ジレットとシックどちらが剃れるのか?「すね毛処理」の比較実験

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すね毛の処理はしっかりとしているだろうか。レースがなかったり、寒くてタイツを着用している間はスネ毛を伸ばし放題だ。シーズンインしたものの、私はサイクリストとしての「たしなみ」を怠っている。サイクリストに永遠に付きまとう「すね毛処理」は非常に重用かつシリアスな話題だ(?)。

今回はサイクリストの嗜みである「すね毛処理の機材」安全カミソリにフォーカスする。

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なぜすね毛を剃るのか

シマノとカンパニョーロ。総合自転車コンポーネントメーカーとして両者は大きな地位を築いている。今回検証するカミソリも同様に「ジレット」と「シック」の二大メーカーがメジャーだ。先輩のお医者さんが愛用しているカミソリは国産の貝印だった。どうやら切れ味が良いらしく長年愛用しているそうだが、今回の検証では見送った。

検証に入る前に、「なぜサイクリストはすね毛を剃るのか」という疑問に対して明確な理解をしておかねばならない。理由は個人個人違えど、様々な「すね毛はなぜ剃るのか議論」が存在している。「擦過傷が多いから」「雑菌防止」「マッサージ」「見た目」と様々だ。わたしは主に見た目が9割ではないか、と考えている。

しかし、SPECIALIZEDの風洞実験によるとすね毛が生えていることで空気抵抗が7%悪化するという実験結果が存在している。

すね毛剃った → 空気抵抗7%削減へ! 風洞実験で判明
「すね毛」の空気抵抗を考えたことは在るだろうか。すね毛を剃ることで、なんと空気抵抗を7%削減できるのだ。この衝撃の事実は風洞実験で明らかにされた。サイクリストの古くからのしきたり(嗜み)で、すね毛の処理は当然のごとく嗜まれてきた。その理由は「傷口の菌を防ぐ為」「マッサージしやすくするため」「ファッション」と理由は様々である。 ただ、「空気抵抗削減」という理由を公に声を大にして言う人は少ない。しかし...
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ジレットとシックの機材比較

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今回用意したカミソリを確認しよう。どちらも女性用のムダ毛処理で圧倒的なシェアと好評を得ているシリーズだ。ジレットヴィーナス5シッククワトロ4である。最後の数字はバージョンではなく、刃数である。スプロケと同様に11歯数や10段といったもをイメージすればわかりやすい。カミソリ業界も多段化の波が訪れており、ジレットは五枚刃で、シックは四枚刃だ。

その刃の数がどのようにサイクリストのすね毛処理に影響を及ぼすのか、私の体を持って人体実験と検証を実施した。様々なすね毛処理方法を検証したが、「シャワーかけ流し剃り」が最も効率がよかった。カミソリの刃と刃の間にすね毛が詰まることなく剃ることが可能だ。剃る方向は毛が生えている方向と同じ「順方向剃り」で実施している。

4枚刃のシックと5枚刃のジレットであるが、性能は大きく違っていた。具体的にどのように違うのかというと適当に「シャッシャッ」と剃る場合と、スーッと撫でるように(マッサージでリンパを流すかのような)場合とでは使い勝手が異なるのだ。スーッと撫でる剃り方に適しているのは4枚刃のシックだった。

例えば同じ箇所を同じ回数だけ往復した場合の剃れる量は間違いなく4枚刃のシックである。しかし適当にシャカシャカ剃る場合(こちらの方法のほうが男性ユーザーに多い)は5枚刃のジレットヴィーナスが剃り味が良い。適当でも剃れる理由を探っていくと、ヘッド部の構造が影響していた。

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実際に肌に当ててみると体感できることがある。よく肌に張り付いてグリップするかというとジレットヴィーナスだった。その感覚は「ズズズッ」という振動が伝わってくるほどだった(もちろん肉までは持っていかれない)。皮膚表面を突っ張らせ、その勢いよく毛を処理する。

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重量比較

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40.6g シッククワトロ

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ジレットヴィーナス22.9g

ジレットヴィーナスは軽量だ。重量を気にするサイクリストにとって重要な話題である。

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まとめ:おすすめのカミソリは

自転車界は多段化の波が来ている。カミソリの世界も同じく多段化と軽量化の波が来ている。サイクリストにとって(とくに雑な男性ならば)ベストなすね毛剃り機材は「ジレットヴィーナス」だ。持った時のグリップや、軽さは特筆すべきものが有る。

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おまけ:刃の飛距離

刃を変える際に重要な着脱時の飛距離も検証した。結果はヴィーナスの圧倒的な飛距離の前に、シックは為す術がなかった。おそらく、刃自体の重量が影響しており、また刃をロックしているスプリングの機構の違いも影響しているものと考えられる。

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ヴィーナスとシックの刃を飛ばした時の飛距離

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ヴィーナスの圧勝である。

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シックはマイナス方向に飛んでいる。

来る自転車シーズンに向けて未だ「冬に育て上げた立派なすね毛」を有している人はいないだろうか。しかし、全く焦る必要はない、今からでも遅くないからすね毛に立ち向かい対処しよう。来るべき自転車シーズンに向けて美しいムダ毛のない脚を手に入れるための努力を怠ってはならない。

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