KOO SUPERNOVA カール・ツァイスレンズを搭載した21gのサングラス インプレッション

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サングラスは10年以上オークリーを使い続けてきたのだが、「これだ!」とおもって発表と同時に購入したサングラスがある。KOOのSUPERNOVAだ。KOOのインスタグラムでSUPERNOVAを初めてみたとき、求めていたサングラスそのものだった。サングラスを発表と同時に買ったのは今回が初めてだ。

念の為書いておくがアンバサダーでも企業案件でもなんでもなく、KOOのSUPERNOVAはひと目で単純に気に入った。購入した理由は、単純に私がサングラスに求める以下の3要素を満たしていたからだ。

  • フレームレス
  • レンズが高性能
  • 軽い

この3つを満たすサングラスといえば、オークリーのEVZERO PATHがある。ただし、PRIZMレンズは1シーズン(ロード~シクロクロス)使うと表面のコーティングがはがれてくるというデメリットがあった。オークリーのPRIZMレンズは剥がれやすいのが難点だった。

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SUPERNOVA Photo: KOO

KOO SUPERNOVAはZWISSレンズを搭載し、フレームレスで大き”すぎない”レンズで構成されている。そして実測重量もわずか21gと非常に軽量で掛けていることを忘れるほどだった。

今回の記事は、KOOがリリースしたフレームレスのSUPERNOVA(スーパーノヴァ)をレビューする。これまで当ブログでサングラスはインプレッションはしてこなかった(そこまで気に入ったサングラスが無かった)が、久しぶりによいサングラスと出会ったので紹介する。

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イタリアブランドKOO

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ZWISSレンズのDistagon T* FE 35mm F1.4 ZAで撮影

KOOのサングラスは知らなくとも、KASKのヘルメットは知っている人は多いかもしれない。2016年KASKは、自社のKASKヘルメットとデザインが調和するアイウェアというコンセプトのもと、新しいブランドを立ち上げた。それがKOO(クー)だ。

KASK自体の創業は2004年だ。イタリアには、コルナゴ、ピナレロ、カンパニョーロといった数多くのトップブランドがひしめき合っている。それを考えると、KASKはとても若い会社といえる。それでもKASKが急成長した理由は、イネオス・グレナディアーズとの関係があるからだろう。

世界最高峰のチームの頭を守り続けたKASKのヘルメットは有名になった。KASKはこの経験を基に、サングラス開発を進めていった。KOOのファーストモデルは当時のドラパックやチーム・コルパックとの共同開発を行い、2016年のツアー・ダウンアンダーでデビューした。

2018年には、アルベルト・コンタドールやイヴァン・バッソがKOOを使用した。そして現在ではトレック・セガフレードがKOOを使用している。

KOOが特徴的なのは、アイウェアにおいて最も重要なレンズにドイツのカール・ツァイス(以下、ZEISS)社製レンズを採用していることだ。ZEISS社レンズは、光学機器として非常に有名で、写真用レンズ、顕微鏡、プラネタリウムとその名をとどろかせている。

筆者自身もSONY α7RIII用にZEISS社製レンズを愛用しており、特にBatis25は軽く写りが良いため長らく愛用している。よく考えてみれば、サングラスはレンズというフィルターを通して世界を見るための光学機器だ。だからこそ、そのレンズを光学機器メーカーが作ること自体に魅力を感じる。

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SUPERNOVA Photo: KOO

餅は餅屋、光学機器としてのノウハウは「サングラスメーカー」には超えられない壁であることは間違いない。

それゆえ、KOOがサングラスを作る際にZWISSレンズを使用したことは英断だと思う。意図的なのかはわからないが、KOOとZWISS社のコーポレートカラーは非常によく似ている。KOOがさらに意欲的なのは、イタリアで設計と生産をしていることだ。

サングラスといえば、アメリカブランドであっても製造は中国である場合が多い。KOOのサングラスは、イタリアの優れた技術と素材、そして象徴的なデザインを融合させつつ、ドイツのZWISSレンズを採用するという最先端のサングラスを提供している。

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ZWISS社製レンズ

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ZWISSレンズのDistagon T* FE 35mm F1.4 ZAで撮影

正直な感想を書くと、ZWISS社製のレンズをサングラス用に使用するのはもったいないと思う。だからこそ価値があり、魅力を感じた。KOOのサングラスに使用しているZWISS社製レンズは、ナイロントーリックレンズと呼ばれるものだ。

レンズ一面が円環(トーリック)面で構成されたレンズで、顔のカーブにフィットするように設計されている。レンズ自体はトーリック面であるものの、目で見ても一切違和感がない。さすがZWISS、と言わざるを得ない。

さらに、サングラス用に最適化されたレンズで落車による衝撃に耐えうる飛散防止構造、強い日差しから目を守る反射防止構造、そして100%UVプロテクションの機能を備えている。また、多数のレンズカラーがラインナップされており、均一なマルチレイヤーミラーコーティングが施されている。

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SUPERNOVA Photo: KOO

マルチレイヤーミラーコーティングは、レンズに多層のコーティングを施す技術だ。そしてレンズ表面には撥水性を持たせており、雨天でも水滴が流れ落ちる疎水性能を有している。

これらサイクリングに特化した数々の特徴は、ZWISSがあまり知りえないことだ。そのためKOOは、前述したワールドツアーサイクリングチームを含む世界中のエリートアスリートたちの意見をレンズや製品にフィードバックし、ZWISSと共にレンズ作りに生かした。

レンズを選ぶ時はZEISSのZの文字を探してください
ZEISSにとって、精密なメガネレンズにロゴを入れることは絶対条件です。その理由は、ZEISSレンズを使用したメガネであることがすぐにわかり、他にはない視覚体験をお客様の目に提供できることが重要だからです。
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KOO SUPERNOVAレビュー

