やる気出ない、そんな時は脳ミソの中のやる気スイッチを入れてみよう

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今やる気が出ない。とは言うものの毎日時間があれば練習するようにしている。普段は一人で練習するものの、水曜日の高強度は五本やるつもりが、三本目で諦めてしまった。しかも目標の出力から程遠い。

練習やりたくなくなるわけだ。西日本ロードクラシックが目前に迫った今のこの時期に、コンディションはとても良いとは言えない。昨日も帰りが遅く、朝起きられない、、、というフレーズを口にしそうになる。

時間がないのではない、タイムマネジメントができていない。スマホいじる時間あるなら練習しろ、朝早く起きるために早く寝ろ。そんな自問自答しながらも、やる気を出すために幾つかの打開策を考えてみたい

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私のやる気はどこに

結論は脳なのだろう。調べるとやる気の源は脳のある一角にあるらしい。それは側坐核(そくざかく)だ。この部分が「やる気」を生んでいる。「やる気」のコントロールのためには、この側坐核をうまく使うことにある。しかし面白いことに、刺激を与えないとうまく起動しない。

この側坐核をうまく使う話は、主に各種勉強にとりかかる際の知識として広くしられているようである。ではどのような時に、「やる気のスイッチ」が入るのだろうか。そんなスイッチがあるなら16連打したい(古い)。

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やる気の鍵は行動にあり

側坐核はやる気の源である。ではどのような刺激を与えたら、「やる気」が出るのだろうか。それは「行動」することだ。この行動が引き金となり、側坐核が興奮状態になる。この興奮状態を作業興奮という。この状態にまで持って来られたらしめたものだ。

したがってまずは、行動することからすべてが始まる。逆説的に物事を考えるならば、「やる気になるための行動ができない」という意見もある。むしろこれは間違っていない。正論ですらある。さらに逆説的に考えると「行動ができていないから、やる気がでない」のである。

原理を理解すれば恐れることなど無い。側坐核の特徴として一度起動したら作業興奮状態になり、次々に「やる気」が出てくる。どんな人にも経験がある話だが、嫌な部屋掃除を初めたら止まらくなる、風呂掃除を初めたら止まらなくなる、練習のメニューを初めたら最後までやりきろうとする。

これらの「やる気なかったけどやったらやれた状態」は側坐核に「行動」という刺激を与えた結果なのだ。

これらを我々サイクリストの「練習やりたくない」に置きかえられる。

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まとめ:西薗選手の言葉を思い出す

西薗選手がチャンピオンシステムに移籍発表する数ヶ月前、当チームに講習会をしてくださった。その際飲みの席でこんな事を言っていたのを思い出す。

「メニューやりたくなくても乗ったらなんとかやるんです」

というフレーズに今回の側坐核の話を重ねあわせる。誰しもトレーニングは嫌なものだ。楽して強くなれるのならそちらを選択するだろう。しかしそれは無理な話だ。私も今、よくわからない体の重みや、出力の低下を感じている。そしてモチベーションが落ちている。

自転車に乗りたくない気持ちが今シーズン一番あるのだ。その際には機材を買ってみたり、気分転換してみたり乗りたい気持ちを盛り上げたいのだがうまくいかない。どうしても何かが邪魔をしている気がしているのだ。

そんな中単純な「行動」でやる気を引き出せるならば、まずは無理矢理にでも「行動」してみたい。トレーニングはやらずして強くなれない。何もやらなかった日は「0(ゼロ)」である。0に何を掛け算しても0だ。それならば少しでも進み1にしたい。

やる気は出ない、なぜなら行動しないからだ。まずは今この時から、行動してみよう。やる気が出ないと悩むのは無駄である。行動あるのみだ。

それが仕事であろうと、練習であろうと、部屋掃除であろうと、全ては行動から始まるのだ。

参考文献: 海馬は疲れない

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)
池谷 裕二 糸井 重里
新潮社
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