レースの強度よりも更に辛い強度で練習しないと、強くなれない。強いっていうのは相対的な話だ。だから強い人たちは、単独練習が多くなるのかなと思う。幸い私の周りには強い変態たちばかりで、いつもボコボコにされる。千切れる時のなんとも言えない絶望感を毎回味わう。
土曜日は、修羅の井上さんと早朝練習。いけちゃん、たけはる、みぞさん。短時間で上げる感じ。箕面から周回コース、通称「銭反時計」。反時計は輪島や群馬対策、時計回りは西日本。私は時計回りが好き。昔からみんなで走ってた。箕面スタートして勝尾寺まで止まらずに。
最近区間で止まらないように意識付けしている。レースも止まらんやろ。そのまま動物〜キジ肉〜美山の里〜ピークでもう一周。井上さんが引く。トルクフルだ。。。日本最高峰のアマの後ろを走れるだけでも嬉しい。ただ、それだけではも申し訳ないので少しづつ迫る。うーむ、安定しとる。私は息が乱れるけど、井上さんはたぶん無呼吸で一分ぐらいは耐えられそうな雰囲気(;・∀・)
最後は裏高山。ただ淡々と走るだけではオールアウトしないので、今日の調子の悪い自分の体にムチを打つ。途中から単独で抜け出す。おそらく、たけはる、いけちゃんも「あいつ垂れるやろ」と思っていたそうだ笑
逃げはそういう雰囲気の時に決まりやすい。私は基本的にバックファイヤーはしない走りを心がけているから、一定に走る。ただほぼ95%限界にちかい。おそらく、後ろのたけはるは井上さんについていこうと考えているはず。井上さんと共にたけはるいけちゃんが追いついてきたら、もう一発かける用意だけしておく。
監督がよくこの手の追い込みをやってくれるんだけど、相手が疲弊した時に最後の最後でさらに絞りだすトレーニングをよくやる。ゴール前の嗅覚とスプリントはいまだに強く「このくそオヤジめぇぇ!」と心の中でいつも思うが、元プロのあざとさ(褒め言葉)がある。
そんな色んな展開のパターンを試せるのも練習のいいところ。追ってくるのが井上さんだから、本当に必死。恐怖は限界を引き上げてくれる。本当に辛くて死にそうだった。なんとかそのまま走れた。練習は出来るだけ考えて、いろんな妄想をしよう。
そのまま下山したけど、まだ家に帰らなくても良さそうだったのでそのまま猪名川逆走。TSS260ほど稼いで帰宅。次の日は用事を済ませてから美山(京都のほう)までTTする。普段あまり一緒に走らないチーム員と走ったけど、ローテの密度が薄い。ガバガバだったのでそれでは単独で走っているのと変わらないと、その場で言う。
見送って引き返す。
SNSやLINEで言うより、本人に直接言えるような関係と練習会にしたい。その場で言うほうがその場で直せて、改善しながら走れる。よくあるSNSやLINEに書いても解決しない。そのあとは密度を高くしてローテ。風車が回転するように流れるように。決してピョーンととびでてはいけない。それ、マジで高速巡航が目的の時は意味がない。
力の見せ合いっ子してるわけちゃうから、淡々と強度上げて、勝負どころでドン。力の出し入れも旨さにつながると思う。帰宅して寝る。強い人たちと走れる環境に感謝しつつ、もっと強くならなあかんなと。人とはしれて楽しいってのもまた、練習が楽しくて強くなれる良い相乗効果やとおもう。
どちらかというと私の場合は、レースで勝ちたいというよりも、強い人たちと一緒に走りたいから、日々トレーニングしてるんじゃないかと思う時がある。それでも結果的に速くなるなら、アプローチが違うだけだから、私は続けられる方を選ぶ。山頂へ向かうルートはいくつもある。どの道を選んでも辞めずに進み続けられる方法を見つけるのが、サラリーマンやりながら練習する秘訣なのではないかとおもう。
このパワトレの本にも近いことが書いてある。
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