「こうやったら、調子が上がっていく」という感覚。

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毎年、練習を続けているとこうやって突然出る日が来る。

今年は本当にフィジカルが上がっていかなかった。3月、4月、5月と例年であれば調子がどんどん上がっていく傾向にあるが、今年はそうはならなかった。

逆に、「なぜ上がっていかないのだろう」と思って過去のデーターを見返した。割と単純な話で自宅でソファに寝そべっているだけではフィジカルは上がっていかない。もちろん練習をすることが必要なのだが、何をどれだけやればフィジカルが上がっていくのかは明確な基準が無い。

ただ、何年もトレーニングを続けていくと、「これをこれだけやったら上がっていく」という自分だけの感覚が身についている。本にも、論文にも、どこにも書いていない、手探りで見つけ出した自分だけの傾向がある。

以下は、万人に適応できる訳では無いが、わたし自身が感じている「感覚」だ。だから一例としてとらえておいてほしい。

  • 体感できる結果が出始めるのは2ヶ月半以上かかる
  • 継続しないと身体の反応はしない
  • 1ヶ月は変化がなく、2ヶ月目以降から急に伸びる
  • CTLは100以降から調子が上がってくる

3~4月は10分走をいくらやっても4.5 W/kgしかだせなかった。なぜこんなに弱ってしまったのかと2ヶ月間本当に辛かった。ただ、「必ず上がってくるはず」と信じて継続して練習に取り組んでいったところ、6月の1週目に10分走で5.5 W/kg出せるようになった。

冒頭の10minデーター。明らかにスパイクっぽいが、野間峠を単独10分弱だからタイム的にも間違いない。

心拍も180bpmを20分やっていても耐えられるようになってくる。

自分の体の傾向を見ると、体の調子が上がってくるまでは1ヶ月目は変化がほとんどなく、2ヶ月目から徐々に調子が上がってくる感覚がある。CTLでいうと100以降から徐々にフィジカルが上がってきているなと明確に体の反応として確認できてくる。

もしかしたら、トレーニングをさらに効率的に行えていたなら1ヶ月半ぐらいでも効果がでるのではないかとも考えていた。しかし、今までの「こうやったら、調子が上がっていく」という成功例に基づいて、自分の中の判断基準の成功例を焼き回しするほうが確実だと判断して今回は練習に取り組んだ。

意外と効果があると思っているのが、休日2日使ってある程度の強度で150km~200kmをノンストップで走る練習だ。練習は個人に合う合わないがあるのだが、自分の場合はこれを繰り返して身体を疲れさせると毎週少しづつ調子が上がっていく。

科学的根拠に基づいているわけでもなく、ましてや論文がベースになっているメニューでもない。「こうやったら、調子が上がっていく」という感覚に基づいている。

それでも、再現性は高く、粘り強くやり続けているとやはり「ぽっ」とパワーが突然出せる日が来た。今回は2ヶ月半かかって6月だった。それでも、昨年のパフォーマンスよりも8W低い。

あと2週間でどれほど仕上げられるかは、針に糸を通していくような思いがあるのだが、また今年も一つの経験として「こうやったら、調子が上がっていく」という感覚を確認できた。

現在では、様々なトレーニングメニューが体系的に確立されているが、何年もかけて自分の体の反応を見ながら成功例を導き出すアプローチも面白いと思う。もし、ご自身が持つ「成功へのルーティン」みたいなものがあれば、興味があるので教えてください。

まさに、「自分と対話する」ってやつだとおもってる。

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