良い物は変わらない。フレームが特にそうで、いま絶賛制作中のこのフレームは、見ているだけで心を満たしてくれる。どんなコンポーネントで組もうか、どんな乗り心地なのか楽しみだ。乗り潰すというフレームではなく、乗ることで自転車本来の楽しみを体感できるような、そんなバイクに仕上げたい。
今日は部屋掃除が終わったのでローラー。弱虫ペダルGRの13話。いよいよ箱根の山を登る。登り前に田所っちが渾身の引きで箱学に追いつく。昔、実業団のレースでそんなごっこをしたことは懐かしい。ゴッコと呼ばれようともまぁ、私は基本的に楽しくやりたいので、それでいい。
あとは結果を出せれば。そういや昨日久しぶりに自分が前のチームで走り始めた頃の仲間と飲んだ。思い返せば28歳だったな。確か。交わって、別れて、また始まる。人生とはわからないな。でも、縁があって何とかここまで、つながってる。
消えてしまうものもあるけど、それは時代の流れ。止めやしない。またやりたくなったらやればいいし、辞めたくなったら辞めればいい。ただ、やらない為の言い訳はしない。言いそうになったら口を噤む。自分で発した言葉はより強く脳に訴えかけ、真実でないことも事実としてインプットされる。
次第にはじめ自分についた嘘は、嘘ではなくなり事実になる。前向きで良い嘘を事実にするのはうまい使い方だけど、マイナスな嘘を言ううちに事実になる。だから、口を噤む。嘘が事実にならないようにと。物事の大半は、今身に起こっている事象に対し後付でストーリーを付け加える。
もっともらしく付け加えられたストーリーは、事実ありきの「説得力のある」物語だ。ただ、後付であって、結果そうなったのではない。あとからいくらでも言えるように、言う前から結果を追い求め、進まなくてはならない。そのためには口を噤み、いわゆる歯を食いしばって進むしかない。
そういうのは疲れるという人もいるけど、少なくとも自分自身はそういう思考を避けている。やるかやらないかは本人たち次第だけど、やらない言い訳を作る時間を浪費するくらいなら、失敗してもいいからまずやってから失敗を語る。
それは経験を語り、血肉を知れる。体験や経験もしていない「これからやらない理由」をいくら強く述べたって、自分人生の一秒先も何ら変わらない。残るのはぽっかりと開いた虚しさだけだ。
新潮社
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