2026全日本選手権ロードレースMM レースレポート

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今年一番仕上がりおじさん

日本一を決める大会。

日本一だけを決めるレースなので、1位以外は意味がない。それはどの選手たちも思っていることだ。だから完走しましただとか、最後まで残れましたとか、集団でゴールしましたとかは些末な話であって、何の意味も持っていない。

それでも、自分の中ではどこまで行けるのか確認したい気持ちもありつつ、勝率が一番高い松木さんを楽に安全に走らせて終盤まで1%でも優位に立たせられたら、とか考えていた。そのためには、ふくしまやニセコと違ってこのレースばかりは自滅しても良い。

今年はロードレースにフルコミットしていたものの、ブランクがあって2年空いている。それでも、会場に行けばほとんど知っている人ばっかりだし、レイアウト的にも5分弱のVo2Max領域を6回繰り返すだけだからいまはこなせるだろう。

フィジカルもふくしまの時よりも良く、CTLは135、ガーミン戦闘力は15000にタッチ、結局体重が減ってFTPは5.23W/kgまで上げられた。おそらく、3年前に近いパワーも出ている。ベースは仕上がって、登りでのパワーも松木さんといい感じで走れている(パワーメーター上振れか?)。

それでも長年練習していると、自分には勝負がかかった時の武器が無いと感じている(この話はまた別の機会に)。

今回のレースは、30~49の混走でスタートリスト見ていないけど人数は確か70名近い。選手も玉石混交で、マスター特有?のぶら下がり健康レースしてなんとか残りたいという人もいれば、今回の上位陣のように積極的に前へ前へ行く人もおり様々だ。

今回のコースで気にしていたのは、周回数が少ない割に、U23のレース展開で60名近い選手が残っていつまでも大きな集団になってしまっていたこと。強い選手も弱い選手もセレクションがかからないと集団が絞れない様子だった。

なぁ、お前の仕事わかってんだろうな(N村監督)

おっさんカテゴリもそうなると、走りづらくて嫌だ。早いうちに有力どころだけ絞れればよいが、松木さんは今年出るレースで上位か優勝しており、昨年の覇者でマークもきついし、引かされるし、前にだれも出たがらないだろう。むしろ、ロードレースの暗黙のルールで前に行く必要がある。

ふくしまの行き帰りの車の中でもそんな話をしていたし、強い選手は大変やなぁとか思っていたが、今回のレースがいつもみたいに緩くなると逆にダルいレースになるのでこれは自分が序盤から上げて、後半まで残って最後まで松木さんと行くしか無いわなと思った。

あと、別カテゴリの30代の優勝候補(実際に優勝)の木村さんとちょくちょく話すのだけど、どんな感じか聞いていた。多分脚質的に得意なパターンだろうし、フィジカルのパラメーター的にも得意なコースだろう。たしかにふくしまで負けた選手が出ているが、個人的には木村さん有利だと思っていた。

M30木村裕己、M40松木健治、M50波片鉄平、 M60奈良正一が連覇達成! 女子は樫部結香が初勝利 - 全日本選手権ロードレース2026 マスターズ
新潟県南魚沼市で開催の全日本選手権ロードレース。土曜のU23に次いでマスターズ各年代別レースが行われ、男子は各年代すべてで前年優勝者が連覇を達成した。男子マスターズ MM30~39、MM40~49

だから別カテゴリでも、木村さんが行けば協調しようと思っていたし、レース中は年代なんて関係ないぜ、と思って走ることに。

と、長くなったがレース前に考えていたことはこんなこと。あとは、個人的にはコーナーと下り、路面状況が悪くなれば悪くなるほど、自分に有利になると思っていたので、雨は降ればよかったと内心思っていた。

で、当日は週間予報が外れて暑いくらいの晴天。

スタートは前の方で。雑賀さんと、「お互いしぶとくやってますなぁ」とか「今回も松木さんの三味線めっちゃ高速っすわw」とか相変わらず冗談ばかり言いながらリラックスして待つ。昔はレース前は緊張していたけど、もう仕事みたいなもんで何も感じない。

