GP4000S2
様々なタイヤを使ってきたが、結局GP4000Sに落ち着いている。雨天時も滑りにくくグリップも良い。また、耐久性も十分であり磨耗もしづらい。6000Km程ノーパンクということもあった。レースから常用の練習と幅広く使えるタイヤが今回紹介するGP4000(GRAND PRIX)だ
そんな完璧かに思われたGP4000Sも所バージョンアップGP4000S2が発売したのである。発売当時メカニックに聞いたところ「変更点なし色の追加のみ」という説明であった。ただ実際に自分の目で見てみると細かな点が改良されていることがわかる。実際に新品のGP4000SとGP4000S2を並べて比較検証してみたい。
GP4000SとGP4000S2の違い
まずは既存のGP4000Sについて見て行きたい。まず確認できることが有る。それはややぼってりと横に広がったタイヤである。ある種しなやかさと言えばそれまでであるがこれらは個体差があるようだ。次のGP4000S2をみてほしい。
こちらはGP4000S2である。見ての通りくっきりとタイヤの形状が出ている。恐らく個体差が大きい点であり梱包状態にもよると思われるが、明確に山のもっこり具合が双方でことなっている。ただ、私が持っている予備のGP4000Sはここまで潰れていなかったと補足しておきたい。
また、バリ山がGP4000S2では綺麗になくなっているではないか。一見並べて見ないとわからないレベルだが実際に確認できることは品質が上がっているように見える。人間の肌で例えるならばGP4000S2の方が「きめが細かい」ことが確認できる。
大きな変更点は事実上ないと思われるが、恐らく製造するプロセスの中で何らかの品質向上がなされている、と実物を見て確認できた。
トレッドパターンの拡大
トレッドパターンの拡大画像から比較して行こう。まずは旧型の写真から載せて行きたい。おなじみのパターンであるが新型はどうだろうか。
わざと写真が綺麗なわけではない。実際に見てみると一目瞭然であるが、パターンが非常にくっきりと現れている。変更点は無しという話は確かにそうかもしれないが、恐らく金型の変更や、製造方法の改善が行われているかと推測している。
明らかに「品質の向上」が確認できる。製品からコンパウンドまで変わっているかは確認することはできない。ただ、実際のトレッドを見てみると明らかな違いがあるのだ。
取り付けた状態比較
左手が2で右が1である。写真の写り方で良く分からないが2の方がホンの僅かに太い。空気圧は8barの同様だ。レース前にチーム員と眺めていたが明らかに2の方が僅かながら太い。いくらか原因は考えられるが私はR-Airを使っていたのでチューブの差かもしれない。
もう少し厳密に計測してみる余地はありそうだ。確かに23cといえどタイヤメーカーによって僅かながら太さは違う。ドンピシャで23cではない。今回GP4000S2を確認して気づくのはやはりその”質感”ではないだろうか。
また、パッケージでは確認されたバリ山もこの取り付けたモデルでは確認できる。とするとやはり個体差は大きいと言える。従って一概に、品質向上しバリ山なくなったのがGP4000S2とはいいがたい。
明確に違う点、パケ写真のマダム
コンチネンタルのタイヤで一番目を引くのは「見下したマダム」である。今回のGP4000S2になり変更されたのはこのパッケージ写真のマダムだ。上記写真は4000Sの写真だ。四名の威圧的なマダムが購入者に威圧感を与える。この見下された先にGP4000Sを使う道がある。
GP4000Sはレースから普段の練習と幅広く使えるタイヤだ。既に1で高い完成度を誇っていた。それが2になり品質の向上がみられている。既にクリンチャータイヤの決定版として確固たる地位を築いている。
既存ユーザーも、他のタイヤを使っている方も新しくなったGP4000S2を一度試して見て欲しい。いろんなタイヤを使ってみても、このタイヤに戻ってきてしまう、そんなタイヤなのである。
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