やるのも自分、辞めるのも自分。

この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

51263744_330865167530496_7739035140403232768_n (1)

「本当にそれでいいんでしょうか。」

特に言おうと準備していたわけじゃないけど、ポロッと言った言葉。いつも周回連をするときに「5周目のピークがゴール、でも4周でやめてもいいです。でも、本当にそれでいいんでしょうか?」と。決めた周回数を回ることは、決めたメニューを完遂する自己管理能力と似てる。

5周回ると決めたら、走り切るマネジメントを考える。レースも一緒だ。周回数と時間が決まっている。インターバルも一緒。20本400Wと決めたら、何がなんでもやる。必ずやる。でも、辞められるという逃げ道もある。でも「辞めずに耐えぬいた」という実績は本当に重要だ。なぜなら、

「辞めグセがつくから」

人間は弱い生き物で楽なほう、ラクな方へと転がり落ちていく。必死に辛いことから逃げる。何回も辞めたり、途中で「今日はここまで、次回から本気出す。」という次回は二度と訪れない。訪れるのは、また甘い方向へと流される辞めグセだけだ。

諦めグセの自分は更に強くなり、続ける自分は更に弱くなる。強くしたいのはどっちだ、ならやれよ、と毎朝自分を俯瞰(ふかん)して、眺める。メタ認識というやつだ。

練習について考える。皆は5周だけど体力的に4周全力で走り切ろうと自分で定義することでもいい。もしくは、一周早い人達からこぼれないように全力でついていくことでもいい。肝心なのは決めたことを途中で投げ出さずに完遂すること。目標を途中で変えないこと。

そんな気合で走る。

しかし5周の中にもスパイスがあって、どうにか逃げようとアタックもかかる。正直つらいけど、そんな起伏に富んだ物語を積み重ねながら、最終回までもつれ込む。自分よりも10歳以上若い方たちと走る幸せ。でも、エンデュランスはまだ負けてないと思う。1分以内の高強度はやっぱり弱いけど、5分くらいになると、まだまだ楽しめる。

ここ何年も糖質よりも脂肪を使う体になるようにトレーニングしてきた。実際に効果は測定できないのだけど、原理は解明されてる。もう何度も書いてきたけど、名著「スポーツ栄養学: 科学の基礎から「なぜ?」にこたえる」に書いてある。

ちなみに著者の東大准教授の寺田氏はサイクリスト。スポーツ栄養学の本なのにインターバルトレーニングや空腹でのトレーニングなどが書かれている。グリコーゲンが枯渇した状態での正しいトレーニング方法、そしてその結果としてどんな遺伝子にスイッチが入るのか明確に記されている。

正直、雑誌の栄養提灯記事を読むくらいなら、本書を通読すべし。その他にもタンパク質の摂取量、最適なスポドリの濃度、ファスティングの効果、腹八分目の理由など、必見。あとは重炭酸ナトリウムの記述もある。

このような正しい知識が付けば、「辞めたいけど今はGLUT輸送体のスイッチが入るチャンスだ!」と空腹もしのげる。辞めてしまうのは、「自分はなぜこんなことやってるんやろ」と迷うからであり、意志が弱いからではない。正しい理解をして、納得すれば、人は続けられる。

毎朝のローラー生活も四年に達した。日々コツコツやることである程度のところまでは行くが、毎回同じことをしていても進歩はない。いつでもやめられるからこそ、続ける。あたりまえのことを、当たり前に続ける。その積み重ねが、自分を強くしていく。

スポーツ栄養学: 科学の基礎から「なぜ?」にこたえる
寺田 新
東京大学出版会
売り上げランキング: 3,021
タイトルとURLをコピーしました