湾岸の市村さんがこないだ強すぎたので色々情報収集もかかさない。今回も上げてくるはずと、フクシマの帰りの車で松木さんに情報共有していた。

レースは混走なのになぜか30代と40代の整列は別。これは混ぜたほうが良いぞ。ただ、人数が少ないので、一気に上がれる。川崎さんも「ITさん◯◯ですよね?」と言われたので、「ですです」と。スタート10秒ぐらいでスルスルと先頭へ。

アクチュアルスタートはトンネル過ぎた先かなと思っていたので、「いつスタートですか?」と聞いたらもう始まっていたようだ。というぐらい緩いペースで始まった。登り区間は市村さんがやはり先行する。

フクシマで一緒に走った感じだと、中~長時間高出力系かな?とおもっていて、ドカンと上げないから安心してペーシングできる。南選手や木村選手といった有力どころが前でいい感じで走るが、まだ登りのペースは緩い。余談だが、南さんの奥様やっぱり美人だった。モデルさんみたい。

M30木村裕己、M40松木健治、M50波片鉄平、 M60奈良正一が連覇達成! 女子は樫部結香が初勝利 - 全日本選手権ロードレース2026 マスターズ
新潟県南魚沼市で開催の全日本選手権ロードレース。土曜のU23に次いでマスターズ各年代別レースが行われ、男子は各年代すべてで前年優勝者が連覇を達成した。男子マスターズ MM30~39、MM40~49

トンネルを抜けてから、ワインディングロードが続いていくがまだ序盤で一列棒状に。風も北風で誰も引きたがらないし、前に出るだけ損。とはいえ、有力どころは前に位置取りしているものの、ちょうどいい塩梅のローテが回る本の少し後ろでエコな走りをしている。

松木さんは見えないが、皆さん御存知の通り無駄な動きを一切しない。むしろみんながチェックしているので、前に出ないでほしい。新潟のコースは初開催のときから走っているが、一つだけ嫌な場所があって、どんつきのトンネル抜けた橋から道幅が狭まる。

さらに橋の出口イン側の継ぎ目が凹んでいて、砂が堆積している。これ、何年もこのままで、知らずにインを攻めると砂で滑る。なので、砂ギリギリを通してアウトに膨らませて走るのが正解だけど、初見レース中は見落としやすい。

あと、ここから下りに入るまで一列棒状になるので、番手を上げにくく、下りに入ってもほぼドンツキの橋を通過した番手で下ることになる。前半は特に混沌としているため、落車も起きやすいので、トンネルを抜けた後は番手を下げないようにしなければならない。

人数も多く、リスクも高いのはわかっているので、危険回避と集団を縦に伸ばして人数も減らせる区間、松木さんをできるだけ良い位置で安全に下ってほしいので、先頭で前を引く。ここのコーナーはレイアウト上はうねうねしているが、その通りに走る必要はなく、でCXのようにきるだけ最速ラインを通す。

誰も前に上がらせないように、まずは松木さんを安全な位置で下だらせられたらと考えていた。まぁ、松木さんは勝手に位置取りして、勝手に下ると思うけど(笑

下りはつづら折りでかなり楽しい。八幡浜国際XCの下りに似ていてうねうねが続く。ただ、1本目下ったときに「あっ、」と思ったのがフロントブレーキった。レバーを握るとドロップに届いてしまいそれ以上握り込めない。効きはするが「やばっ」と思ってしまい減速してしまう。

下りに集中すべきだが、輪行中に逆さにしていたのと、実家でも逆さにしっぱなしだったからかと色々と考えたがもう遅い。だましだまし走るが、下りが遅いのでじゃまにならないようにインを空けておく。

1周目は誤魔化して登りへ。

2周目もペースはそれほど上がらないが、決して楽なペースではなくまぁまぁ速い。ただツキ切れするようなペースでもない。トンネルを過ぎたあたりから徐々に番手を上げていく。松木さんを見つけて前に出る。緩みそうな気配があったのでまたドンツキからペースを上げる。

市村さんも積極的に引いてくれるし、調子は良さそう。あと下りも速いが、どうしても下りに不安が残り少し差が開く。中切れだけはマズイので自分の後ろの選手にある程度詰めてから譲る。差を自分で空けてしまうので、自分で詰めるというマジで意味のない脚削り。

