世界最速!セラミックスピード エアロビッグプーリー インプレッション!

4.5
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エアロ化はやり尽くされたと思っていたが、まだ飽き足らないらしい。セラミックスピード社はこれまで、摩擦抵抗を極限まで減らす機材を数多くリリースしてきた。セラミックベアリング、オーバーサイズプーリーホイール(OSPW)、そして潤滑剤のUFO Dripだ。

セラミックスピード社が生み出す製品に共通しているのは、数値的かつ科学的な速さの裏付けだ。それは摩擦抵抗であれなんであれ、実験を行い、他社製品を名指しで比較する。それゆえ、プロチームやシリアスなアスリートから絶大な信頼を得るにまで至った。

今回の記事は、セラミックスピード社が「空力性能」にこだわって生み出したエアロビッグプーリーを実際に使用した結果をお伝えする。エアロ効果は感じられるのか。それとも、ただの眉唾なのか。13万もする究極のエアロビッグプーリーの性能やいかに。

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動画で解説

動画でも解説しています。

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空力性能

空力性能の前に、セラミックスピード社のビッグプーリーについて簡単にふれておく。「セラミック」と名がついているものの、他社よりも高精度のセラミックボールを採用しており、チェーン角度の違いによる摩擦係数を考慮し製作されている。

第3者機関の独立した実験において、他社のビッグプーリーと比べてセラミックスピード社のシステムが優れていることが明らかになっている。そのOSPWをベースにエアロ性能を高めたのが、OSPW Aeroだ。

世界最速のOSPWシステムはENVE社のSES(SMART ENVE SYSTEM)を開発した、サイモン・スマート氏(Drag2Zero)と3年におよぶ共同開発で生み出された。

エアロの効果としては、ノーマルプーリーと比較して1キロあたり0.18秒短縮(40km/h) 40km走行で7.2秒のタイム短縮が見込める。OSPW Aeroは、前面から流れてくる風を緩やかに後方に流すことで空力特性が向上した。

風洞実験の結果としては、OSPW Aeroは純正ディレイラーのプーリーと比較して、平均でおよそ40%、Drag角度によっては最大60%もの空気抵抗を低減することが判明している。

詳細な実験データやYaw角ごとの結果は別の記事で紹介しています。

https://rbs.ta36.com/?p=55825

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インプレッション

エアロ効果がわかるかどうかについては(当然のことながら)全くわからなかった。しかし、明らかだったのは踏み込んだ瞬間の軽さだった。これは、テンションスプリングが弱くなったことによる効果が大きい。

ロードバイクばかり乗っていると、チェーンテンションが抵抗にどのような影響を及ぼしているのかはあまり体感できない。対して、トラックやシングルスピードのバイクに乗っている方たちは、チェーンリングとコグをつなぐチェーンテンションひとつで抵抗がまったく変わってしまうことをよく理解している。

チェーンを張りすぎると、チェーンリングとコグの圧力が強くなってうまく回らくなる。一方で、緩みすぎると力が伝わりにくくなってうまく回らなくなる。セラミックスピードのOSPWは純正品よりも微妙にテンションが低いセッティングがされており、踏み込んだときに軽いとわかる絶妙なセッティングがほどこされている。

1つ気にしていたこととして、ビッグプーリーにおける変速性能の悪さがあった。RIDIAのビッグプーリーを以前使用していたとき、変速性能に満足がいかず使用することをやめた。かろうじて変速性がまともだったのは、カーボンドライジャパン製のビッグプーリーぐらいだ。

https://rbs.ta36.com/?p=47732

セラミックスピード社のOSPWエアロを推奨値で使ってみたが、変速性能が非常に良かった。純正品とほとんどかわらず、ブラインドテストをすると違いを見分けるのは難しいと感じた。新型DURAACEの「音もなく変速する」という性能を一切邪魔にしない性能をそなえていた。

200kmほど平坦や坂道を走ったが、「ビッグプーリーは変速が悪い」ということを一切思い出さず、感じさせなかった。ただし、スプロケットを30Tにする際にややガシャッと音がするのが気になった程度だ。

今回、チェーン長は純正品のプーリーゲージの適正長をそのまま使用している。そのため、OSPWエアロを使用するためには2リンクほど短いチェーンだ。したがって、2リンク追加すればもう少し「ガシャッ」とした音は軽減されるかもしれない。

エアロ性能に関しては、本当によくわからない。これがわかったら、人間風洞実験設備だと思う。ただし、「世界最速のフレーム」「世界最速のホイール」「世界最速のオイル」をつけているため「世界最速のプーリー」が加わったことでわずかながらも空力性能が向上したことは精神安定剤的によい。

