7,000円台!コスパと性能に優れたR2サングラスインプレッション

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ざっくり言うと↓

  • 7,000円台の使えるサングラス。
  • 29gでつけている感がない。
  • 安くて良いサングラスが欲しい人へ。

自転車乗りの定番サングラスと言えば、オークリーであることは間違いない。グランツールを走る多くのプロ選手達もオークリーのサングラス(アイウェア)を着けている。その独創的なフォルムや見やすいレンズはサイクリストにピッタリだ。ただ、購入する側とって悩ましいサングラスでもある。

影響力のあるトップ選手達へ積極的なプロモーション活動をするためには莫大な契約金が必要になってくる。それらプロモーションに投資されたお金は、もちろんサングラスの販売価格に上乗せされてくる。どのプロダクトでもそうだがCMを打てばお金がかかる。その中でもオークリーのサングラスは数万円はくだらない。何年もオークリーユーザーなのだが、たいてい2万~4万円の価格帯が普通である。

しかし、世の中に出回っているスポーツサングラスを見ると実際には1万円前後が相場だ。もしかしたらプロモーションにお金をかけなければ、サングラスの価格はもう少し手ごろで、かつ十分な性能を備えた製品も世の中には存在しているはずだと考えた。そこでWEBを物色していると、2018年2月に日本にやってきたチェコ発のブランドR2のプロダクトの存在を知る。

今回は価格高騰の一途をたどるサイクル用サングラスの中でも、特にコスパと性能を追求し7,000円台で買えるR2サングラスをインプレッションしていく。果たして本当に使えるのだろうか・・・。

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R2サングラス

私はR2サングラスというブランド自体聞いたことが無かった。読者も同じだとおもう。そこで少し調べていくことにした。R2がサングラス作りをスタートさせたのは1996年頃のことだ。チェコのメガネ業界のエンジニアたちが集まって、チェコ出身のアスリート達と共にサングラスの開発が進められていった。当時のブランドはRelaxという名でサングラスを自国内で開発していた。次第にチェコ内でRelaxの認知が高まっていった結果「2番目のRelaxブランド」として「R2」が立ち上がった。

エンジニアたちはメガネ技術畑だったが、その基本にある技術を使ってスポーツ用のプロダクトを生み出していった。メガネ業界で培った技術を流用し、使用する素材やレンズの作りにまで工夫が凝らされている。R2ブランドのもう一つの理念は「手ごろな価格で販売する」ということだった。十分なサングラスの性能を備えたまま、リーズナブルな価格でアスリートに提供するという理念が同社の根底にある。

リーズナブルなのは良いことだ、ただ最も気になっていたのはレンズだ。

サングラスはフレームも重要なのだが、しかしそれらはサングラスの本質ではない。レンズの性能が悪くてはサングラスとしての意味が無くなってしまう。R2で使用されているレンズはどうだろうか。R2のレンズは「プラチナレンズ」というレンズ自体に特殊なミラーの積層が施されている。

R2プラチナレンズの特徴は「とりあえず影響のある近紫外線全部防いでみた」という点にある。近紫外線はUVA (400〜315 nm)、UVB(315〜280nm)、UVC (280 nm 未満) の3つにわかれているが、A~Cまで全て防ぐことができる。

われわれが常に浴びている太陽光には、これらUVA、UVB、UVCの波長の紫外線が含まれている。そのうちUVAとUVBはオゾン層を通過する。UVCは他の物質による吸収され通常は大気を通過することはない。たいてい人体に届く紫外線はUVAだ。しかしとりあえずUVBもUVCも全部防ぐ念の入れようである。私たちはどんな天候でも外を走らねばならないから、とにかく有害な太陽光を浴びたくない。

プラチナレンズはこれら有害な太陽光を反射し、光が目に入る前に光の量を大幅に減らす機能を備えている。R2のレンズはインパクト・プロテクションという壊れにくい材質をレンズに採用している。例えば、落車や飛び石によるレンズへの衝撃を防ぎ、目に対する安全性を高めている。とにかくメガネのエンジニアが作っているから、レンズの作りはしっかりしている。価格はリーズナブルだがレンズ自体の性能は十分だ。

R2のレンズにはこれらの性能を備えているが価格はたいてい7,000円台だ。十分な機能が備わっているもののオークリーユーザからすると安い、というよりも本来このぐらいの価格が適正であるように思う。ただサングラスというものは、実際に身に着けて使用してみない事には何もわからない。そこで2種類のR2サングラスを実際にテストすることにした。

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インプレッション

今回テストしたR2のプロダクトは「SPEEDY」と「UNIVERSE RX」の2種類だ。それぞれ基本的なレンズの性能に違いはない。大きな違いはレンズ形状とフレーム形状だ。あとはレンズの可視光透過率が違ってくる。

軽量29g R2 SPEEDY

SPEEDYは同社のサングラスと比較して最大30%程レンズを広げている。R2のラインナップの中でも特にレンズが大きいモデルだ。ところが重量は29gと非常に軽く作られている。ヒルクライマーは重量面からサングラスを嫌う人も多いが、29g重量なら誤差の範囲だ。

レンズが広く作られている恩恵は大きい。レンズ面積の大きい利点は目の保護範囲を広げ、結果的に広範囲で紫外線を防いでくれる。ライド中に上目づかいで前を見るようなシチュエーションでもよく前が見え視認性は高い。サングラスのフレーム部分はやや上方に配置されている。このデザインは現在のサングラスの主流で、できるだけ視界を広げることを目的としている。

