今年は実業団に参戦する傍ら、マウンテンバイクのJCFシリーズ戦に出ることにした。メインは実業団だが、バイクコントロールや走る楽しみはロードをしのぐと言っても良いだろう。ただ問題なのは、練習場所である。
私が過ごした雪山と同じく、山には様々なローカルルールがある。それらは山を守ることに軸が置かれている。コースを載せない、教えない、はやはりマウンテンバイクの世界でも共通でその辺の違和感はなかった。雪山に年間70日近く住んでた頃、三月下旬になるとよくバックカントリー(以下BC)に行った。
例えばおなじみの栂池ヒルクライムのゴンドラ降り場から登れるように。
湿雪だけど、ハイクアップして誰も滑ってない所を滑る醍醐味はリフトで登り滑るのとでは雲泥の差がある。自転車に例えるならピステンがかかったゲレンデはロード、BCはオフロードだ。やはり、BCの場合は板もファットで、トーションも低い。
いろいろなことが違うが、やはりコースは教えてもらわないとわからなかった。正直なところ自分で開拓するか、足跡を辿るかしないと道は果てし無く無数に存在する。
ここ最近、2時間という時間を決めて、走れそうなトレイルを探していた。当然人の山は走ってはいけないし、ハイカーさんが多いところは走れない。ただ、そこに山はあるのだけど、どこが走れるかまではわからないのだ。しょっちゅう行き止まりにあい、ゲキ坂を登った。
一向に見つからず、4回目。だんだんと探検網を広げかなり遠くまで足を運んだ。それでもみつからなかった。諦めてマウンテンバイクを降り、ロードに乗り換える。いつもの変わりない、いつも通る道。普段は素通りするような、道にぽっかりと道がある。何気無く進むとそこにはー
灯台下暗しというべき、フカフカのトレイルが出現した。シクロクロスをやる前は怖くてこんな道進めなかったけど、タイム号で少し進む。ただ、タイヤが細く危なそうなので10mほど進んでからTIME ZXRSを置き去りにして、ランで進む。
どうやら、このままかなりの距離のアップダウンを重ねるらしい。おそらくルート的にどこにたどり着くのかも推測できた。ただ、一人で行くのは危なそうだ。安全を気して、撤退。山では少しの過信であっさりと怪我してしまうので、次は万全の装備で探索に行くとしよう。
五度目の正直で見つけた所だけど、まさに「求めよ、さらば与えられん」状態。求めよ、というよりも「求め続けよ」かもしれない。求めてもやすやすと得られないが、続けていればなんとかなる場合もあるのかもしれない。
いまだ、なかなか下りのコツがつかめないがスキーと一緒らしいのでスキーのようにうまく下れるようになりたい。走りの幅を広げ、様々なことに挑戦するべくまずは何事も続けてやって見る。次回は探検の幅を広げてはしってみよう。
いまだうまく扱えないマウンテンバイクは多くの可能性を見せてくれるのだ。
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