0.2BAR以上高くする必要があります。このポイントは本当に重要です。そこから、ドライコンディションならば1.4 bar、または1.5 barを基準に使用します。

少し路面が濡れている程度で、薄く湿った程度のドロの場合、1.1 barから1.2 barまで下げます。そして、本当に泥だらけのマッドコンディションは、0.9 barから1.0 barまで下げます。本当に低いですよね、タイヤの空気圧を低くする最大の理由は、タイヤはグリップを得るために重要な機材であり、タイヤが本来すべき性能を引き出すためなのです。

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好きなタイヤトレッドは

お気に入りのタイヤはBaby Limusです。Dugastには、それに似たタイヤはありません。スモールバードというタイヤがありますが、濡れたコンディションで乗ると、溝にドロが詰まります。Baby Limusを使用すると、クリアランスがあります。常に必要なグリップが得られます。

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好みのギアは何ですか?

フロントシングルを使用しています。スピードコースの際は、46Tチェーンリングを選びます。上り坂のコースやパワーが必要な場合は42Tを選択します。カセットは標準の11~30です。

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レース前のウォームアップ音楽は何を聞きますか?

AC/DCです。

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レース前の朝食は?

ご飯にアペルモ(アップルジャム)をかけて食べています。それはベルギーで話題の食事です。まわりの人達は私を「クレイジーだ」といいま。しかし、レースの3時間前にいつも決まって食べるものです。

先日のUCIマキノで海外選手も、同じようにコメにジャムをぶっかけるという食べ方をしている。ネクストステージの島本さんによれば、ある日本人選手も同様にライスにジャムをかけた物を食べていたという。

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まとめ

身長165cmで体重56kgで平均的な日本人男性よりも小柄なEli Iserbyt。オフシーズンはロードレースでフィジカルを養い、オンシーズンはシクロクロスで持ち前のテクニックを活かした走りを魅せる。強さの秘訣は、この2つの要素にもちろんとどまらないが、空気圧設定、食事、MTBをバックボーンとしたスキルなど参考になる部分は多い。

特にChallengeタイヤを使用した空気圧設定は1.4-1.5BARを標準としているようだ。Dugastならもう少し下げられるというのは本人の説明にもある通り。このあたりの話は大変参考になる。実際に使ってみても確かに同じ空気圧であっても、リムの底を打つまでのマージンはDugastのほうが多い気がする。

しかし、どんな機材であれタイヤの特徴を活かし、体重とコースを考慮した空気圧に設定し、性能を最大限に発揮することが重要だ。

マチューがシーズンしてからというもの、Eliは勝利から遠ざかっている。しかし、今季常に上位に食い込む走りとテクニックは見る者を魅了する。小さな巨人がどれほど上位に食い込み、最強のマチューを追い込めるか。小さな巨人Eli Iserbytの走りから目が離せない。

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