レース前の調整というプロごっこは辞めだ

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3DAY熊野

同じ場所で靴下だけを変えて写真を撮る。

明日から三日間のステージレース3DAY熊野が行われる。カテゴリは違うが海外から色んなプロチームが来るので見ていても楽しい。三日間走るのはしんどい。ただ、不思議なことになぜか最終日の一番辛いステージで毎年調子のピークが来る。

そのまえにとにかく走りたくなった。ステージレース3Day熊野前に淡々と 30+80+70 180kmという感じ。

よくわからないが、熊野は日に日にコンディションが上がっていく。今年もそうなるかわからないけど、三日目が一番好きだ。

火曜日と水曜日と走りたいという身体の声を聞き、とにかく「調整」なんてプロごっこの様な言葉に嫌気がさしてたのでとにかく走った。一日三時間の間止まらずに走る。その間はできるだけ全力で。

一人で走ることにしてたけど、走っているといろんな人に会う。火曜日はアヴェルのO橋さんとK野さん。水曜日は夜遅く仕事帰りのY部さんと。久しぶりにお会いしたので言葉を交わす。タロコでアツい走りをしたのはニュースサイトで見ていた。

いろんな人とやっぱり、あってしまう関西の狭さと仲間のつながりは楽しい。

最近レースに出て思うことがある。体へ意図した結果を望む際の失敗率だ。「減量」はおおよそ成功する傾向にある。ただ調子の「調整」はほとんどが失敗に終わる。監督のブログにも、高岡さんの書籍にもあるが、なぜ調子がいいのか「わからない」ことが多い。

私よりもはるかに経験が多い方達ですら「よくわからない」身体の調整。その調整とやらを素人同然のサイクリストがやろうとしても成功する確率は低い。「調子の良い」状態に持って行くためには休息が一番なのは間違いない。

ただ、能力が増すわけではなく元に戻るだけだ。疲れて疲弊した体よりもフレッシュな方が良い。回復には休息が大事であるのは間違いないのだが、最近気づいたことがある。ある程度乗り続ける調整方法だ。

強度にもよるが、ある一定の翌日に残らない例えば厳密に言うならTSS100以下で毎日走る。そのまま土日のチーム練習に行くとわりとかかる時がある。いわば走りパフォーマンスを維持する調整だ。

「あの人最近のれてないね」と調子の悪い人を指す言葉がある。まさに走ってると強くなる単純な例だろう。非常に簡単なことだが、我々はプロではないので単純に一日前に時間があったら乗るくらいでもいいかもしれない。

そこまで難しく考える必要はない。ただし、傾向は押さえておくべきだろう。データーの蓄積こそ調整の失敗率を下げられるからだ。

今回熊野前までに毎日淡々と走った。ただL5には突入していない。この状態で熊野で調子がどうなるのかは誰にもわからない。

我々プロではないサイクリストは何より楽しむことが重要である。調子が失敗して落ち込むよりも、調整そのものを楽しんだ方が良い。一つの条件を積み重ねられることによる調整失敗のデーターベースは、いづれ成功へと導く糧になるだろう。

調整失敗とはすなわち、良い調子を生むために必ず必要な材料なのである。「失敗した調整方法」を繰り返さないことの方がよほど成功への近道ではないだろうか。

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