RERICの生地はサイクルウェアにしては良すぎる

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RERIC(レリック)のウェアは非常に窮屈(タイト)だ。先日初めて着た時に「サイズを間違えた」と感じた。しかし間違いなく身長(170cm)にフィットするメーカ提示のMサイズ(身長160cm~169cm)だった。

なぜか調べてみたところ理由は単純であった。Rericのウェアは我々が普段生活するような直立した状態で着用することを「想定」していない。だから乗車姿勢(ライディングポジション)をとって「試着」しないと体に「合わない」のだ。

その国産ブランドのRERICを見て行きたい。

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RERICという国産ブランド

RERICというメーカーの評価(インプレッション)があまりにも少ない。しかし、製品は非常に高品質で「着てみたい」と思わせる作りにおどろく。そして3年ぶりに冬用ウェアを全部買いかえることにした(以前はパールイズミ)。

その理由を書いて行くがまず性能、着心地を紹介する。私が購入したのは以下のMサイズ2点だ。

  • RERIC Libra ハイベント ブロック ジャケット 0~8℃
  • RERIC Libra ハイベント ブロック タイツ 0~8℃
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RERICは乗車姿勢を考慮

乗車姿勢(下ハンやブラケットをもった状態)を想定して作られたウェアはいくつかある。Raphaのタイツもそうで乗車姿勢を考慮しているので直立していると窮屈だ。RERICも同様に乗車姿勢を考慮した作りになっている。

RERICは過去にJPT(ジャパンプロツアー)チームのVAXRACINGが使っていた。オフィシャルウェアとして2013年シーズン中使っていたが、実のところそれくらいの知識しかなかった。

ブランドとしての歴は浅く2012年にブランドが立ち上げられた。今だパールイズミと比べると歴史は浅い。だが「繊維会社」としての歴史は長く、アジア諸国のアパレル系や、スポーツインナーを製造している。

この手の「原材料」メーカは日本に多い。例えばカーボンフレームやカーボンホイールがその例だ。カーボン素材は日本の東レが原材料をメーカーに供給している。GIANTのフレームでT800と有るがあれは東レの素材だ。

そしてiPhoneのパーツもしかりで国産や、台湾製品が使われている。それら原材料のメーカーの強みはなんだろうか。

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繊維メーカーの強み

製品の開発は発表される3年前からスタート。繊維会社が作る利点(メリット)はなんだろうか。素材から自社開発できることは、あらゆる試作パターンを試せる。そして材料は自社生産だから調達する必要はない。

大量生産メーカー(マスプロメーカー)ではこうもいかない。

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RERICはアジアの工場を基板に、また繊維会社という強みを活かし「日本人の体型に適した設計」をした。アソスや、ラファは手足が長い海外の人のサイズで設計されている。だから、必ずしもフィットするとは限らない。

私もRaphaは3着持っているが、サイズ選びは「日本サイズよりワンサイズ大き目」や、「冬用なら日本サイズとちかい」という。おおよそ日本人のサイズ相当はこれ、という選び方だ。事実、私には海外製品は袖が異常にダボついたり、膝の位置がおかしい。

Rericを実際に着るとわかる事がある。直立した状態では前面が引っ張られる。しかし乗車姿勢をとると一転する。乗車姿勢を取ると背面、前面の衣類の形状が「おちつく」。直立した状態では乗車姿勢を考慮した設計なので前面が「つっ張る」のだ。

ここで一つ大事なことを書く。いままで選んだウェアは「乗車姿勢で試着」したか。私はしていない。私服を選ぶのと同様に、直立で着て見て気に入ったら買う。考えてみて欲しい、サイクリストは乗車姿勢でウェアを一番長く着用する。

だから乗車姿勢でウェアを試さないといけない。

そんな基本的な事も気づかず、3年前ウェアを選んでいたとは恥ずかしい。このRERICのウェアは乗車姿勢をとらないと、その良さがわからない。乗車姿勢をとらないと「違和感」がある。

着ると違和感を感じる程に執拗に「乗車姿勢」を考慮して設計、作りこまれている。

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RERICは日本人の体型に

海外製品では袖がダボ付く、体幹部に余裕がありすぎる、ひざ下が余る。日本人向けに作られていないウェアのパターンだ。海外製品のターゲットは小さな日本市場ではなく、多くはヨーロッパが市場だ。

オークリー、スペシャライズドはアジアンフィットがある。ウェアではなかなか見ない。日本人は手足のながさ、体幹の太さが諸外国に比べマイナス方向(短い、小さい)だ。

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ぴったりとした足の長さはシルエットの良さにも表れる。袖や、裾の長さが日本人に合っている。乗車姿勢では各関節部は違和感のない伸縮と余裕が有る。

ここまで、良い評価なのでステマかと思われてしまう。ここからは違った話を。人によってはおや、と思う所がある。今から重要なことを書く。

乗車姿勢を追求したピッタリと密着するウェア(タイト)が故にジャケットの中に「重ね着できない」のだ。中に着るインナーは1枚が適切。今までと、ウェアに対する考えを変えることが必要だ。

だからジャケットはしっかりしてる。そこでインナーが重要になる。インナーは好みだが、私の場合は以下のように気温で分けている。

  • 0~8℃リブラハイベントジャケット・タイツとジャケット
  • 10℃以上:ファイントラックフラッシュドスキンメッシュ
  • 9~5℃:モンベルジオラインL.W
  • 5℃以下(氷点下含):モンベルジオラインEXP

そしてジャケット1枚用意し、インナー1枚を変えることで対応できる。ファイントラックフラッシュドスキンメッシュはゼロレイヤーとして冬のレイヤリングに使っている。

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RERICの価格と品質

アソス、ラファは非常に高額だ。それと比べるとRERICは国産メーカながらお求めやすい。素材も引けをとらない。RERIC最上位モデルのジャケットは2.2万。タイツも2万だ。現行のモデルは値上がりしてしまったのでお得感は無くなってしまってが、品質は良い。

パールイズミ最上位プレミアムモデルよりも安く、そして実際に製品を見るとパールイズミよりデザインも、素材も良い。数値や実際の繊維の原価は知らない。しかし店頭に足を運び、商品を手に取り各メーカーと比較するとわかる。

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雑誌や、店、自転車ポータルサイトのインプレッションだと「あのメーカーと比較してこうだ」とは書けない。しかし、「AssosとDe March」、「RaphaとCafe’ du Cycliste」ではどうか、が一番私は知りたい。

消費者は何でもかんでも買えるわけではないのだ。だから、価格帯も近い国産大手のパールイズミとくらべてどうか、という事をあえて書きたい。

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RERICのウェアまとめ

私は個人消費者として良くない所、良い所を今回述べた。RERICは他のメーカにない、日本メーカーならではの細やかさと、ものつくりの良さを持っている。

ラファやアソスも良いが、日本人の体にキチンとフイットしたウェアを着る事は重要だ。激しい動きをするサイクルスポーツにおいて特に考慮すべきである。

この冬は、しっかりと防寒対策をして寒さに負けずに走りたいものだ。

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