不思議な感覚だった。気づいたらローラーに乗っていた。昨日は色々してたら帰宅が遅くなってしまった。21:30から22:00まで30分あるから、10minウォーミングアップで、30×30を20本できる計算。レーパンに履き替えて、トレーニングルーム部屋へ。
「ローラーやろうか、どうしようか」
と、悩み考えているうちは二流だと一蹴された。もはや思考の中には無駄な隙間もなく「隙間の時間があれば乗る」ただそれだけだ。しばしば時間がないと嘆く人がいる。それは、時間が無いのではなく、無駄な時間を消費していることに気づいていない。スマホのSNSもテレビも辞めろ(と、常に自分に言い聞かす)。無駄に注意をそらすデバイスをいかに遠ざけられるか。話はそれからだ。
情報を獲得する際に、「受動的」なのか「能動的」なのかははっきりと区別して理解すべきだ。テレビなんてものは受け身の情報源で、録画しない限り決まった時間にならないと情報を獲得できない。もう時代に合わない。結婚してから半年してテレビを買ったが、テレビは無くとも不自由と感じることはない。
更に注意深く観察すると、SNSも受動的な情報源だ。GoogleやFacebookやTwitterの賢い開発者たちはユーザーが「自ら情報を獲得している」と思わせている。フィルターバブルと呼ばれるが、それに気づいている人はとても少ない。
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それらの話は書籍閉じこもるインターネットに記されている。井口氏はしばしば当ブログにコメントや助言をくださる。物書きとして雲泥の差があるものの、氏の訳は読みやすく、面白い。フィルターバブルについても事細かに記され、考えさせられる内容だった。
フィルターバブルとあわせて、「通知機能」も私達から遠ざける必要がある。アプリやラインの通知やバッジも全てOFFだ。通勤の電車では飛行機の機内モードで本を読む。
結局家族、仕事、自転車、本、質の良い食べ物、狭く深い人付き合い。
それだけあればいい。
昨晩は気づいたら「ローラーの上に居た」という不思議な体験をしたわけだけど、何年もローラーやっててこんな感覚は初めてだ。最強のサラリーマンレーサーマツケン氏も「毎日歯を磨くやろ、ローラーも一緒や」という。「ローラーやろうかどうしようか」なんて考えているうちは、甘いと言われているようだ。
ローラーなんてやらなくても生きていけるが、レースで結果を出そうと思って生きている以上、踏み続けるしかない。次は、「息をするようにローラーをする」領域まで精進しよう。
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