職人の技。

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タイムリーな話題だった。ホリエモンの「他動力」を読んでいた。寿司職人が三年も修行するだなんて無駄だ。というホリエモンの一文にいっときは頷いた。ところが、今日、料理一本で五十年近く腕をふるう職人さんと出会い、それは間違いだと気づいた。

「履歴書に書く経歴が無いのがコンプレックスだったんです。」

中学校を卒業して料理人一筋65歳の料理職人さんがポツリとつぶやく。包丁の反対側で殴られながら、ここまでやって来ましたと。「今の時代なら若い子やめちゃいますね。」一つ一つの美しい動作と、きめ細やかな対応は何年もの歳月をかけて身につけてきたんだろう。とにかく一品一品が美味しい。。。

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経験値

連れて行ってもらわないと、行けない店なのだけど、ちょうどオフィス街から大阪駅の間だから帰宅帰りふらりと寄りたい。それにしても、知識の幅が広い方だった。1聞くと、10教えてくれる。料理の先生もしているようで、どうやってその知識を身に着けたのか聞いたら、「お客さんを含め、先輩方皆さんに教えていただきました。みなさんのおかげです。」と。

うーむ、私のイメージの60代付近の職人さんは歳を取るともっとがんこで、これ一本でやってきたぜ!叩き上げや!みたいな印象があるのだけど、、、全くそうではなかった。

という会話をしながら、テキパキとまるで機械のように料理が作られていく。それを会話をしながら見ていると、いつの間にか引きこまれ、会話が止まり、空気が静まり返る。こういう美しい動作や、空気感、客との距離、お作法は、ホリエモンのいう数ヶ月で身につくものなんだろうか。

自分が新入社員時代、二〜三ヶ月研修を受けたとしても空気感や話し方、交渉の引き出し、かけひき、あらゆる経験値が到底足りないだろう。修行は何年もかかるけど、経験しながら身に着けていくことでしか得られない技術も有る。

大満足の夕食後は、バーに行って二杯飲む。こちらも、上質なお店だった。一人ではいけないなぁ。。。良い物に触れて、良い物を食べる。帰宅が遅くなったけど、大将が握った大阪寿司と呼ばれるさば寿司を家におみやげに持ってかえる。何食べても美味しかった。

帰宅後はすぐ寝て、朝起きてローラー。起きるのしんどかったけど、UCI TELNETシクロクロスみながら。コレ日課だからもはや、やるやらないの無駄な思考すら介入しない。という領域まで来た。ただ、職人さんからするとまだまだ見習い以下なんだろうな。

自転車を何年続けられるかわからないけど、目標を立てて、継続してやっていこう。

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