ここ数日間、猛烈に集中して勉強。いつの間にか身についているスキルだけで業務をやってきたけど、そうは甘くなかった。わからないことだらけだった。昔買った技術系の本は、いつの間にか見なくなった全て売ってしまった。だから、また全部買い直した。今では版が上がりページもめくりやすくなっている。今身についている知識も、使わなくなれば忘れてしまう。
その間、ブログの更新もしなかった。数日間ひたすら復習・・・。面白いのは、若い頃よりも飲み込みが早くなった。「概要をつかむ」→「わからないところを掘り下げる」→「自分に説明してみる」ということ。これは文字を起こすときと一緒だ。
ブログがそうで、わかりやすい文章とは、むずかしい言葉を使わないで説明すること。難しいことばをならべても、理解してもらえなければ意味がない。知識とは1を100にしていく作業ではなく、100を1にしていく作業だ。
大きな岩をどんどん削っていって、ほんの小さな磨いた石にしていくイメージ。
幸いだったのは、勉強するというよりも、「知る」ということが楽しいのだ。理解しているということは、分かりやすく説明できること。「6才児に説明できなければ、理解したとはいえない」とは、アインシュタインのことば。にしても、最近はわかりやすい本がたくさん出てる。
タネンバウム先生の本が5版になっていた。1万円近いが買った。私にとって思い出深い本だ。新人で配属された研究所1年生の時、初任給で4版を買った。この本は時代が変わっても変わらない。加筆修正はされるけども。いまでは、すりきれて表紙が無くなってしまった。
日経BP社
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にしても、今でも買うことを躊躇してしまうのだが、何年も辞書的に使える。ボリュームはピケティの21世紀の資本並だ。ピケティの本はとりあえずGWまでに読み終えよう(汗
タネンバウム本は、表紙のデザインがアレだけど、中身はマニアックというか、全てが書かれている。10年以上活躍してくれたから、元は取れたかな。当時お金がない時代に買った自分を褒めてあげたい。そして、また初心に戻って読みなおす。ただ、イーサネットの話はオライリーのタコ本が素晴らしい。
オライリージャパン
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初版はプレミアがついてたけど、二版が出てしまっては価値がないな。東京の研究所から大阪に来るときに、餞別で頂いた本だけど、いまでも持っている。確かに低いレイヤーを知らなくても仕事できる。最近はアプリ開発や、クラウドの技術者が重宝される。ネットワークの仮想化もトレンドだし、Amazon AWSも勉強してみたいけど、でもそれらはやはりレイヤーの低い所、土台があっての話だ。
私は管理職ではなくてエンジニアのほうが向いているかもしれない。私は半分仕事も趣味の延長線上でやっているから、幸せかもしれない。「○○のシステムを実現して」というオーダーしかもらわない中で、手探りで仕組みを作っていくのだ。それは、まだこの世に存在しないのだから、ググっても見つからない。ググったら何でも見つかるわけじゃないけど、「組み合わせる」っていう方法がある。
その方法を採用したデバイスが「iPhone」だ。内部の基盤は日本製も多数積まれているし、RAMや液晶はアジア圏で既に存在して作られていたものだ。それをアイデアと組み合わせてiPhoneを作った。なんら新しい技術ではないにしても、アイデアが組み合わさった。
日本国内に使えるものは既にそろっていたけど、生み出せなかった。最高の食材があっても、料理としてどうお客様に提供できるかは、別の話だ。日本は最高の食材が揃っているが、ジョブズやバルマーのような料理人が居なかった。
だから、「すでにあるもの」をどのような「アイデア」でプロダクトやシステムとして生み出すか。私がやっているのは、スーパーカミオカンデを使って、ニュートリノの新事実を見つけるとか、そういうことではない。
そのためには、多くの技術を身に着けて勉強して、ほんの少しの遊びココロのあるアイデアがあればいい。また数年間はヒッキーになりそうだけど、その間も室内トレーニングと日本語の作文技術を向上させていこう。今注力しているのは、読むための読解力。
実は、読解力とは、「読むこと(インプット)」よりも「書くこと(アウトプット)」することで向上する。要するに、読(よみ)、解(とく)、力(のうりょく)は、読むだけでは意味が無いということだ。そりゃそうだ。そしたら、大学の授業で「聞いているだけ」で能力が上がる。
そうじゃなくて、アウトプット(たとえば、説明)することで理解が深まっていく。読解力をつけるためには、インプットして、アウトプットするのだ。私はそれをこれからもブログを通してやっていきたいし、わかりやすい文章と説明を書き続けていきたい。
ただ、これらは才能は必要ない。日々のトレーニングと一緒で、毎日少しづつの勉強(インプット)と文章や口頭で説明するアウトプットの2つの世界を行き来するだけだ。あとはやるかやらないか。それだけなんだと思う。
そのためには、自分が「知らないことを知る」ことと、わかったつもりにならないことだ。知らないことは、決して恥ずかしいことではない。
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