一度測定してみたかったシクロクロスのパワー。コーナーごとにラップ押しまくる(高橋名人を思い出すぜ)。測ってデーターでわかることは完全なマイクロインターバルであるということ。ある日の河川敷の58分間のデーターをにらめっこし以下に簡潔に特性をまとめた。傾向として、トルクが強くケイデンスが低い
- 30秒程の高負荷、10秒ほどの低負荷の繰り返し
- 高トルク、低ケイデンス
- 一見NPは高いがアベレージは30%程低い
私の体重は58.5kg程。おそらくシクロクロスはパワーウェイトレシオよりも絶対値としてのパワーのほうが有効。だから体重は多少重くても構わない。さらに大きなパワーを何発も出せたほうが強い。後半に垂れるのは、ベースがないのと、インターバル耐性が無いから(という一般論的な結論)。
シクロクロスはペース走的なトレーニングが良いかと思っていたのだけど、無機質なデーターを見てみれば、どれだけ高強度のインターバルに耐えられるかの方が重要になってきている。私は運動生理学的な事は全くわからない。ただ、数字だけの傾向を見るならばデーターの意味を注意深く考えなくてはならない。
例えばNPと平均出力は大きく離れているから、足が止まっている時間がある。もしも、C1のレース60minで平均250Wと記されているとする。そしたら250Wをヒルクライム的な負荷のかかり方(フレのあまりないフラットなデーター)ではなく、ギザギサの山と谷のようなデーターがとれているはずだ。
そうすると、体が耐えるべき「60min 250Wの負荷」はヒルクライム的な一定ペースのような負荷ではなく、緩急が激しい高負荷と低負荷の繰り返しになる。とすると、平均値を取るわけだから低負荷を補うために、250W以上の高負荷が必要になら(すごく当たり前なことをあえて書いてます)。
「60min 250Wの負荷」といったからといっても本来求められていることは、250Wを連続的に出すことではなく、それよりもっと上の数値を何回も出すことになる。結果「インターバル練習」を重ねることになる。我々が普段感じている感覚から「インターバル」という結論を見出すのか、それとも測定器を使い、数値から「インターバル」という結果を導き出すのか。
到達地点は同じだが、アプローチは異なる。より綿密に傾向を理解するためには測定器であるパワーメーターしかない。これらの傾向は人によっては違うので、やはり一人ひとりがパワーメーターを付けて傾向を把握するしかない。私はペダリングモニターの片側だけつけている。
やはりシクロクロスにもパワーメーターを使うと面白い。価格もこなれてきいるからもはや買って損ということはないだろう。そして、春になってロードを走る時にも付け替えて使うことができる。シーズンモノのシクロクロスバイクは使わなくなるけど、やはりパワーメーターはいつだって年中使いたい機材である。
今知りたいのは「いつから垂れ始めるか」とか。コースによって違うんやろけど。一つ嬉しいのは今回の内容は人によっては「知ってたけど」という話しだ。しかし、数値データーとして自分の走りをしっかりと測定ができたことはとても参考になる。
シクロクロスのデーターをこれからも取って公開していくことにしよう。なお、忘れがちなことはロードでペダモニ使っている方は片側だけ移植すれば簡単に計測できるようになる。
売り上げランキング: 219,901