現在50歳、これからの事を考え、足腰を鍛えるために運動を初めてみようと思いました。ウォーキングやランニングよりはスポーツバイクのほうが楽しそうで、通勤の駅まで行く際にも使えると考えています。予算は10万円なのですが、ショップでは20~30万円のバイクを勧められました。予算10万円以下だと、まともに乗れるスポーツバイクは無いのでしょうか?
クロスバイクから始めてはどうでしょうか。
先日も似たような質問を頂いて、お返事したのですが、前回はロードバイクで15万円でした。またすこしだけ違った条件と予算なのですが、やっぱり(案の定)高いバイクを勧められたようです。
身体を動かして、体力をつけることが目的でスポーツバイクに乗りたいそうです。質問者さんは、以前の相談者の方と同じような境遇をお持ちで、関西の某ショップに行き、完成車で10万円という予算を伝えたものの、20万~30万円クラスのロードバイクを勧められて帰ってきたそうです。
50代でそれほどスポーツをしていないこと、そしてロードバイクのポジションをはじめから取るのはきついことが想定されること、自宅から最寄りの通勤駅まで使うこと、地下駐輪場に保管することなどを考慮し、初めはアルミのクロスバイクをおすすめします。
入手性と少しでも知ってるバイクが良いと考え、北米3大ブランド+世界最大ブランドから選びました。
SPECIALIZED SIRRUS 2.0 (61,600円)
セールで61,600円のSPECIALIZEDのSIRRUS 2.0です。
アルミといったら、キャノンデールかスペシャライズドを選ぶのが定番ですが、セール品で安くなっていたので、スペシャライズドのショップで取り寄せてもらってください。スペシャライズドのオンラインショップの価格がそのまま適応されると思います。
CANNONDALE Quick 5 (79,200円)
アルミと言ったらCANNONDALEです。こちらも現在在庫あるみたいなので検討してみてください。おしゃれな感じで、街乗り、ちょっとした休日の遠出でも使えると思います。
TREK FX1 Disc(74,690円)
最近、安くても堅実なバイクリリースするよなぁ、と思っているのがTREK。自分の父に選ぶならこれです。
FX 1 Discは、軽いアルミクロスバイクです。変速段数が多いので、どんな地形も快適に走ることができ、パワフルなディスクブレーキで、雨でも晴れでも安心してブレーキングできます。
こんなに安いですが、生涯保証が付いています。メーカーの謳い文句も「万能なバイクでもっと太陽の下で体を動かし、通勤・通学したい方に最適。」とあって今回の質問者さんにぴったりです。
外せないGIANT エスケープ(66,000円)
GIANTのエスケープを外したら、総ツッコミくるレベルなので最後に紹介。エスケープは多くの人が通ってきた道ではないでしょうか。
ベストセラークロスバイク「エスケープ R3」のディスクブレーキバージョンにキックスタンドを標準装着したモデル。スタンド私もつけていましたが、便利です。
30mm幅タイヤとエルゴグリップ、クッション性の高いサドルなどが快適性を向上。高い安定性を発揮する油圧ディスクブレーキにより、通勤、通学、週末のサイクリングまで安心・快適に、と今回の質問者さんにぴったりです。
まとめ:高いバイクを売りたいのは理解できるが・・・
高額なバイクを提案されてしまうのには、いくつか理由があります。まず、どんな使い方、乗り方をしたいのか、これまでのスポーツ歴、現在どんな運動をしているのか、予算などいろんな情報を伝える必要があります。
その際、けっしてやってはいけないのは、背伸びや、見栄をはって話を盛らないことです。予算が10万なら、20万と言わないこと。ショップ店員さんからすると、100万以上のバイクを何台も見て扱ってきているので、世間では大金の10~20万は誤差としか思っていません。
したがって、はっきりと「予算は10万まで」と具体的に伝えるほうが手っ取り早いです。「決まってません」が一番困ると思います。また、相手も商売なので高いバイクを売りたいです。なので、「お金持ってそうだな」と思わせてもいけません。
今回、50代であること、スポーツはそこまで自信がないこと、予算が10万円ということでドロップハンドルのポジションは厳しく、フラットバーで乗りやすいクロスバイクをおすすめしました。
最近では、リムブレーキからディスクブレーキが主流になっているのでディスクブレーキモデルで10万円以下のバイクをピックアップしました。
紹介したバイクのほとんどが10万円以下で、残りの数万円でシューズやヘルメットが買えます。また、北米4大メーカーは都市部に直営店、いわゆる自動車でいうところの正規ディーラーを持っています。
私もいまこうやって、インプレやら、機材レビューやら、偉そうに書いていますが、初めは質問者さんと同じように、クロスバイクに乗っていました。一番初めはGIANTのエスケープを買って、次はGIANTのFCR-ZEROというエアロっぽいフラットバーバイクを買いました。
フラットペダルで乗り慣れてきたころ、ドロップハンドルとビンディングペダル、少し高価なホイールにアップグレードしたくなって、東京在住時に当時のなるしまフレンド原宿店に行ったのを今でも覚えています。
ドロップハンドルにしたかったので3000円ほどのNITTOアルミハンドル、スピードが知りたかったのでCATEYEサイクルコンピューター、そして当時2万円台だった(高価な)MAVICのアクシウムを買って、あわせて原宿店の2FでSIDIの9000円ぐらいのシューズとビンディングペダルを買いました。
クロスバイクからロードバイク(もどき)に乗り換えたときの感動は、いま世界最速クラスのバイクに乗ったときの感動よりも、はるかに大きかったです。もう、あのときのような高揚感を、いまのロードバイク機材で得ることはもうないでしょう。
はじめは、どんなかたちでもよいです。乗って楽しいと感じたり、気づいたら遠くまで走っていた、帰宅してからも「また次の休みはどこに行こうか」、と考えるキッカケを購入したバイクを通じて生み出せれば良いのです。
それは、バイクの価格が高かろうが安かろうが関係ありません。
少々脱線してしまいましたが、50代でもおそくはありません。身近で50代超えても速くてしぶといおっさん何人もいますから。
まずは、今回のお返事を参考にバイクを手にとって走り出してみてください。乗りはじめたら、なにかが始まるかもしれません。