人生と言う名のシクロクロス

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「平坦な道ほど誰もが容易に進める」誰もがということが肝かもしれない。平坦で、直線で、起伏が無ければ無いほど皆右ならえで進める。しかし、立ちはだかる困難が多ければ多いほど、人によってそれらを乗り越える力の差が出始める。人生でも勝ち組負け組という言葉があるが、どれだけ困難や乗り越えにくいハードルをクリアしてきたかで差が着いてしまう。

シクロクロスを走っていると、何処か哲学にも似た領域に入ってくる。前日はうまく行き、浮かれて次の日を迎えたと思えば、全く状況が異なりうまくいかない。環境の適応能力の引き出し量が少ないと、少し状況が変わっただけで恐れおののく。

「状況対応能力」という言葉があるが、初めから能力が備わっているわけではない。数多くの経験から引き出しの量を増やす必要がある。引き出しの量は経験からでしか作り出せない。さらに、苦労というスパイスが加わると一つの引き出しの大きさは変わり、スムーズな出し入れができるようになっていく。

苦労と困難は人のやる気を削ぐが、誰しもがクリアできないからこそ人間に差が出てくる。差とはその一瞬だけ見れば「差」として感じられるが、その差を創り出すまでの苦労やプロセスは第三者から見れば知ることも出来ず蔑ろにされる。ただ、本質はそれらの壁を越えて行く一つ一つの過程の結果であり、突然変異的な差は生まれない。

皆凡人という「素質」の中で自身の能力を最大限に伸ばし、強くなって行く。初めからできる人などおらず、積み重ねと繰り返し、改善を積み重ねるしかない。0に何を掛け算しても0だが1という状態を無数に作り出せば、それが10となり100になっていく。

シクロクロスを走ること、競技をしながら困難を経験することは人生と非常に似ている。ただ、双方に「終わり」という形のゴールは確実に設けられているが、目標や目的は自ら見出さなくてはならない。どこに向かい、何を目指し、どこまで高みを目指すか、それらの一つ一つの目標設定と達成が差を生みだしていく。

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