「インプレッション」という不確かな評価を、評価する。

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「インプレッション」とは「印象」という意味なので、決して「評価」をしているわけではない。しかし、インプレッションを評価という意味合いで捉えてしまう場合が多い。そんな事を考えながら朝練へ向かう。

「練習に行くんだ」という思考だとあまり乗り気にならない時がある。私も人間だし、気持ちの浮き沈みがある。トレーニングは修行のようなもので、辛くて辞めたいと思うこともあった。ただ、最近はそんなことを思う事は少なくなり「乗る」ということが楽しい。

今朝は前輪にだけRacing zero carbonを使ってみる。買ってたけど、使う機会がなくて、どんなもんかなと使ってみる。機材評価は相対評価だ。絶対評価は不可能。だから究極にホイールのテストをするなら、いつも使っているタイヤ、チューブ、空気圧を同じにして、さらに前輪、後輪を分けて使う。

これで初めてホイールの違いがわかる。

ラテックスを使っただけでその性能に感動するわけだが、もしもテスト用のホイールにラテックスが仕込まれていたら「ホイールの性能」なのか「ラテックスの性能」なのか判断できない。ホイールの性能を知っていれば、ラテックスの乗り心地と判断着くが、人間は測定器ではないので要素ごとの性能判断は無理だ。

そんな中でも世の中の雑誌やニュースサイトでは「フレームの評価」や「ホイールの評価」をする。というより、しなくてはならない。それは仕事だから。フレームなんて、パーツという要素の塊だからとても評価がしにくい。柔らかなホイールと、しなやかなタイヤをはいた場合、硬いフレームでも「柔らかい」と感じる。

海外のTour magazineが全部のパーツ外して、フレーム単体の剛性を測定するのは理にかなっている。というより、人間が「硬い」「柔らかい」と判断するのは、「何かと比べて硬い、柔らかい」のであって、結果相対評価だ。となると、数値化せねば絶対評価はできない。

だから、当ブログは「zxrsより硬いスカイロン」といった表現を多用する。今回skylonを買ったが、アクティブフォークの相対評価の為だけにノーマルフォークを3000kmほど使って癖を知ってから、アクティブフォークを試す。それだけのためにノーマルフォークを買った。

私は機材やタイムが好きだからこそ比較する。そして「アクティブフォークはとても振動を収束させます」という文言を書くためだけに(まだ試していないが、書くことになると思われる)一言の重み付け、ただそれだけのために相対的に機材を試す。

今回新たに前輪だけレーシングゼロカーボンを使ったが、bora35の前輪よりも確かに振りは軽い。ただまっすぐ走らせただけなら、まだ違いがわからない。このフルクラムレーシングゼロカーボンと言えど、レイノルズ製のattackのリムなのでboraとはブレーキの効きが異なった。

やはり、boraは優秀だと思う。そんな評価も相対的に見ねばわからない。こんな小さな発見を自転車は与えてくれるから、乗るモチベーション、書くモチベーションになる。あとは後輪を試すわけだけど、まだまだ書く材料が足りない。機材を感じる事を楽しみながら、蓄積されていく「相対評価」が一つの記事になり、皆様が読める形に生まれ変わっていく。

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