沖縄がシーズンが終わると自転車競技者のほとんどがシーズンオフを迎える。毎年の話だが、来季に向けての振り返りや今年あった事を振り返るわけだが、来年どんなシーズンを迎えたいか多くは二つの条件があるのではないかと分けて考えてみたい。
一つ目は、競技者として数シーズン過ごして何をやれば良いのかわかっている場合。私のチームで言うと実業団のメンバーに相当する。
二つ目は、今年初めて自転車に乗ったか、もしくはクラブチームに入り何かしら来年からレースに出たり、レース思考の枠組み例えば私のチームで言うとステラだったりシルトラだったりする。
今回は二つ目の条件についてフォーカスして考えてみたい。
苗村監督が鈴鹿前にこんなことを言っていた。
「鈴鹿に合わせるなら冬のうちから計画を立て、、、」
冬場の練習こそ夏場の強さだ。一日二日の練習は明日明後日の成果ではなく三ヶ月先の自分への強さの土台だ。昨年の自分を振り返る。元々私はそこまで早くないし、才能もないが、なんとかチームのメンバにひきづらるように走った。
– – – – – 切り取り- – – – –
もう時効だから話す。
私が2012の12月、2013年1-4月の冬場に考えていた事は
「実業団チーム年間総合三連覇」
だった。
この時期に何を考えているのかと思えば、そんなことかと思われるかもしれないが、当時2013年のチームの目標は全員で何か一つのことを目指す方針ではなく、各個人の自己実現的な曖昧な目標だった。色々な事情でそういう言い回しになったことものちに理解できたが。しかし単純に、三連覇というシンプルな方が良かったのではないかと単純に今思う。
今更とやかく言うつもりもなく、今は結果まとまっているのでよしとしたい。
ただ今だからこそ言うが、私も強く魅力のある「組織」へ行きたいと思っていたことは確かである。
そんな頃、モチベーションを失ったきっかけもチームに対してだったが、保てたのもまたそのチームを構成するメンバーだった。いつもの数名ではあったが、「変わらず年間優勝を」と話していた。
実際相当厳しい状況下ではあったが、冬の間からそんな話をゆっくり走りながらできるのも、オフシーズンの期間である。
もうひとつ、様々な受け取られ方をされるかもしれないが良いことは良いので冬場の好例として書く。冬場になると、夏場あれほど居た朝練の人が減り多くの冬眠する。そんな中でも冬場の重要性を知り練習する人はやはりいる。その人たちは間違いなく夏場明らかにほかの人たちよりも土台があるので結果強い。しかしそんなことを知らない冬場に差がついた春先の冬眠明けの人たちは「才能だ」とか「もともと早い」とか、何か「見えない重ねた努力の結果」を置き去りにして人を評価する。
自身が冬場練習しなかった事実をあまり理解しようとせず、春先の力量差を何かの責任にする。
冬場メンバーが集まらずに、ある人とたまに二人で走っていた時期があった。その人は今はシルベストを去ってしまったが、とにかく冬場は一日180~230km程走る。それについていく。平均ワットは200W程で。風が強くなかなか進まないがその分踏むので良い練習になった。一緒に走っていた冬場から淡々と走っていたその人は、ヒルクライムの一番大きな大会で独走し、素晴らしい成績だった。もともと強いかもしれないが、早いうちから準備し恵まれた心肺機能の上にさらに努力をしている事は早くから準備をする好例として見習うべきところだ。
強い選手は冬場作られる。
◼︎冬場なにをすべきかわからないときに私がしたこと
今から書くことは、私がしたことなので汎用的ではなく、自チーム向けになると思う。
• 朝寒さに負けずに起きて朝練に行く事
• 速そうな人たちについて行くこと
• 何キロ走ろうとは考えない事
この三つに限る。
もう一個重要なのは、サボらないことか。
この頃についた癖はシーズン中ずっとつきまとう。
逆に言うと、「やり続ける」という諦めないことをこの時期に繰り返せば諦めグセがなくせるのではないかとも考えている。
実業団や、ステラに所属しレースメインとする競技者ならば、最低限の競技者のたしなみとして、冬場の乗り込む練習は必ず必要であるように思う。
今年の冬は昨年よりも多くのチームメンバと走れることが楽しみでならない。
参考ブログ
クラブシルベスト苗村監督
中切れは万死に値する
おっ、やっぱりね