FLOホイールは6万円からディスクホイールを販売しているホイールメーカーだ。以前紹介したところ、購入された方という方から写真を幸運にも頂くことができたので紹介したい。
ラインナップはディスクホイールから90mmディープまで幅広く展開しているが、はたして安かろう悪かろうなのか。今回は90mmのFLO90を見ていく。
FLO90の重量
まずは、フロントホイールの重量から。フロントホイールはクイックリリース抜きで1030gだ。90mmという超ディープリムなので、リム重量は相当なものだろう。空力を取り、重量を犠牲にできる種目の場合は良いかもしれない。
続いてリアホイールだ。重量は1230gと出た。やはりハブ分重くなる。1230gというと、軽量ホイール前後分であることから軽いとは言えないが、山岳のない平坦の長距離ならばこのリムハイトは役に立つのかもしれない。
FLOのリム構造
FLOのリムはどうやら専用設計らしい。コスミックカーボンのようにアルミリムにカーボンのフードをかぶせた構造を基本としている。カーボンのフードからスポークが出る穴は左右に振っている形だ。リムハイトが高いためまっすぐな穴は空けられないのだろう。
リムを確認するとやはり外周はアルミリムだ。構造としてはコスミックカーボンのようにアルミ外周にカーボンフードをかぶせた形だ。従って、リムハイトが変わってもスポークテンションは変わらないだろう
スポーク長が短くなることによるテンションの張り具合のメリットはそれ差はない。Cosmic40Cのようにニップルが外に出たディープリムタイプを作ろうとするならば、リムの強度も確保せねばならずコストもかさむだろう。
なお、このアルミリムはマビックと似ているそうだ。もしかしたら、リムはマビックのアルミリムかもしれない。
FLOのハブと組み方
ハブはどこのメーカーが判断つかない。ただ、高級ホイールに使われているセラミックベアリングを使ったハブということで、お値打ち感は十分だ。セラミックの優位性の話はさておき、わざわざコストがかさむセラミックベアリングを使っている事を評価したい。
フロントハブも同じくセラミックだ。そう考えると、お得感は相当なものがある。他の部分でコストダウンしている可能性も考えられるが、実物はわりとしっかりしている。
フロントのスポークからも確認できるが扁平スポークになっておりエアロ効果も手を抜いていない。普通コストを抑えるために円のスポークを採用しそうだが、エアロスポークを使っていることは評価できる。
まとめ: どの状況で使うか
レースというシチュエーションを考えた場合40mmほどあれば十分だろう。トライアスロン等でも60mm程で十分だと言える。もしかしたら、ルックス面でディープホイールをお手軽に選択したいならば90mmもアリだ。
最近は性能よりも、自分でカスタマイズしたバイクに乗ることを楽しむ人も多い。鮮やかな絵が描かれたディスクホイールもよく見るようになった。性能面を見ると今だに未知数のホイールだが、物の作りとしては手が抜かれていない。
FLOは風洞実験なども積極的に行っている。その話は別記事『FLO CYCLING WHEEL 6万円で買えるカーボンディスク』で紹介している。
いずれにせよ、重さがどの程度走りに影響するのかは興味のある部分だ。ぜひ一度しっかりと乗り込んで見たいものである。
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