一人走りながらいつも考えていることがある。「シクロクロスのブラケットはなぜしゃくるのか」という事を走りながら考察している。ロードバイクのそれとは異なるハンドル位置やブラケット位置に初め戸惑っていた。
私は人に語れるほどシクロクロスには精通していないが、様々な海外のシクロクロス機材情報を集めていると、どうやらあの「しゃくりブラケット」には意味があるらしい。
しゃくる理由の一つが操作性の向上を狙っているという。なぜしゃくると操作性があがるのか。例えば、タイムトライアルバイクのようにステムが地面と並行の場合、前に押し出すような操作で曲がる必要がある。この場合、バスの運転手さんのハンドルのように遠くへゆっくり操作する形になる。
それとは対象的に、F1のコクピットはどうだろうか。車体や動かせる腕のスペースの問題もあるだろうが、ほとんど対面にハンドルが着いている。シビアなコントロールになればなるほどハンドルの位置は起きてくる。その方が人間の腕の運動も少なく、コントロール下に置けそうだ。
くろんど池で1人ブラケットの調整をしながらいろいろと考える。ハンドルの高さもそうだけど、まずはブラケットの位置を決めて、操作しやすい位置にする。ハンドルのポジションに答えはないが、確からしい最適解はあるはずだ。
いろいろと試しながらその最適解に近付けて行きたいと思う。ただ、肝心なことを忘れてはいけない。それは、バイクコントロールが一番取りやすいポジションにすることだ。間違っても、格好良さを気にしたポジションにしてはいけない。
ベースボール・マガジン社
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