今年も新潟ヒルクライムへ。実は今日、実業団タイムトライアルチャンピオンシップがあったので、そちらに出た方が完走点でもチームポイントを稼げる数少ないチャンスだった(はず)。にもかかわらず、さらに遠方の新潟県の苦手なヒルクライムに出たという事はいろんな意味があった。
チームには申し訳ない気持ちもありつつ。往復1400kmの旅に出る。
やはり生まれ育った県の山を登るというレースはなんともロマンがある。そして、年に一度か二度しか帰らないので自転車にも乗れて一石二鳥である。前日の土曜日5:00時に起きて新大阪駅へ。東京駅で乗り換えて、燕三条駅に着いたのが13:00。一本試走へ行く。
お盆に帰って来た時はまだ背の低かった稲穂はわずかな期間で背を伸ばし、その色を変えていた。弥彦山には所々ススキが生い茂っている。夜は鈴虫が鳴き、あっという間に秋の訪れを感じる時期になった。ただ、前日にウキウキしながら交換したSOYOのラテックスチューブがわずか5分でパンクし一気に萎えながら走る。
9/6 レース当日
レース当日は三時間前には飯を終わらせなくてはと思い、4時に起床。風呂に入りNHKをふと見るとなんと「2015ツールドフランス総集編」が。地元ローカルスーパー原信で買った米粉パンを食べながら、映像の綺麗さと、カンチェラーラーのヘルメット欲しいなと物欲が動く。
ちょっとゆっくりウォーミングアップしようと思い、早めに家を出る。大会が行われる新潟はあまり信号がない。現地まで1回も信号に引っかからないという驚愕の展開で会場の「いわむろ屋」へ。そういや、一番遠方から来たということで「選手宣誓」をすることになっていた。
実は大会事務局から連絡があった時に、もっと新潟には適任者が居ると麒麟山のTさんや、FinsのEさんが居ると申し上げたのだが。しかし、それでは普通だからと甲子園の21世紀枠的な位置取りと、滅多にない機会という判断でお受けすることに。当日は大会運営者側が作成した台本をもらいウォーミングアップしながら暗記。
どうでもいいことだが、暗記する際には脳に血液を送り込まなくてはいけない。ウォーミングアップといえど運動しながらでは、得意の丸暗記もキツイ。体全体に血液送り温めつつ、脳にも血液を送りまくる。開会式が始まり待っていると麒麟山の田崎さんと久しぶりにお会いする。
乗鞍では常に上位に位置し新潟を代表するサイクリストにもかかわらず、柔らかな印象で接してくださる。選手宣誓も噛まずに無事終わり、緊張のあまり心拍数は限界まで達し、オートウォーミングアップ完了。いよいよスタートへ。
レース 10位
スタートは流されるまま前に並ぶことができた。待ち時間は長かったがおそらく山頂とのラップ計測の関係でしっかり定刻通りスタート。一つ気づいたのだがスタートの時にみな前に出てこないで譲り合ってるのが印象的だった。関西系だと前へ前へ人を掻き分け前に陣取るという感じも見受けられる場合もあるが、少し新鮮だった。
スタートは緩やかに始まる。すごく走りやすい。下り区間も本当に安全に下れる。ペースで登ろうとするが、ズルズルペースが落ちていく。どうしても後半落ちてしまう。これは改善しなくてはならない。どうもヒルクライムは苦手だけどやはり全力を尽くすべく頑張る。
途中でFinsの遠藤さんに追いつくもやはりオーバーペースで徐々に失速する。これは毎度毎度学習能力が低い証拠だ。イーブンで行けばいいんだけど、なかなか難しいですね。ただ、他のヒルクライムと比べて走っていて不思議と辛くない。走っていて楽しい。特に展開も何もないけど、山頂では応援してる人が大勢いた。
山頂では、色んな人に声をかけていただいた。特に自転車が速いわけではないが、ブログを見てますと声をかけてくださった方が居て本当に嬉しい。地元が一緒だということだけで不思議と親近感が湧くもんだな。こういう関わり合いも心地よくて、遠いけど毎年楽しみにしている。
遠征で全国行くけど、特に新潟ヒルクライムはオススメのレースだ。私はヒルクライムのレースには進んでは出ないが、地元温泉券、飯付き、参加賞と普通に出てももてなしが充実している。山頂は普段観光地として、展望台もある。ヒルクライムのレースでゴールした後に直下に日本海と佐渡島が見えるレースは他にはないだろう。
観光とレースと食事が兼ね備わった大会にぜひ遠方からもぜひ味わって欲しい。レース後は家族を待たせてしまっていたので下山してすぐ移動して近くの寺泊港へ。
魚屋が100円ショップ化していた。地元だけど観光してご飯を食べて帰る。一年に数回しか帰ってこないけど、リフレッシュできる。急かされるような日々から解放されるわけだけど、人生には緩急が必要だ。ただ、ヒルクライムはペースが重要だな。色々と反省を生かしつつ、次回の魚沼ロードへつなげる。
また来年弥彦山を走れることを楽しみにしています。来年はシングル目指してがんばろ。