Photo: Etsuko Aoi
日曜日は完全ドライの烏丸、月曜日に雨が降ったため火曜日の烏丸は一転ウェットコンディションになった。コースプロフィールは一部変更があり、スタート直後に登場するキャンバーセクションは削除された。
一部のキャンバーセクションもややイージに変更されたが、全体的に泥のぬかるみが多く乗車できない区間も登場した。泥、芝、濡れ芝、キャンバー、上り、砂、舗装路の直線と、これぞシクロクロスという感じですべてが詰まったコースで、泥もつまりまくりだった。
第3戦 烏丸半島 C1 15位
Photo: Etsuko Aoi
- カテゴリ:C1
- 順位:15位
- コンディション:ヌタ泥、濡芝、ボコ芝、舗装路
- 天候:前日雨、当日晴れ
- 13時の気温:12℃
- フロントタイヤ:IRC tire IRC SERACCX MUD
- リアタイヤ:IRC tire IRC SERACCX MUD
- フロント空気圧:1.13bar
- リア空気圧:1.15bar
- 空気圧調整:パナレーサーデジタルゲージ
- チューブレスタイヤインサート:テスト中
- シーラント:Muc-OFF NO PUNCTURE HASSLE TUBELESS SEALANT
- バイク:TREK BOONE 52
- ホイール:ROVAL カーボンクリンチャー
- ペダル:TIME ATAC XC
- ジャージ:SUNVOLTシクロクロスワンピース
- オイル:イナーメCXオイル
Photo: Etsuko Aoi
ウォーミングアップは、ミノウラのハイブリッドローラーで。シクロクロスやロードでずっと使っているんだけど、小さいので車に入れっぱなしにしている。1分370W、2分レストを3セットやって、あとは負荷をフリーにして最大ケイデンスまで回すのを3本。最大ケイデンスは208rpmまで回った。
トーマスピッドコックがシクロクロスのアップ前にやっていたので、真似してみた。効果はようわからん。
¥29,285
試走の段階で、2日前のセッティングは全く無意味であることを考慮し1周目はオールラウンド用のタイヤであるIRC SERAC CXを1.4barから試した。グリップしないわ、重いわであまり良い効果が得られなかったためIRC SERAC MUDを前後にセットして1.4barから下げていった。
結局試走の段階でよくグリップするなと感じたフロント1.13barとリア1.15barに落ち着く。なお、今年からテストしているのはチューブレスタイヤインサート。MTBでは定番になりつつある。
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タイヤインサートを入れているため空気圧は1.1bar台で使えている。一昔であれば考えられないような超低圧でチューブレスタイヤを運用している。もはや空気圧に関してはチューブラータイヤと遜色ない所まで来ている。もちろん烏丸定番のキャンバー区間で1度も外れず、60分耐えた。
転がり抵抗とのトレードオフになるが、タイヤインサートを使用しているとビード外れやリム打ちがほとんど無くなる。パンク時にもピットまで帰ってこられるため、チューブレスタイヤインサートは今後主流になっていく機材だと思う。cush-core、air-liner、tubolightの三種類を試しているが、一つに落ち着きそう。
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今回の状況を考えると、泥の区間をいかに速く走れるか、できるだけ乗車区間を増やすなど様々な戦略が考えられる。今回の烏丸では全体の速度が遅いためできるだけミスを少なくして、淡々と走るほうが自分にあっていると感じた。そのためあえて乗車にこだわらず、スタート直線後のヌタ泥区間は降りて走った。
また、タイヤ選択は保守的なセッティングにした。マッドコンディションなので、単純にマッドタイヤに低圧というセッティング。ChallengeのシケインやFMBのSPRINT2のようなパターンも今回のような泥に有効であったのかもしれないが、それよりもマッドパターン、もしくはミックスパターンのほうが確実と判断した。
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コースはどこを走っても一緒かと思いきや、左、中央、右で全く泥の重さが異なっていた。試走の段階で直線区間は左のほうが速く走れることがわかったので左側を走ることにした。コーナーは外側の芝と内側の泥区間で迷ったが意外と内側を走ったほうが速そうだった。
スタートは25番なのでギリギリ首の皮1枚の3列目。
我が家は妻(L2)も、子供(カンクロークラス)もシクロクロッサーなのでスタートはいつも見てくれている。最近、娘が大きな声で「ぱぱがんばれー!」と声援を送ってくれるのが嬉しい。「ばん、となったらスタートだよ!」とめっちゃ教えてくれる。
ちなみにUCIのレースの時は、「今日はピーとなったらスタートだよ!」と、レースの違いによって号砲の種類が異なることを教えてくれた2歳ちょい。
