いままでで一番悩ましいレースだった。どうやって走るか頭に思い巡らせた。あの出場した選手一人一人が勝ちたいと願って、選手の数と同じ数だけ戦略があって思いがある。「正しさ」はそれぞれの中に無数にあって、標準化はできやしない。
もしも明確な正しさがあったなら、それに沿うようにプロトン全体が川の流れのように動く。ただし、正しさの基準がない曖昧なロードレースだから先行する選手もいれば、巧みに走り最後だけ掻っさらう場合もある。だから戦略のスポーツと言われる所以で、面白いと思う。
レースE1 12位
自分がどうやって走れば良いのか最近よく考えてる。冷静に今のレースを見るとEクラスタはもはや個人競技に近い。ロードレースはチーム競技というが、ことEクラスタに関してはそれらは成立していない。
Eのレースは単純に個々の力でなんとかなる。だから自分にそれだけの力を持てるように練習を、と考えるがなかなかすぐにはできやしない。ただしコツコツ力をつけるしかない。最終局面に確かに今日は残ったが、スプリントはやっぱり別モンやなと思う。
なんかモヤモヤしながらレース後は1人クールダウンをする。あの判断は正しかったのか、どうやったらもう一個二個リザルトを上げられたのか。レースは引き合いっこする勝負をしているわけでもなく、パワー出し合いっこをしているわけでもない。だれが一番先にゴールへ飛び込む駆け引きをしている。
いろいろ思うこともあり、悩ましい。答えは出ないが、最後はリザルト。それ以外証明するものはない。色々悩ましいが、一つ一つクリアしていかねばならんのだな。