空力性能に関しては実験データをそのまま信用する他無い。エアロ化をやり尽くした方、全日本選手権のタイムトライアル、ツール・ド・おきなわ210kmを走る場合は価値があると思う。1秒の重みを嫌というほど知っている方におすすめだ。

対して、今所有している機材のエアロ化にまだ取り組んでいない方は買う必要はない。エアロフレーム、エアロホイール、エアロハンドルなどまだまだ空力性能が見込める機材を使用していない場合だ。そのような方は、まずはハンドルまわりから変えることをおすすめする。

OSPWエアロは「やり尽くした後の最後のツメ」で使用する機材だ。

あとは、メンテナンスについてだが洗車をするたびに注油する必要がある。その際、バイクのドライブトレイン側を地面に倒して、オイルを入れる穴を上に向けておく必要がある。これが非常に神経の使う作業で、室内でなければ作業できない。

高価な機材であるため、メンテナンスについても定期的に行う必要がある。ただその手間を考えても、変速性能、摩擦抵抗の小ささ、空力性能、作りの良さなどどれをとってもこのOSPWエアロを超える製品は今のところ見当たらない。

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チェーン長

チェーン長の設定はこれまでのOSPWと同様だ。チェーン長の調整はとても重要で、片側性や摩擦抵抗に影響を及ぼす。

ステップ1として、チェーンをディレイラーケージを通して、フロントをインナーチェーンリングに移動しておく。カセットを最小(トップ)ギアに配置する。最近のDura-ACE Di2は3段目以降に移動できない。その場合は、フロントをインナーチェーンリングのまま、カセットを可能な限り最小のギアにシフトしておく。

正しいチェーンの長さを見つけるには、チェーンリングとディレイラーケージの間の下側で、チェーンの端と端を一緒に引っ張る。そうすると、ケージの下部がカセットから離れて下向きに動き始める。

ステップ2は、チェーンにテンションがかかり、OSPWシステムが上の図のように横に並んで見えたら、チェーンを1リンク(内側と外側のリンクの組み合わせ)短くし、すべてのギア(フロントインナーチェーンリング/カセットの可能な最小ギア)に適切なチェーンテンションがかかるようにする。

ステップ3は、チェーンカット後にOSPWシステムのクリアランスをテストする。リアディレイラーがフロント・アウターチェンリングとカセットの最大コグ(ローギア)にセットし、ケージを反時計回りに回転させる。

OSPWシステムの上側プーリーホイールとカセットの最大ギアの間に3mm以上のクリアランスができるようにBテンションを調整する。

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テンションスプリング

テンションスプリングの調整は取り付け前に4つの穴から選択できる。HとLが記載されており、H(ハイ)側でセッティングするとテンションスプリングが強くなる。L(ロー)側にセッティングするとテンションスプリングは弱くなる。

セラミックスピード社から推奨セッティング方法指示されており、使用するディレイラーのモデルによって異なっている。シマノ電動系はL側、機械式はL側2つ目にセッティングする。SRAMや他のモデルの場合はセッティング方法が異なるため、実際にご自身が使用するディレイラーに適したセッティングを行う必要がある。

https://www.cog.inc/ceramicspeed/wp-content/uploads/2022/01/ospw-for-sram-axs_installation-and-maintenance-jpn-202201.pdf

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まとめ:エアロをやり尽くした方へ

OSPWエアロは究極のビッグプーリーだ。お値段もぶっ飛んでおり、13万円という価格設定で売られている。もともとのOSPWが6~8万円で、カーボンのカウルをつけるとプラス5万円になるのかと少々怖気づくような機材だ。

ただ、マージナルゲインを追求するサイクリストや、単独で走行するトライアスリートには最高の機材になる可能性がある。お値段との相談になるかもしれないが、1秒の短縮に価値を見いだせる人にとってみれば買いかもしれない。

一方で、13万円を別の機材に投資して空力性能を高めるという方法も間違えてはいない。むしろ、正攻法である。ハンドルやヘルメット、シューズカバーなどエアロ効果と費用対効果が高いエアロ機材は数多く存在している。

それらをやり尽くしているのならば、最後の、最後の差でOSPWエアロを使用するのはありだとおもう。

OSPWエアロは誰にでもおすすめできる機材ではない。しかし、1秒の差で勝敗が分かれるプロ選手、タイムトライアルで僅差で負けたことがある選手には武器になる可能性がある。空力性能は高ければ高いほど良い。

少しでも速く走りたい方、マージナルゲインという言葉を本当に追求したい方はOSPWエアロをぜひ一度試してみてほしい。

https://www.cog.inc/ceramicspeed/archives/1966

 

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