練習は最適化されていく。

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僕らはレースで結果を出すべくトレーニングしている。そうなってくると、陸上の練習のようなメニューに近づいてくる。100mダッシュ10本や500mといった距離と時間、本数でトレーニングを行うことが最も効率の良い方法だと理解するようになる。

自転車で厄介なのは「遠くに行くこと」や「乗ること」が楽しいということだ。距離をただ単に乗っても強くなれない。そしたら、とんでもなく距離を乗っている世界一周自転車の旅人がツール・ド・フランスを優勝してしまう。

選手がトレーニングを行う上で捨てねばならないのは、ただ単に距離を乗ることや、自転車に乗る事自体を楽しむ事だと思う。残酷な話かもしれないが、例えば淡路島一周することはトレーニングの効率面から考えると良い内容とは言えない。レースで走る体に最適化していくのならば、ローラーでのインターバルや峠のリピートのほうが効率が良い。

ただそれだけでは、飽きてしまうので周回練習という形を取る。周回練習はインターバル練習を組み入れつつ、グリコーゲンの枯渇や糖質を使ったエネルギーマネジメントとの相談も考えねばならない。また、トレーニング中にコンビニで止まるという愚行も無くなるためより実践に近いトレーニングができる。

「そんな自転車はつまらない」

と考えるのは正しい。ただ、それは楽しくありたいと考えたときだけだ。自転車を競技としてとらえ、勝負することを突き詰めていくと、オシャレな格好でグループライドを楽しんだり、美味しいものを食べに行ったり、綺麗な景色を見たりすることは必要のないことだ。

「そんなことはつまらなさすぎる」

と、思うかもしれないが体が若いうちにしかできないこともある。昨日少し松木さんとLINEをしたのだが、「時間はなくても1日1時間乗れば充分やれるよ。体が動くうちににやれる限りやらないとね。」と言っていた。体が思うように動くうちにしかできないこと―――。

私には、グルメライドとか、綺麗な景色を見るとか、グループライドを楽しむとか、そういう自転車の楽しみ方はもう少し先の話でも良いと思うのだ。選手人生は短くあっという間だと思う。いつ走られなくなるかわからず、いつが一番強いのかもわからない。だからこそ、今この一瞬を大事にしてトレーニングに取り組む。

そうすれば、今得られる最大限の結果が帰ってくると思う。

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