ストロングライトBioConceptMM CT2
新型楕円チェーンリングがストロングライトから発売されている。ストロングライトは、LOOKのZEDクランクのチェーンリングを作っていることでも知られる。そして楕円チェーンリングは、ROTOR社と同じくらいの歴史がある。
私がはじめて使用した楕円チェーンリングは、ストロングライトバイオコンセプトだ。E3時代に1年間使った。あれから数年が経った。新型はフラットなエアロチェーンリングである。剛性を求めるなら間違いなく一枚モノ(エアロ系)がよい(KCNC K6を批判しているわけではない)。
では、BioConceptMM CT^2を見ていく。
楕円率は10%
楕円率は10%だ。チェーンリング楕円率10%は各社近い値(10%なり8%)に落ち着いているので、最適解があると推測できる。BioConceptMM CT2を使うとパフォーマンスが4%向上(するらしい)する。
なお、前作の無印BioConceptCT2は”4.5%のパワー伝導率アップ”という触れ込みであった。0.5%下がっているが理由は不明だ。得られたデーターから表記しているのか定かで無い。
素材は7075 T6 CNCチェーンリングにセラミックテフロンコートを施す。このセラミックテフロンコーティングを施した処理をCTという。
BioConceptMM CT2のラインナップ
BCD110のギア数と、組み合わせ、仮想ギア数は以下のとおり。
- 対応クランク : Shimano / FSA / STRONGLIGHT
- 処理 : セラミックテフロンコーティング
- speed : 11/10
- 角度変更 : なし
- BCD : 110
- 仮想歯数 : 50T ~ 52T
- 50(34)
- 50(36)
- 52(38)
- 130g
BCD130のギア数と、組み合わせ、仮想ギア数は以下のとおり。
- 対応クランク : Shimano / FSA / STRONGLIGHT
- 処理 : セラミックテフロンコーティング
- speed : 11/10
- 角度変更 : なし
- BCD : 130
- 仮想歯数 : 51T ~ 53T
- 53(39)
- 53(42)
- 52(39)
- 51(39)
- 137g
パワーメーターのセンサー部や、バッテリー部を考慮した設計になっている。
まとめ:剛性は上がったか
ストロングライトバイオコンセプトの欠点は金属の柔らかさにある。私は1年も使わないうちに歯が2つ欠けた。うち1つは曲がってしまった。なので、使用をやめてしまった経緯がある。
今回は間違いなく剛性面を改良してきていることと推測する。過去に私が使用していたバイオコンセプトのモデルはラインナップから消えている。あれは剛性に問題があり、材質的にもお粗末な製品だった。ギアの谷の減りも早い。
楕円チェーンリングは様々な種類が出てきているがどれが自分に合うのだろうか。
まずは、使って試すことが重要であると考えている。同じ楕円率の場合はROTORチェーンリングを選ぶのが良いと考えている。バイオコンセプトよりも減りや、曲がり等がなく、剛性が高いと感じた。
やはり機材の絶対評価は無理だ。色々使って、「~よりも剛性が高い」という判断をしなくてはならない。
余談ですが、ストロングライト社のページにO.Symetricが紹介されていることからも、ストロングライト社がO.Symetricを買収した?のではないかと推測している。これは知らなかった。
売り上げランキング: 126,042