S-WORKS TARMAC SL7のスパイショットからみたセミエアロロード化への道

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Specialized-tarmac-sl7:photo Brandon Smith

Brandon Smith氏のスパイショット画像はおそらく新型S-WORKS TARMAC SL7と言われている。SpecializedはS-Works Tarmac Discの最新モデルをリリースしようとしている可能性がある。現在のモデルはSL6であるため恐らく余程の天変地異なければS-WORKS TARMAC SL7と命名されることは間違いなさそうだ。

またこのスパイショットの信憑性については様々な議論が繰り返されていた。しかし、使用しているホイールが先般発表されたROVAL RAPIDEのブラックカラーであることからもS-WORKS TARMAC SL7であることは間違いなさそうだ。

写真から判断になるため推測の域を出ることはないが、S-WORKS TARMAC SL7と思われるバイクの変更点を見ていく。

  • 軽量ステム
  • ケーブル内装
  • スレッド式BB
  • シートポスト一体型Di2ジャンクションボックス
  • ディスクロードのみ

今回様々なアップデートが施されると思うが、最も注目すべきは「ケーブル内装」「スレッド式BB」と「軽量ステム」だ。軽量ステムの存在はどこの海外メディアも触れてすらいなかったが、このステムどうも違和感がある。というのもVENGEに搭載されていたステムとは、コラム周辺の金属加工が異なっている。また、クランプ部分と本体部分の経は明らかに違う。

巷のサイクリストたちの話を聞くとVENGEのステムはそこまで評判は良くない。アマチュアには過度ともいえる剛性と単純に重いからだ。そのため純正ステム以外のステムを利用するサイクリストは多い。プロ選手であってもZIPPスプリントやPROステムを使っているのだから、ステムは最も改良が待ち望まれている部分だ。おそらくVENGEのステム方式をベースにやや剛性を落としながらも軽量化してくるだろう。

「内装化」についてはVENGEの技術を流用してくるはずだ。ケーブルがエアロハンドルバーを介してステムの下に配線される。ステアラーチューブの前でヘッドチューブ上部のフレームに入るVENGE方式と同様である。一体型ハンドルステムではなく、VENGEと同じくハンドルバーとステムは別々だ。

VENGEのローンチでも説明があったが、ハンドルをエアロにすることとケーブルの内装化は驚くほどエアロダイナミクスを向上させる。Specialized自身のテストでは、Roubaixからケーブルを取り外すと、たとえば40kmのTTで最大12秒節約できることが示されている。

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Specialized-tarmac-sl7:photo Brandon Smith

「スレッド式BB」の採用は多くのサイクリストが待ち望んでいた規格変更だ。私は忘れもしない。ファビアン・カンチェラーラやシュレク兄弟が当時所属したサクソバンクカラーのTARMAC SL3をお金を貯めて買ったことを今でも覚えている。SL3の後期モデルはマイナーチェンジによりOSBBにアップデートした。

正直なところスレッド式BBのTARMAC SL3を買って心底良かったと思った。あれから10年以上経ったが、やっと10年以上前の規格に戻ってきたのだ。S-WORKS EPIC、スタンプジャンパー、SHIVとスレッド式BBを採用している。この流れでTARMACがOSBBのままでいるはずがない。

当時OSBBを採用したのは時代背景もあった。「重量剛性比」を競い合っていた時代に、BB部分に重たいスリーブを入れることはマイナスイメージだった。プレスフィットボトムブラケットの利点は、軽量化、フレーム剛性の向上、製造の簡素化、コストの削減である。過去10年間、多くのメーカーから長い間支持されてきた。

しかし、BB付近からの異音に悩まされ今でも根本的な解決はしていない。私のVENGEですらロックタイトで固めているものの、昨日のライドでついに異音が発生した。VENGEもマイナーチェンジでスレッド式BBにならないものだろうか。スレッド化されたBBは、パフォーマンスの観点からは最適ではないかもしれない。

しかし、現代のカーボンフレームの製造技術であればBBのスリーブを込みで軽くすることができるはずだ。また、T47に代表される新しいBB規格の台頭も理由の一つかもしれない。スレッドシステムへの復帰に対する需要が高まっておりそれらの声にSpecializedが耳を傾けた形だ。

リムブレーキモデルはもはや発売されないどころか、開発すらしていないだろう。ルーベ、VengeとSHIVはディスクのみだ。リムブレーキモデルの開発は行っていないとしても誰も驚かないだろう。ロードバイクのリムブレーキ式はいよいよ終わるのだ。

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まとめ:VENGEに迫るエアロダイナミクスか

今回スペシャライズドからローンチに関する情報は一切受けていないが、S-WORKS TARMAC SL7はどんなプロモーションがされるのだろうか。

TARMAC SL7 &amp RAPIDE CLXの組み合わせはVENGE &amp CLX50と互角(もしくは凌駕)

なんてセンセーショナルな見出しがメディアに掲載されるかもしれない。さらにはTARMAC SL7とRAPIDE CLXのDURA Di2組で6.8kgをマークなんてプロモーションもあるかもしれない。これらは私が考えた文章好きの「言葉遊び」であるが、本当にそうなってしまったら、正直SL7は欲しいと思ってしまう。

確実にTARMAC SL7は前世代のターマックよりも剛性、軽量、空力、メンテナンス性といった部分が向上することは間違いない。

もともとTARMAC SL7はツール・ド・フランスで発表されることを予定したはずだ。しかし、世界的なコロナウイルスのパンデミックのために延期されたとみられている。正式な発売はもう少し待たなければならないがネットにはキャニオンやTREKのリーク画像が出始めていることからもTARMAC SL7の発表もそう遠くないのかもしれない。

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