結論を言ってしまえば、長らく使用したオークリーのサングラスから気持ちよく乗り換えた。理想とするサングラスの条件をKOO SUPERNOVAは満たしていた。ZWISSレンズは、1枚の写真を切り出したかのような鮮明な景色を視覚情報として与えてくれた。

KOO SUPERNOVAを実際に使って気づいた点を以下にまとめる。

  • 一切遮るものの無い広い視界
  • 掛けていることを忘れる軽量性
  • 薄く柔軟なテンプル
  • 顔に沿うレンズ形状
  • 上下動の激しい動きでもずれにくい
  • トンネル内でも見やすい

細かいことを上げればきりがないが、特にリムレス(フレームレス)デザインは視界が広い。ただし、SUPERNOVAはレンズが”デカすぎない”のだ。いま流行のサングラスは、トンボのように大きなレンズを採用しているものが多い。

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ZWISSレンズのDistagon T* FE 35mm F1.4 ZAで撮影

流行の大きなレンズは、海外の選手が身に着けるととても見栄えが良くカッコイイ。しかし、私のようなこてこてのアジア人の顔だとどうも浮いてみえる。どちらかといえば、もう少しおとなしいほうがいいのだ。

これまで主流だったサングラスはレンズの周りをぐるっと囲むフレームや、レンズ上部にフレームが配置されるデザインが多かった。それらのフレームをレンズから極力排除することによって、広い視野を実現している。

SUPERNOVAが考えられているのは、顔のアーチに沿ったレンズカーブが施されている。大きなレンズにありがちな、顔のほおにレンズが当たることもなかった。レンズの曲率はZWISSによって計算されているため、裸眼で見ている世界と全く同じ世界が目の前に広がる。

顔に沿ったアーチのおかげで、キツイ練習強度で顔がゆがんでもサングラスの存在は気にならなくなった。先日、ある峠でVo2MAXのインターバルを15本ほど行ったがサングラスの存在を忘れてしまったほどだ。

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ZWISSレンズのDistagon T* FE 35mm F1.4 ZAで撮影

SUPERNOVAを実際に身に着けるまで不安だったのは、ノーズパッドの作りだった。SUPERNOVAには、アジアンフィット対応の交換式ノーズパッドが付属する。私は国内正規品を購入したのだが、オークリーのアジアンフィットと同様のかけ心地だった。

テンプルも柔軟性が高く、そして薄く作られている。私の頭はOGKのXLサイズなのだが、頭の大きさや形に十分にフィットした。また、テンプル自体がグリップに優れたラバー製のため、ダンシングなどの激しい動きでもサングラスはズレることは無かった。

実際に使ってみてわかったメリットはもう一つある。トンネル内に入っても外すことなく視野が確保できた。私が使用しているのはWhite/Red(Filter category 2, VLT 23%)だ。このレンズは可視透過率が高く、明るいレンズだ。そのため曇りでも対応する。

Filter category 2, VLT 23%であれば、ライトが付いているトンネル内でも十分に見える性能が備わっている。とはいえ、明るい場所から暗い場所へ移った時の瞳孔の伸縮は人や年齢で変わるため一例としてとらえておいてほしい。

このように、自分が求めていた要件をほぼ完全に満たすサングラスがSUPERNOVAだ。かなり良いことばかり書いているが、アンバサダーではない事をはっきりと書いておく。KOOというブランドは知名度があまりないが、ZWISS社製のレンズや適度な大きさのレンズは実際に使っても満足の行くものだった。

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ラインナップ

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SUPERNOVA Photo: KOO

テンプル/レンズカラーの組み合わせは6種類だ。

  • 晴、曇り
  • Black Matt/Green:Filter category 2, VLT 23%
  • Yellow Fluo/Red:Filter category 2, VLT 23%
  • White/Red:Filter category 2, VLT 23%
  • 晴天
  • Black Matt/Silver:Filter category 3, VLT 11%
  • White/Turquoise:Filter category 3, VLT 11%
  • Blue Matt/Turquoise:Filter category 3, VLT 11%

アジアンフィット対応の交換式ノーズパッドが付属。

価格:23,100円(税込)

重量:21g

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日直商会が販売

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まとめ:フレームレスサングラスで強くお勧めしたい逸品

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ZWISSレンズのDistagon T* FE 35mm F1.4 ZAで撮影、シャッターを押す瞬間に自分がレンズに映らないように隠れている。

KOO SUPERNOVAはフレームレスのサングラスを愛用している方や軽さにこだわる方に強くお勧めしたい。これまでオークリーのZEROPATHを使用してきたが、もう元には戻れない。

カメラやプラネタリウム好きにとって、光学機器の最高峰であるZWISS社製のレンズを採用している点は見逃せない。それでいて、大きすぎない適度なワイドレンズと軽さがいい。

そして、最後に価格だ。海外の価格は180ユーロであるが、日本の価格が23,100円(税込)と良心的な価格設定だ。他社のモデルは3万円以上するハイエンドサングラスが存在するが、どう考えてもプロモーション費用が乗っている。

KOOのSUPERNOVAは、イタリアで製造されZWISS社製のレンズを搭載していることを考えてもかなりコストパフォーマンスが高いサングラスだ。KOOはOakleyや100%と比べると知名度は低い。だからこそ、これまでとは違うサングラスを探している方におすすめのサングラスだ。

※補足:海外から輸入しようとしたが、国内と値段が変わらなかったため、大阪のベックオンで注文した。海外ではホワイトレッドがすでに品切れになっているが、日本国内ではオークリーや100%が人気だと思うので、KOOのSUPERNOVAまだ全国のお店にはおいてあると思う。

beckon TEL:06-6120-3939

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大阪本町のスポーツサイクルショップベックオン
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