そんな当たり前のことを、練習中にまた深く理解し始めた。
今日は、松木さん、池ちゃん、ゆうちゃんと4人。見ての通り全員、アマチュアのトップクラス。強い。180km走ってラストは野間。ベストよりも3分落ち。松木さんは、不屈の精神と努力で元の力に戻りつつある。すごい。
私は、3月をピークに4月から不調が続く。
ただ、練習を重ねていくと、ある閾値のようなものを超えて急速に調子が上がってくる傾向がある。しかし、その閾値に達するまでが非常に辛くて長い。その期間をどれだけ耐えられるかで、その後の身体能力の向上が変わるように思う。
時々、パワーが思うように出せない、もしくは出せても出力の安定性が欠ける時期がある。今がそんな時だ。練習を重ねていくと、10分であれば10分、5分であれば5分、限られた時間だけでも、パワーをうまく出せるようになる。
そして、5倍の力を出し続けて、さらにその上のパワーを出しても辛くならない領域に、突如入ることがある。
ただ、そこにたどり着くまでが非常に長い。薄い紙を一枚一枚重ねていくような、先の見えない修行のような時間を耐えなければならない。
しかし、最近はそれを「苦行」とは思わなくなった。目指す身体能力にたどり着くために「必要な過程」と捉えるようになった。年齢を重ね、経験を積んで、これをやればこうなるという成功体験が増えている。
後は、ただひたすら取り組むだけなんだけど、周りの仲間達よりも確実に遅いことを実走で理解するとやはりつらい。とはいえ、速くなるためには、練習するしかない。何をどれくらいやれば強くなるのか、いまでは遠回りせずそういうことがわかるようになってきた。
あとは、辛いことにどれだけ取り組めるか。ただ、それだけだ。