パワートレーニングは理解して実践しないと意味がない。少し基本的にはなるけど、最近やり始めた人に向けて3つのことを記そうと思う。TSS、NP、仕事量(ジュール)についてだ。本に書いてあるような小難しい内容ではなくて、私の妻に教えていたような少し噛み砕いた内容を記載する。
TSSとは
TSSは体へのダメージだ。運動していた時間とTSSがわかればどれだけ辛かったかわかる。いわば頑張り度とも言っていい(厳密な頑張り度の値はIFのほうが近いが)。たとえば、60分間でTSS100ならあなたは全力でトレーニングしたと言える。私は毎朝90分でTSS100のトレーニングをしている。
TSSはFTPを元に算出されるから、人それぞれの中に、「その人のTSS」がある。Aさん(FTP300)がTSS100、Bさん(FTP200)が同じTSS100だとしてもトレーニング中の出力は異なっている。
私の場合CXシーズン中の平日はFTP290Wに設定して、TSS120-130で推移している。当然FTPが高まれば、より高い負荷をかけないとTSSは上がっていかない。ただ、それは成長しているということだ。ロードシーズン中の週間TSSは800-900、シクロクロスやってる時は700ほどだった。2019/2/22時点でのCTLは113、TSBマイナス31(・∀・) 今週はもがきすぎて、週末のトレーニングには回復しないだろうな…(汗)
ちなみに北摂練は短時間ながら周回練習のためTSS300-400ほどととても効率良く追い込める。
NPとは
「NPは理論上これくらいでてるはず」という計算上の平均値。たとえば、60分一定250Wを出したら当然平均値は250Wだ。対して60分クリテリウムで10Wや400Wをバースト的に出すような場合平均値は200ぐらいになってしまう。しかし実際にはそれ以上の負荷がかかっているわけだが、「低いも高いも加味して平均するとこんぐらい」がNPだ。だから、変動が少なければアベレージもNPの値も差は開かないが、クリテリウム、シクロクロスの場合は比較的値が離れてしまう。
ローラートレーニングの場合は、NPは見ることはない。代わりに平均値だけみてれば良い。
仕事量(KJ)
熱量、仕事量、電力量を表す量だ。ワットと時間の関係で算出できる。1ワットは、1秒当たり1ジュール(J)の仕事率( J/s ( ジュール毎秒 ) )と定義されるから、W=J / かかった時間(s)だ。1000KJやるにしても、パワーが高いひとは1時間で到達できるかもしれないが、パワーの低い人は2時間かかってしまうかもしれない。私のトレーニングは70-90分で1000KJほどだ。
話は変わるが、仕事でもパワーメーターのようなものがあればいいとおもう。会社で17:30までで1000kJやり遂げる人、22:00までかかって1000kJやっとやり遂げる人。日本では後者の方に残業代が支払われ、前者には何も恩恵がなく、更に仕事が振られる。
そんなことでは、前者は仕事をしなくなり(手を抜き)、後者は忙しい人とされ残業代を稼ぐ。いや、それは無能と呼ぶ。この不都合な真実はどこかの国の企業にそっくりだ。パワートレーニングは数値化され、このようなどこかの国のような不公平さをなくし、残酷な事実を突きつけてくれるとてもやっかいなデバイスなのである。
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