人に伝えるということ

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恥ずかしながら昔、自転車とは全く違うスポーツの指導員を9年間やっていた。Jr時代から選手を終えるまでの20年はとても充実していた。指導員として気をつけていたのは、自分の言葉を相手に理解してもらえるように言葉を選ぶこと。指示語(あれ、これ、それ)を使わないこと。

私がスポーツの指導だなんて今では想像できなくて、考えられないけど、ちゃんと人に教えてお金を頂いていた。学生時代としては良いおこずかいだった。それらを支えたのは、対価として教える技術だ。

やはり、大人に教えるよりもJrに教えるのが楽しい。今の私が言うのも変だけど、上手くなるのには理屈はあまり必要はない。小さい頃から染み付いた「こうやったらこうなる」という体で覚えこますのが理屈より先だった。体でやるのが先で、理論は後から付いてくる。そんなイメージ。

あと、上手い人の後ろについて練習させる。上手くなるには上手い人の後ろを滑るのが一番手っ取り早かった。

いざ、スポーツが変わっても体の使い方や構造は変わらない。ただ、感覚的なものは乗り物が違うから、なかなか当てはめるのが難しい。ただ、どんなスポーツにも共通してるのは出来ない事が出来るようになること。その変化を喜べるなら上達は早い。

失敗から学ぶことも多いが、失敗があるからこそ成功という裏表がある。隣り合わせで存在していて、単体では存在していない。成功するために必要なのは失敗することだ。トラクションが抜けるところを探るには、トラクションが抜ける閾値を知らねばならない。

失敗は、成功の元と良く言うけど、なかなか実際にやるとなると難しい。一歩一歩コツコツ前進して出来るを増やしていく。

成功脳と失敗脳
成功脳と失敗脳

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