子供用の自転車をあなどっていたようだ。先日のレースの際に見せてもらった子供用のバイクはサイクリストのパパもうなる出来に驚いた。大人も欲しくなるその造り込みは子供用といえどなんら手が抜かれていなかった。
今回はチーム員の息子さんがマシンをシェイクダウンすると聞いて早速「機材」として見せていただくことにした。
キャノンデールキッズ用バイク
ご両親がトップサイクリストというサラブレッドの血をひくRくん。早速自慢のバイクを見せてもらった。黒と緑で統一されたマシンは頑丈なアルミでできている。アルミといえばキャノンデールだ。剛性も高くなにより頑丈だという。
まだバイクコントロールが発展途上なので転倒をしてしまうことが多い。その際に守ってくれるのがこのハンドル部のクッションだ。コケてもハンドルにクッションが盛り込まれているので衝撃からバイクと人間を守ってくれる。
ブレーキもしっかりとアルミで作られており、非常に頑丈な作りになっている。グリップも緑で統一されておりデザインに抜き目はない。
ブレーキは大人と同じVブレーキだ。ブレーキは安全のために必要な道具だが、この点にも手を抜かないのはさすが一流メーカーである。安定性に優れた「はやりの太いタイヤ」とブレーキは制動力に優れアクティブなキッズのアグレッシブな走りを全て受け止めてくれる。
キャノンデール キッズバイクインプレッション
早速インプレッションに移ろう。今回はRくんからの生の声を聞くことにした。まずマシンの加速感をこう表現している。
「まるでパパに押されるような加速感なんだ!」
子供用といえどマシンの作りやギアによって走りに差が出る。脚力や体型を計算して作られる子供専用バイクは侮れない。実際にパパが押しているわけだけど、それはそれで良い。
そして、エリートサイクリストのパパが乗ってももちろん大丈夫だ!。大人も乗れるその頑丈な造り込みからくる安心感と安定感は手荒な子供が使うマシンで重要な部分である。
子供の時こそバイクを
関西シクロクロスの表彰式で竹之内悠選手が述べていたメッセージに胸が熱くなった。
「今日の僕の走りを見た子供達が、僕に続いて来てくれると嬉しい。」
子供の頃からバイクを乗れるならばその頃にしか見につかないバイクテクニックもあるだろう。大人になってからでは身につかない感覚かもしれない。遊びで覚え、吸収が早い幼少期にバイクに触れることは貴重な経験だろう。
クリスマスプレゼントに悩む季節になったが、ここは一つバイクをプレゼントしてはどうだろうか。
Rくんにどこで買ったのか聞いたところ、「りんご屋さんで買った!」と教えてくれた。果物屋さんでバイクが売っている時代になったのかと感心したが、おそらく私のMTBやシクロクロスのオフロードマシンを見てもらっているRingoRoadさんだろう。
確かにキッズの用のバイクの取り扱いも多く、メカニックも競技者のバイクを見ているので、しっかりしており安心できる。「子供のバイク探しに、、、」という口実を付けて自分のバイクを見に行けるショップだ。
子供用のバイクといえど、良いバイクに触れさせてあげて、一人でも多くの未来の竹之内選手が出てきて欲しいものである。なお今回インプレッションを担当したR君は関西シクロクロスに参戦中だ。
朝日新聞出版 (2013-09-13)
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