練習の本質を探る旅へ

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練習会へ。前日に「明日走りませんか」と果し状を送る。「受けて立とう」と某氏。ツールド熊野に行きたかったが、叶わず今日は赤木川ステージを模擬したコースへ。とりあえず第一、第二、第三は一定ペースで登る。最近、ふと思うことがある。第一ステージって本当にみんなの練習になっているのかと最近すごく疑問。

というのも、一人一人が全開走すると当たり前にバラバラになって、当たり前に力の強い人が先着する、そして当たり前に何人も千切れていく。これは本当に良い練習なのだろうか。千切り合う練習も場合によっては必要だけど、いつも決まった峠で走る中で練習仲間全体の走力を上げる事が目的なら、その目的に本当に沿っているだろうか。

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後ろから観察してみる。

今日は第一ステージを走る人たちを後ろから観察した。いつもフルもがきで上がる自己満足ではなく。初めからしっかりと狙った強度とアベレージ300Wで走り、最後はしっかりもがく。初めは皆フレッシュな脚でどんどん登っていく。あっという間に最後尾の最下位に。

それでも淡々と踏む。やがて皆の解糖系が使い果たされ、パラパラと落ちてくる。「それはオーバーペースだよな」と思いつつ登る。唯一とんがりさんが良いペースを最後まで刻む。模範例。峠が7分だとしても4分で力尽きて残りの3分をチンタラ登ってたらそれって「4分走」の練習だ。確かに4分間は練習しているが重要なことを見落としている。

本来は7分の登りをピークに向かって「自分の力と相談しながら」登っていくわけだけど、明らかに瞬間的なダッシュで自己陶酔(頭の中はまるでツールドフランスで逃げをかます選手のように!)して瞬間の30秒全開走して力尽きて消えて行く。結果7分の登りで皆で練習して強くなるのが目的なのに、その人は4分走で終わる。

このタイプの練習方式の根本的な問題を探ってみると「個人練習」でも同様の走り方は可能な点にある。では「合同練習」という貴重な機会を有効に使うとしたらどうだろう。強い人が長い時間引き、力の劣る人はしっかりと付いて行く。「峠の先着を競う練習」なのか「しっかりと体に負荷をかける練習」なのか明確にしなくてはならない。

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目的の明確化

目的をしっかりと決めれば「ちぎり合い」でも良い。問題は集団で走る目的が曖昧に定義されてしまう点に有る。では、それら練習会の定義は誰が決定しているのだろうか。

見えてくるのは「練習会で最も強い選手がどう指示して走るか」で練習会の内容が変わる点にある。私がいつも参加させていただいている練習会は「その日くる強い人」で走る形態が変わってしまう(ほんとはいけないんだけど)。

良い例が、マツケンさんが第一ステージから一緒に走る時。皆が千切れない程度の5W/kg程で登っている超一定ペース。アタックは一切せずに、体にボディブローをかますようなジワジワしたペースで最後までしっかりと「踏み切る」。しかも一本引きで。

ただ、このペースは「最低限のペース」で徐々に上がっていく。レースでもそうだが、最終周回が一番激しい。わたしが普段走るコースの第二は5.5W/kg程になり、第三は330〜340W程が目安になっている(という)。最後に徐々に上げて最後はスプリントするスタイルである。

この最後にむけて上げて全て垂れずに走っていくスタイルは、ペース配分やその日の調子をしっかりと把握していないと無理だ。途中で垂れる事はしない。よくありがちな一瞬の生きの良さと引き換えにバックファイヤーで失速するタイプとは大きく異る。しっかりと、決まった距離を踏み抜けるようにする。

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三田までロング〜マンナ

今日そんなことを後ろから走りつつ思いながら、唯一トンガリさんが第一を自らのペースを刻みながら走っていたのは良かった。ひとそれぞれ目的は異なるが、次回はパックでローテしながら登ってみたい。そうすると少なくとも走力は上がっていくだろう。決して7分の峠を3分でタレて終わらせる練習は何の役にも立たない。

それはまだ練習相手が強すぎるが故のオーバーペースになってしまう。この辺は目的をはっきりとさせてから走ったほうが良い。「テーマを持って走る」簡単に言うが、意外とできていない「基本的なこと」である。

今日は某50歳の修羅が強かった。峠を全部持っていく。リザルト上では秒差で負けだ。その脚はまるでバッタの脚だ。修羅と練習すると無言の圧力が私を悩ませる。後ろから威圧的なオーラを放ち「手を抜くこと」が出来ない。いや抜くことも出来るだろう。しかし、貴重な一本の走りの中で手を抜く選択肢などない。

そして最後は今にも力尽きそうな仔ウサギを仕留めるトラのように、無音で抜き去ろうとする。ここからが本番だ。もちろん峠はとらせない。視界が狭くなる。今日は1本も取れなかった。おそらく先行しても強いだろう。しかし、あえて先行させつらい状況からもう一本踏み込んだ能力を引き出そうとする。

で下って三田へ。

三田からマンナへの移動区間は正直嫌い。でも先日、まつけんさんと走ってその考えを改めた。あの区間は非常にペース走がしやすい。270W程で20分以上走れる。しかも練習後半で一番足がないときに。今日も辛いと思いつつ、普段なら「移動区間」が「ペース走区間」に変わった。

もちろん某50歳の修羅は独特の嗅覚で何かを察知し、気づいたら二人のペース走に。他にもメンツは居たが捨ててく。できるだけ長く引く。最後の最後で脚を使い果たすという「目的」を持って走る。体を傷めつけて、回復して、強くなる。後ろからは飢えた狼が目を光らせる。

出しきって終了。カフェマンナへ移動して帰路へ。修羅、トンガリさん、ジョニー大倉と。コツコツ続けていればきっと花が開く。

今日最後まで走った、ジョニー大倉、トンガリさんは寡黙だ。寡黙な人は一気に花は咲ないが、気づいたらとてつもなく大きな大輪を咲かせる。さて明日も走るが、再来週の西日本に向けて区間区間で三段坂イメージして走る。今シーズンは西日本で終わりかもしれない。無理せず、バランスよく、楽しみながら走る。

本業あっての自転車だから。

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