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スタート直後は長旅になることを考慮して、直線区間ではイーブンペースで。左をひた走る。直線を抜けたときには8番手ぐらいで自分でも驚いた。そのまま芝区間を抜けて、ピット前へ。そこでピットにいるいつもの方々から、
「えー、なんでITさん、ここなん(場違いという意味w)!すごい!がんばれ!」
と。
確かに1周目でこの位置にいた事はない。ピットの方々も目が肥えているため、本来この位置に居ない人が居ると「なんで?」となる。とはいえ、ぐんぐん前が詰まってきて脚の調子も良いことがわかる。キャンバー区間は8番ぐらいで通過した。
Photo: Etsuko Aoi
2周目に村田さんに追いつく。通常であれば一緒にパックになって走ることは無いが、今日は走っていたら追いつくことができた。心肺も脚も回るしこのままのペースで走れば、TOP6も行けるかもという淡い期待をしつつ淡々と走る。
調子がよい岸くんにも追いつき、トヨカツにも追いつき、今日は行けるぞこれと思いながら走る。
Photo: Etsuko Aoi
3周目だったか、リアディレイラーがおかしい。動きはするが思うように変速しない。泥がチェーンステーに詰まりタイヤが回りにくくなる。それでも平坦区間で泥を飛ばしたり、あえて泥水に入って泥を落としたりとあれやこれやを繰り返す。
ほとんど意味のない足かせになったリアディレイラーをぶら下げながら、止まって治すほうが時間がかかると判断してひたすら淡々と走り続ける。ラップタイムも結構落ちてしまった。スペアバイクは無いので、同じバイクで走ることに。
Photo: Etsuko Aoi
一人になったほうがタイムが落ちるため、可能であれば誰かと一緒にパックになって走るほうが得策だったと後で振り返れば反省点だ。実際、ひとりで走っていてもあんまりおもしろくなく、苦痛に耐えて周回を消化するだけになる。
結局最大瞬間風速のシングル圏内から徐々に順位を落として15位でフィニッシュした。シングルにはまだ遠いなと感じたレースだった。
Photo: Etsuko Aoi
その他の反省点としては、登り直登区間がうまく乗れなかったこと。この区間だけで数秒はロスしている。パワーの無さ、テクニックのなさが露呈した形だ。泥の乗車もフロントに荷重をかけないようにリアだけで走るように工夫したが思うようには進まなかった。
また、機材の観点で言えば今回色々と試してフロントシングルで良いという結論に至った。2017シーズンにウルフトゥースの40Tを使っていたが38Tと40Tを注文した。川村選手が使っているし、レース後いろいろ教えてくれたしここは還元という名の養分になるのが礼儀だと思ったので国内で買うことにした。木曜日に届くので次回の堺で投入する予定。
Photo: Etsuko Aoi
シクロクロスは毎回、思うように走れた試しがない。だからこそ反省点を見つけては改善し、少しでも速く走れるようにと、改善する。そこが面白いのだが、今ひとつリザルトがふるわない。順位を上げるために、改善していく必要がある。
基礎練習、バイクコントロール、色々とまだやるべきことはたくさんある。次は第4戦の堺。大阪から最も近いCXレースでロード乗りには堺浜の愛称で知られる場所。応援にも来やすい場所なので、お時間都合のつく方はぜひ。
今週末2021.11.28(日) 関西シクロクロス 第4戦 田中養蜂場 堺浜のコース図をお知らせします!!
昨シーズン復活した堺浜。スタートの位置が東の舗装路に変更となっています。招集に遅れないようご注意ください。
レース前日・当日以外のコース試走・自転車乗り入れはできません。 pic.twitter.com/8VwraMojKx
— 関西シクロクロス【公式】 (@kansaicross) November 24, 2021
買うものメモ
毎回買おう買おうと思って買わなかったのは、アイリスオーヤマのシューズドライヤー。シクロクロスは毎回シューズを洗わねばならず、感想に時間がかかる。そのためシューズ乾燥機は必須。毎シーズン買おうか悩んでいるので、時間の無駄だと思い発注した。
¥3,980
レース前の補給はCCD60gを200mlの水で濃縮して割ったジェルを一気飲み。ボトルもCCDで統一。一気に無くなるので900gの大袋を追加。
¥1,573 (¥2 / グラム)
シクロクロスは家族で楽しめる。こんな感じでキャンプ道具が活躍する。友人たちの子供が3+3+2+2で10人ほどで保育園みたいになってるのも面白い。こんな環境でレースできるのは日本でここだけだ。
娘をプールに通わせているのだが、どうしても自転車が乗りたいそうだ。土曜日は堺浜近くの漁港に言ったり温泉に行って試走しようかな。関西シクロクロスのおかげで、レース後の我が家の夕飯の会話はシクロクロスの出来事。家庭も円満、共通の話題ができるのが嬉しいし、とてもありがたい。
京都車連盟の皆様に感謝です。