いつもの峠を登るが、もう辞めようかなって思うとき。

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いつも通り、いつものように峠へ向かう。峠の中腹には小さな鳥居が有る。日本人は鳥居や神社に何かしらの神聖な領域を感じる。あの向こう側には何か理屈では説明できない世界がある。国が違えば何も感じないのかもしれない。仏教徒が十字架を見る事と、キリスト教徒が見る十字架は意味が異なる。

人それぞれの中に神はあるようだが、非常に神経質な話題(戦争すら起こりうる)なのでこれ以上追求するのはやめておく。とりあえず、峠で5分走を5セットやって帰路へ。途中鳥居でたむろする若者たちに「また登ってきた!」と言われつつインターバルを繰り返す。自分でもなんでこんな辛いことを好きでやっているのかと自問自答する。

そういや、辛いといえば、昔仕事がつらすぎて辞めようと思った事がある。「リクナビネクスト」と「DODA」等ありとあらゆる転職サイトに登録した。元々IT系で必要とされる資格はほぼ取っており、ネットワークならCISCO系、サーバーなら今はなきSun Microsystems(Oracle)の資格、HPのHP-UXの資格、LPIのLv3全科目、仮想化技術はVMwareと履歴書を埋めるのは容易かった。

ただ、転職する気力が無いほどに疲弊していた時期だったんだと思う。その頃のブログを読み返すと非常に荒んでいる。ネットスラング用語を使うと「メンヘラ」である。メンヘラーとはメンタルヘルスを略した「メンヘル」に、英語で「~する人」といった意味にする接尾辞“-er”をつけたものである。

要するに心の病を持った人を指す用語であるが、確かにその頃は病んでいたのかもしれない。

私は物事に困ったり、不思議に思うと、その未知のプロに聞くか、書籍を漁る。自分がなぜここまで悩んでいるのか、そしてそれら問題を打開する為にどうしたら良いのか考え続けた。結局、問題を解決する為には、誰か第三者が手を貸し、魔法のように解決してくれるのを待つか、自分で解決するのかの二択しか無いという結論に至った(なお第三案は放棄だ)。

1と2案は一般的に行われる手法であるが、第三案(放棄する)を選択するということは、いちサラリーマンなら首を意味する。要するに転職だが、これは当時の私には難しかった。というよりも勇気がなかった。その時は自力で解決したが、何ヶ月も通常の状態へ戻ることに苦労した。

その際に、解決に役立った書籍と、こゝろの雲を次第に消してくれた書籍2点をご紹介したい。

一つはバーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」であるがこれは有名すぎるので特に紹介する必要もないだろう。ただ、非常にロジカルかつ合理的な考え方で、問題解決には役に立つが、読み解くのに非常に苦労する。ただ読むだけでは簡単に理解できず、書いてある内容を紐解く必要がある。

こちらは読んでも、悩みや、迷い、もやもやを消す薬になるような書籍ではない。

もう一冊は、読んだらこゝろの整理になった「自己啓発本」のたぐい。デール・カーネギーの「道は開ける」で、こちらもベタな書籍であるがやはり良書は良書で、問題にぶち当たった時に一度は読んでおくべき書籍だ。色々な悩みにぶち当たった時たまに見返している。

私は新装版と、文庫版(こちらは移動や電車内で読みやすい。)を持っているが、わざわざハードカバーの新装版は買う必要ないだろう。髪が薄くめくりやすい文庫版をおすすめする(本屋にかならず平積みしてある)。

人生生きていると、様々な壁にぶち当たり、挫折をする。もう辞めようかなって思ったことも何度もあった。でも、一つ一つ乗り越えて今がある。わずか700円ほどの活字の集合体が、私のこゝろを軽くしてくれた事を考えると、少ない投資で大きなリターンが得られる数少ない書籍だ。

もう辞めようかなって思った時、ためにしに読んでみてほしい。もし、自転車の辛い練習途中で「辞めたい・・・」と思ったら私は「辞めたいと思った時から先が本当の練習」と肝に銘じている。

道は開ける 文庫版
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