パワーメーター持ってるならしっかりとデーターを管理して解析する必要がある。最近データーとにらめっこして、ワークアウトを振り返る機会が多い。色々見ていると発見がある。自身のパフォーマンスを事実として伝えてくれるパワーメーターは、トレーニングをやる気にさせてくれる。
ただ、ある種残酷な機械で、登りのタイムならば体重とパワーで殆ど能力がわかってしまう。ただ「定量化」するということは日々のトレーニングの成果の出来やパフォーマンスの変動を知るのにもってこいだ。そこで、解析する際に見ている要素を少しつづつ考察して行こうと思う。
恥ずかしながら、私はそこまで解析をしていなかった為定期的にまとめて行くことにする。
距離より強度
一日は24時間だ。その中でトレーニングをある一定時間割くことになる。その「時間」あたりの中で最大限にトレーニングすることが求められる。自宅なら1時間と決めてやれるわけだが外なら、行き帰りの移動時間も消費しているというわけだ。
上のグラフを見て欲しい。強度のゾーンをZ5,Z6,Z7で表している。そのゾーンの中に「どれだけ居続けられたか」を示している。真ん中の特に目立つ棒は休日の200kmライドだ。時間にして9時間ほど走っている。この時のZ5(5.3W-5.5W/kg)はおよそ30分間だ。
540分の練習中で30分である。
対して平日のローラーでの朝練を見てみよう。このデーターはZ5のゾーンを17分間こなしたことになる。時間は60分のライドで17分だ。やはりある限られた一定の時間の中でどちらが「時間効率」が良いのかといえば後者だろう。
単純な時間効率で強度を上げようとするならばローラーに勝てるものはない。ただ、グループで走る楽しみや自分の能力以上のパフォーマンスを引き出すならやはり、対人と距離を乗る方が良い。事実Z7に突入しているのはチーム練習のデーターでしかない。
ケイデンスとパワー
パワーの影に隠れてしばしば忘れがちなのがケイデンスだ。パワーと並んでケイデンスは非常に重要な要素と言える。それらは以下のデーターとパワーの相関関係から読み取れる。
失敗パターンケイデンス
狙った出力のトレーニングおよそ2分間で380W(6.6W/kg)をやる時の「失敗データ」だ。初めに突っ込み過ぎてしまい失速している。ケイデンスは緩やかに落ちていく。はじめは良かったものの次第にケイデンスは落ちて行くのだ。パワーとは「トルクと回転の積」で表されるからやはり回転は重要な要素である。
成功パターン
対して、成功したパターンだ。いくらか出力は抑え気味に入っている。緩やかには降下していくものの最後の踏ん張りで持ち返している。データー的には良しとできるデーターだ。やはりイーブンペースで入り、中盤の辛さに耐え、最後だし切るのが完遂するこつだろうか。
データーは解析してなんぼ
パワーメーターは確かに自身の能力を明確に示してくれる。ただ、もうひとつ忘れがちな重要な要素はの「記録」してくれることだ。それら一秒ごとに記録されたデーターは様々なことを教えてくれる。
昨今、「ビッグデーター」なる情報の使い道について議論される機会が多くなってきた。パワーメーターを使うサイクリストの行く末は、それら膨大なデーターを解析し、処理する能力が求められるのではないか。今だ方法論や、ノウハウはある限られた所(柿木さんやプロチーム)にしかないように思える。
ただ、自分自身でもデーターを解析し、自分自身のパフォーマンスと照らし合わせる作業は必ず強さに結びつく。それらデーターを取得し、解析し、フィードバックすることこそ本当にパワーメーターを使っていると言える状態ではないか。
とすると、私はまだデーターを取るレベルで細かい解析まではできていない。従って、これから当ブログ内で考察したことを載せて行く予定だ。合わせて強くなれれば、一石二鳥である。
やはりパワーメーターはデーターを管理して解析してこそ始めて生かされるデバイスなのである。取り付けただけでは容易に強くはなれないのだ。