昔、シクロクロスのポジションを煮詰めていた時「ロードバイクのボジションからマイナス5mm」みたいな、ロードバイク基準のポジションで設定していた。今となってはなんの意味もない無意味かつ遠回りであったことに気づく。また、見た目がどうこうだとか、ステムは100mm以上というバイクとしての見た目も排除すべきだ。
そもそもシクロクロスバイクとロードバイクのポジションを比較すること自体まさに泥沼の始まりである。
とはいえ、ロードバイクと比べてどれくらいポジションが違うのか。そうであっても参考程度にまとめておくことにした。ハンドルは380→420、ステムは100→80、サドル高さは665→650、ハンドルの落差はほぼゼロ。
ハンドル落差を見るために壁の線と合わせて撮影した。サドルトップよりもハンドルの位置は高め。さらに、ブラケットもシャクリ気味。ちなみに、この形にしようと思ったわけではなくて、砂の上で走りながら「もうちょっと後ろだな、もうちょっとハンドル近いほうがいいな」とあれこれ変えて行ったらここにたどり着いた。基本、シクロクロスは後ろ荷重がロードよりも増やすと良い感じに走るし回旋する。
下ハンは希望が丘やマキノの下り以外握ることがないので捨ててる。それよりも、ブラケットの位置。
見た目や、かっこいい、かっこ悪い全部抜きにして、バイクをコントロールしやすいポジションに設定するのみ。タイヤも転がり抵抗よりは、トラクションのかかり方や、タイヤが抜けるまでの限界値が高いものを選ぶ。それがチューブラーであるだけの話で、正直チューブレスではタイヤが抜けるのが早くて粘ってくれない。意外かもしれないけど、シクロクロスはサスペンションの代わりをタイヤが担う。
チューブラーは何でもいいわけではなくて、私のようなあんまり上手くない初心者でも扱いやすいのはFMBだと思う。チャレンジやミシュランは接地感が無くて、ケーシングが加硫式のクリンチャー並みに硬く、空気圧が下げられない。FMBで1.2で良い所、チャレンジだと1.4-1.5ぐらいにする必要がある。
デュガスは海外のプロや国内トップ選手が使っていたから憧れて使っていた時期がある。ただ、全種類買って、FMBと比べたけど膨らませて、ねじった時の柔らかさが全く違う。デュガスはFMBに比べて硬い。そしてタイヤの精度があまり良くなくセンターが出しづらい。デュガスも絶対ではないのだなと思った。一通り全部使って今はFMB。
このあたりの話はシクロクロスの宗教戦争的な話題なのだけど、最後は「練習からレースまで同じタイヤブランド使う。」に、限る。痛感したのはタイヤの挙動を知って使いこなして、慣れることであって、タイヤの性能を引き出すまでひたすら慣れることだ。だから、究極的には「慣れたタイヤが最速」になる。うちの妻が関クロのL1で年間総合2位になったときはチューブレスだった。
Dugastのタイフーンも用意してたんだけど、使いづらかったらしく一周で交換していた。やはり最後は慣れ。なので、最後はバイクもタイヤも乗り込んで体にならすのが良かった。というわけで、毎日10分でもコツコツ少ない時間を使ってバイクをできるだけ動かして遊んでいる。
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