「裏起毛ビブショーツ+レッグウォーマー」だけでひと冬通す理由

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私は「冬用タイツ」というものを使用しない。理由はトイレの不便さと、脚の動き(とくに膝周りの突っ張り)が制限されること、ウェアが重くなってしまうからだ。望ましいのは、夏用ビブショーツと変わらないの着用感を冬用ウェアでも求めたい。ただ、実際に夏用ビブショーツにレッグウォーマーをあわせて冬の間を過ごしてきたが、気温が低い日には寒すぎて耐えられない日も多かった。

夏用ビブショーツと同じように膝上までのスソで、かつ冬用ウェアと同じく裏起毛素材の素材を使用した機能とスタイルが相反するウェアは存在しないのか。ビブショーツながら夏場で使用することを想定しているわけではなく、秋や冬を想定した気温が低い時期に使用することを考慮したビブショーツは。

今からおよそ40年前、1980年台に世界選手権を2度制したベルギーのフレディー・マルテンスも同じことを考えていたらしい。フレディーはスイスの高級サイクリングウェアブランドのアソスに「裏起毛素材のビブショーツ」の作成を依頼した。窮屈で重たい冬用タイツではなく「ビブショーツ+レッグウォーマー」という使い方ができるアイテムが生まれた瞬間だった。

冬用のタイツを使用せずに、「ビブショーツ+レッグウォーマー」の組み合わせをするのはなぜだろう。

そもそも、夏用のビブショーツであれば動きにくさなど感じない。膝から下にはなにも衣類をまとっていないからだ。ただ、冬用のタイツは分厚い生地が腹部からくるぶしまで1枚の布で覆われる。互いに引っ張り合い膝の動きを妨げてしまう。ビブショーツ+レッグウォーマーのスタイルは、ビブショーツ部分とレッグウォーマー部分が分離しているため、ある程度の遊びがある。

例えば、ビブパンツをはかずにレッグウォーマーだけを身に着けて走ったとしよう(実走では決して行わないこと)その場合、確かに膝周りは何も身に着けないよりは窮屈かもしれないが、冬用タイツのように腹部や臀部の生地が脚部分の生地を引っ張らないため脚だけを快適動かすことができる。

何度か経験したのだが、この際にレッグウォーマーがずり落ちてくることがある。何種類か試したが、古いパールイズミのレッグウォーマーはストッパーが弱くずり落ちる。最近の改良されたレッグウォーマーはずり落ちない。シマノのタイツははじめはずり落ちないが、時間と共にゴムが弱くなる。そしてアソスのレッグウォーマーは最高で全くずり落ちない。

冬場でも高強度なトレーニングを行ったり、ウィンターレース、シクロクロス、春前のヒルクライムレースに参加するなど、コンペティショナルなライダーは一定数居る。冬用タイツは重すぎて、膝の動きを制限されてしまい使いづらいという方におすすめしたい。

ただ、このような使用方法ができる裏起毛のビブショーツはAssosのT.tiburuぐらいしかなかった。そして非常に高価だった。そこで昨年、サンボルト社に同じような裏起毛素材ビブショーツで、気軽にトレーニングで使用できるビブショーツを作れないか相談した。実のところ、既にサンボルトは同様の製品を開発している途中だった。

それが昨シーズンの11月~4月の間、私がトレーニングでずっと愛用していたサーモビブパンツのプロトタイプだった。今シーズン、いよいよ製品として「ビブショーツ+レッグウォーマー」の使い方ができる裏起毛ビブショーツが発売される。

フレディーの要望に応じる形でアソスが作成したT.tiburuと同じく、ウォーマーとの組み合わせ次第で様々なシチュエーションに対応可能なパンツに仕上がっている。伸縮性に優れたイタリア製の高機能なファブリックを採用、脚部分だけでなく、下腹部も起毛素材を使用している。

Assos T.tiburuの腹回りよりもさらに腹部を寒さから守るように、生地の面積が増やされている。内臓の冷えによるパフォーマンス低下を防ぎ、寒い時期のレースや高強度なライディングに合わせることが可能だ。冬の間はレッグウォーマーを組み合わせて使用し、春が近づけばレッグウォーマーを脱ぐといった使い方もできる。

冬用タイツよりも長い期間使える汎用性に富んだウェアだ。それでいて膝の動きをタイツほど制限せず、とても動きやすいビブショーツに仕上がっている。冬用タイツは苦手で、冬でもビブパンツとレッグウォーマーを使うという方や、気温が下がってからもレースを中心とした強度の高い乗り方をするライダーに是非試してほしい一着だ。

非常にニッチな使い方であるものの、きたるシーズンに向けて準備を怠らないライダーに「ビブショーツ+レッグウォーマー」という使い方を新たに提案したい。

サーモビブパンツ
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