ペダリングは背中から生まれる。

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筋肉がいくら着いていてもその使い方を間違えてしまったら、全てが無駄になる。例えばとても重いバーベルを上げる筋トレマニアが居たとしよう。彼らが初めてロードバイクに乗って、スプリントをしたと想像してみる。「ペダルを回す」という運動は彼らにとって慣れた運動ではない。

もしかしたら、彼らよりもはるかに軽いウエイトしか持ち上げられない小柄な選手に負けてしまうかもしれない。これは現実に起こり得る事だ。自転車という物体を人間抜きで考えた時、ペダルを回転させる力が大きければ大きいほど進ませる事ができる。

ただ、不思議に思う事がある。大きいパワーが必要なら単純に大きなパワーを生み出せる筋トレは有効なのではないかと。しかし、自分がやってみて思うのは、これらは大きなパワーを出す条件と、力が伝達していく方法が違う場合は、同じ解釈ににならない。

スクワットの垂直に動く運動と、ペダルを回す運動は一見似ているかのように見えるが「運動」としてみた場合全く異なる動きをしている。使っている筋肉は大筋一緒かもしれないが、どの筋肉を、どのように、どれだけ、動かすのかは神経系と、体の使い方の話になる。

100kgのスクワットを上げられる同じ人が同時に2人でスプリントをしたとしたら、自身の持ち合わせている筋肉をうまく「回転運動」に変えられる神経系に富んだ方が先着するだろう。例えばエンジンばかり高トルクのある車でも、例えば駆動系(神経系の)がヤワだったり、錆び付いていたりしたら、ホイールを回す力は減衰していく。

パワーを生み出す源泉を大きくする事は第一だが、流れていく先の途中経過も考えなくてはならない。

実は、今まで取り組んできたスクワットとペダリングがうまくシンクロしなかった。ところがふと、「スクワットの時は背筋うまく使ったら上げやすいよなー」と思い立ち、その「イメージ」でペダリングをすると、「足の力が抜け」て骨で踏む感覚が得られる。

もう少し文章レベルに落とし込むと、骨に向かって収縮していた筋肉が、外側に広がり自由になる。ただ、生み出すパワーはさほど変わらず脱力して動きやすい状態。背中がうまくがリンクする。「リンク」という言葉を分解すると次のようになる。

ペダルを踏み込むと、反作用で体が起き上がるが、それは体幹の体重の方が勝るため抑え込まれる。この時に上体がしっかり土台にならないと、踏み込みで発生した大きな踏力(とうりょく)は逃げてしまう。

おそらく、この抑え込むための連結部が体幹であり、背筋といえる。結果として雑誌でよく見る「背中で踏む」ということばの語源になり、「リンク(つながり)」に結びつく。これらは、私が個人的に試してみてたどり着いた一つの解釈であるので、人によって受け取り方は様々である事を補足しておく。

体の使い方は難しいが、自分の体をよく知り「使いこなす」事で自分自身の能力はまだまだ伸びていくのかもしれない。

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