レンズの明るさは、OAKLEYのPRIZM ROADよりほんの少し薄暗いという印象だ。PRIZM ROADでも曇りの日にはやや薄暗く見にくくなるがあのイメージに近い。結構な晴れの日でもまぶしさは感じず良好な視界を確保してくれた。レンズの材質は耐衝撃性ポリカーボネートで、落車や飛び石程度ではびくともしない(らしい)。

SPEEDYのレンズカラーは、パープルレボ、アイスブルーレボ、ブルーレボの3種類だ。可視光透過率は8%から18%で晴れの日で使うのが適している。R2のレンズの基本性能といえば、紫外線のUVA、UVB、UVCを100%カットしてくれる。1点気になるのは視認性の部分だ。アスファルトの輪郭が少々つかみづらい。もう少しはっきり見えれば、なおよいという印象だが価格を考えると十分と言える。

光の加減と光の入射角度によっては、レンズにナナメの残像が映る場合がある。ライド中は全く気にならないが信号で止まってふとあたりの景色を見渡すと、光が差し込んでいる残像がレンズにわずかに映る場合がある。小じゅうとのようで申し訳ないのだが、欠点と言えばそのぐらいだ。ライド中は不思議と気にならない。

フレームの材質はやわらかい。柔軟性があって軽量かつ耐久性のあるTR90(グリルアミド)ポリカーボネート素材だ。それでいて柔軟性と程よい弾力感が備わっているから、顔の大きさの違いを吸収してくれるだろう。顔には無理なくフィットする。私は顔が大きい方だが窮屈な印象はない。

価格を考えてみても十分な性能を備えている。フレームの形状は好き嫌いがあるとおもう。このフレーム形状が好きな人にとっては、練習から軽量命のヒルクライムレースまで使えそうだ。

  • フレーム材質:軽量で非常に耐久性のあるTR90(グリルアミド)
  • フレームの色:ブラックマット、ホワイト、ブルー
  • レンズ材質:耐衝撃性ポリカーボネート
  • レンズの色:パープルレボ、アイスブルーレボ、ブルーレボ
  • 可視光透過率:8-18%
  • 紫外線UVA、UVB、UVCを100%カット
  • ソフトなマイクロファイバー製保管袋付き
  • 重量:29g

R2 UNIVERSE RX

R2 UNIVERSE RXは比較的明るいレンズを使用している。可視光透過率は18-43%だ。レンズ自体の基本性能はもちろん紫外線のUVA、UVB、UVCを100%カットする。レンズ素材はインパクト・プロテクションが採用されており、耐衝撃性に優れ非常に壊れにくい。大切な目を安全に保護する。

冒頭でも触れたがメガネメーカーということもあり、サングラスが滑らないような工夫も施されている。アンチスリップ機能と呼ばれるテンプルのラバー部分とノーズパッド部分には滑り止め加工が施されており、走行中にズレることなく顔に吸い付いてくれる。

このノーズパッドは様々な角度に動かすことができる。前後左右にも動かせるし左右独立してした調整も可能だ。人間は左右対称ではないから、顔に合わせたポジションを取るために活躍してくれる。自分の顔の形状に合わせて細かくパッドをセッティングできる。この機能はフレクシブル・ノーズパッドと呼ばれ、一人一人の顔に合ったフィッティングを行える。

こちらのサングラスの価格もお手ごろだ。R2サングラス全般的に言えるのだが、手ごろな価格とは裏腹にメガネブランドとしての細かな機能が備わっている。

  • フレーム材質:軽量で非常に耐久性のあるTR90(グリルアミド)
  • レンズ材質:耐衝撃性ポリカーボネート
  • 可視光透過率:18-43%
  • 紫外線UVA、UVB、UVCを100%カット
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価格

価格は、破壊的だ。

レンズや使い勝手の面で十分な性能を備えているものの、価格は7000円台と破壊的である。チェコのデザインが気に入れば価格面と性能面ともに良い製品と言える。もともとの価格面でのアドバンテージがあるが、国内販売元のqbeiで期間限定クーポン「IT5PT3」を使うとサイクル用品全品5%OFFされるから適応を忘れずに。クーポンは他のサイクル用品にも適応される。

練習用やヒルクライムの軽量サングラスを探している場合は、R2サングラスをためしに使ってみても良いだろう。

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まとめ:お値段以上R2

私は思う。どのような製品でも共通して言えるのは、製造原価のほかにプロモーション費であったり人件費であったり、ありとあらゆる経費が上乗せされた結果が、1つのプロダクトの価格に反映される。車だってなんだってそうだ。市場に存在するプロダクトすべてに共通して言えることだ。

サングラスに関して言えば、もろにプロモーション費用がかさんで製品に上乗せされているのだろう。R2サングラスはまったくもって露出は皆無に等しいが、お値段以上のサングラスと言える。紫外線から目を保護する、軽い、衝撃に強いという性能が備わっており、7,000円台で手ごろなサングラスを探しているのなら、R2は賢い選択だ。

そういう意味では、機材をそろえ始める入門者や、サングラスをかけていない人、はたまた通勤からトレーニングまで気兼ねなく使える。価格を抑えつつも使えるサングラスを探しているのならば、基本的な性能を備えているR2サングラスは良い選択肢といえる。

今回紹介した以外にも、R2には数多くのラインナップがある。DRAGONというサングラスがあるのだがこちらのフレーム形状も今風だ。安いからその性能が気になるが、全く心配する必要はない。他にもさまざまなラインナップが存在しているので、好みのフレームタイプやレンズを見つけてほしい。

qbeiサイクル用品全品5%OFFクーポンコード「IT5PT3」

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