コーナー責めて休むはずが、車間が空いて休めない。これが予想外にキツイ。

そして登りへ。2周目が終わる時のアナウンスで集団は23名ほど、というアナウンスが聞こえる。2週が終わる時点で70名弱→23名になっているのは、結構おじさんクラスもペースが早かったようだ。

周回数は全く違うし、展開も違うので直接比較できないので意味がない話をするが、気になって調べたところエリートの序盤よりもかなり速いペースだったようだ。ただ、ラスト周回に留目選手は単独で17分14秒を叩き出しているからやっぱり別格だ。

周回 留目選手(Elite) 松木選手(MM) ラップタイム差
1周目 17分49秒 17分58秒 +10秒
2周目 18分56秒 17分57秒 -59秒
3周目 18分49秒 18分26秒 -23秒
4周目 18分54秒 18分39秒 -15秒
5周目 18分21秒 18分17秒 -4秒
6周目 18分42秒 18分10秒 -31秒

ロードレースはラップタイムを競っているわけじゃなくて、1位を決めるわけじゃないから参考程度なのだけど。

周回を終える頃、松木さんに「無理すんなよ」と言われ「大丈夫っす」と答えるも、得意な下りで攻められず、余計な消耗をしていると自覚していた。登りはパワーはそこまで出ていないが、無駄脚をずっと使いすぎているせいか、登り区間で徐々に遅れる。

パワーメーターを見てもちぎれる出力じゃないが、明らかに使わなくても良い無駄足使ってるってやつ。一応、最後の展開まで残れるような体力を温存してはいた。とは思っていたものの無意識のうちに、脚を使いまくっていた。

ざっと見は20名強だから、このあとはこのメンバーでやり合うんだろう。ただ、数値的にうまくピーキングできたし、自分も脚を残して走れば絡めたかもなぁ、とか色々考えながら見送った。ただ、残れても勝てはできないな、と冷静だった。

全日本選手権は1位以外に意味ない。完走ならなおさらだ。

降りた。

結局仕上げても、いろんな要素や変数次第で結果はいかようにもなる。自分が完璧な準備を怠った責任だ。原因はいつも自分の中にある。

結局ラスト、松木さんが勝った。

そういや、10年前も同じ魚沼のレース一緒に走っていて松木さん勝ったよなぁ、とか思い出した。今回のほうがレイアウト的に難しかったし、展開的にかなりきつかっただろうけど、あそこから勝つのはさすがだと思った。

良いものを見れたけど、自分も最後まで残らないと意味ないわー。と思ったがやっぱり優勝はマジで嬉しい。自分のことのように嬉しい。これで悔しさが全くわかないってのがあかんけどな(笑

ロードは頭を使うから楽しい。いまは病むこともなく、とてもよい距離感で競技に打ち込めている。摂食障害気味になることも無くなったし(前は食べて吐くこともあった)、今年はずっと土日松木さんと練習して、キツイ練習も楽しいし、フィジカルも上がってきて調子が良い。

いい感じで、競技に打ち込めている。何よりメンタルが超安定している。で、次はニセコで結果を出したい。ニセコは、3位、優勝、4位と相性が良いが、逆周りだとまた話が違うだろうな。あのダイナミックな地形を走るのがマジで好きだ。海見えたときとか最高や。

次の目的はニセコ。ニセコで結果残す。

応援ありがとうございました。

レースが終わった後は、表彰式に出て速攻で新潟の実家に帰って娘と遊ぶ。近くの母校の小学校で遊んだり。東京に出て、大阪に居る時間のほうが長くなったが、いつ帰ってきても良いところだなと思う。枝豆と笹団子とコシヒカリをたらふく食べる。

ウェルシアに水を買いに行ったら八海山とか久保田が売っているのに驚いた。

娘と二人旅(こっちがメイン!)を兼ねていたので、とても楽しい旅ができた。もうすこししたら二人で旅なんてできないから早いうちにやっておきたかった。こういう機会もどんどん減ってくるんだろう。

レース翌日は、弥彦山リピート。だいろ~金色の観音区間を2往復してTSS250ほど稼いで終わり。最後はパンダ焼き買って、寺泊で魚かって、温泉入って新潟遠征を終えた。

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