IT技術者ロードバイクの質問箱です。ご質問をいただいた中からピックアップして記事化します。https://t.co/83fP3DJXDr
— IT技術者ロードバイク (@FJT_TKS) 2018年2月15日
簡単に、匿名で、質問を当ブログに送れる質問箱に回答するこのコーナー。質問来なければ打ち切りだったのですが、予想以上に質問の数が多くて、さばききれないという。。。上記のTweetをクリックしていただくと質問を送ることができます。では早速、頂いた質問の中から面白そうな質問を紹介していきます。第2回は回答していったら相当な文字数になってしまった((;´Д`)….。
オススメのトラックバイクについて
バンク練習用にトラックバイクを購入したいというご相談です。サイズ選びって確かによくわからないです。あと「中距離用」「短距離用」って違いが実際に私もわかりませんでした。
というわけで、2017全日本マスターズチャンピオン、関西トラックシーズンチャンピオン元競輪プロ選手の小原師匠に聞いてみました。通算レース数は1500回をゆうに超える脚でご飯食べていた人です。見た目は明らかにコワモテでアチラの世界の方のようですが、めちゃくちゃ優しく、熱血指導、面倒見が良いです。では回答をよろしくおねがいします。
トラックは比較的小さめのサイズを選ぶ人が多いです。なぜなら、DHポジションをとるときに十分に低いハンドル位置をとれなくなるためです。最近では、ドロップの大きいブルホーンバーも少なくなってきていますし、可変ステムを使っても9cmぐらいしかハンドルをさげれません。小さなフレームサイズであれば、目一杯シートを前に出せますし、通常の短いステムでも十分にハンドルのポジションが出せます(短くも、長くもできる)。
しかしここでレギュレーションの問題が出てきます。伝統的なハンドルが……。というやつです。例えば、スプリント、ケイリン、チームスプリントの短距離の規定では、前輪のシャフト中心より10cm前方までハンドルの先端を出せます(結構長いステムでも大丈夫ということです)。この種目以外の場合の規定では、5cmしか出せません。これは結構規定に引っかかってしまいます。
ということで、短距離、中距離両方使うのならば、メーカーのトラックバイクのサイズ適応表のサイズ通り選んでいいんじゃないでしょうか。ロードでいうならば、ワンサイズ小さめという感じです。カーボンフレームだと、だいたいどこも3サイズ位しかないので、小さめを選べば良いと思います。
なお、一つ注意点があります。「競輪選手のお下がり」はやめておきましょう。サイズやフレームの角度が多種多様あります。競輪で使っているからと言って、一概に良いとは言えません。
私が使用しているトラックバイクも師匠の言いつけを守り、ロードバイクよりもワンサイズ小さめのTIME ZXRS PISTEでサイズがXXSです。ロードはTIME ZXRS XSです。ピストのステムは120mmで調整しています。ホイールはMAVICイオとコメットの定番組み合わせスタイルですが、リアホイールはやはりもう一枚のゴールドARAYAが柔らかく、使いやすいです。初めはアンカーの中距離用を買おうと思いましたが、どちらにせよ踏み切れないので、TIME ZXRS買いました。
今年も関西トラックにたまに参加しようと思います。
超軽量バイクについて
「軽量バイク=オールラウンドバイク」ではないと考えています。
軽量バイクが「真のオールラウンダー」に位置づけるには少し厳しく、賛否両論あると思います。私は「オールラウンド」を次のように定義したいと思います。「平地巡航」「登攀」「立ち上がりの良さ」「下りの良さ」「ゴール前スプリントで耐えうる剛性」とあらゆる要素をまんべんなくこなすバイクは、オールラウンドバイクと言えそうです。
通知表の成績で言えば、オール5ではないが、平均して4であり、ところどころ5(エアロダイナミクスに優れる、足が残せる)のバイクがオールラウンドバイクと言えるでしょう。ある尖った部分は無いが、何をやらせてもソツなくこなす事ができるバイクと言えます。
オールラウンドというからには、平地、上り、スプリントと全てこなさなくてはなりませんが、結局どんなコースを走ろうが「最初にゴールした人が勝ち」です。様々なアップダウンを伴う地形条件を考慮したとすると、こちらの過去に掲載した記事が参考になります。
TREK MADONEとS-WORKS VENGE ViASの記事です。
この実験では山あり谷ありの地形で、様々なバイクを走らせて場合どのバイクが最も早く走れるか?という実験を行っています。この結果は「軽い=速い」という方程式は通用せず、自転車を進ませる上で最も厄介な空気抵抗が大きな要素を占めてしました。多少重くてもエアロダイナミクスに優れたバイクのほうが速いわけです。
なお、ゴール前の単純なスプリント勝負において、サーベロの軽量バイクR5と、エアロバイクS5を走らせて場合どちらが先に先着するか?を計算した結果があります。結果は多少重かろうが、エアロダイナミクスに優れたR5が有利でした。軽さは速く走る上で、あまり重要な要素ではないのかもしれません。
「軽量で、エアロダイナミクスに優れたバイク」が最強と言えるでしょう。ただ、昨今のクライミングバイクはどれも丸パイプで細身ですから、エアロダイナミクスはあまり期待できないかもしれません。軽量バイクだからと言って、真のオールラウンダーとは限らないようでうです。
本当に1台で全ての要素を取り込みたいのならば、やはりMADONEがデーター上有利でしょう。
チェーン汚れと駆動効率
チェーンの汚れは無いほうが良いです。そして、使用するルブの違いで抵抗は大きく変わります。
自転車を進ませる上で最も大きな抵抗は空気抵抗ですが、次に大きな抵抗は駆動系の抵抗だと言われています。どれくらい汚れたら何ワット減るか?についてはデーターがありません。ただ、チェーンルブの違いで相当な駆動抵抗の違いが生まれることが、実験データー上判明しています。
ご存じの方は、ご存知だと思いますが、最も抵抗が少ないチェーンルブは「MOLTEN SPEED WAX」です。日おきなわ210kmを優勝した高岡選手や、同じく沖縄の女子で優勝した盛永選手が使用していることでも有名です。
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チェーンをキレイにして、このワックスを施工してみてください。
フロントとリアのリムハイト
フロントにエアロホイールを使用したほうが効果が大きいようです(ディスクホイールは使わないとして)。
ただ、ルックスを考えるとリアはハイプロファイル、フロントはロープロファイルがかっこ良いですが、実際にダニエル・マーティンが「フロントCLX32,リアCLX50」の組み合わせでで走っていました。おそらく平坦と山岳ステージが織りなすコースでしたので、重量面を考えてこの組み合わせにしたようです。
ただ、ENVEのリムのようにリアのリム幅を細めに、フロントのリム幅を太めに設計するといった工夫も見られます。フロントホイールに細工するほうが、高いエアロ効果が得られるのでしょう。そういや昔、群馬CSCで西園選手とE1で一緒に走った際、フロントはディープリム、リアはロープロファイルという構成でした。
おそらく「見た目よりエアロ」を取ったかもしくはこれしか用意できなかったか、どちらかだと思います。私はCLX64,50,32と持っていましたが、ミックスする意味もなかったですし、効果も感じませんでした。普通に前後同じリムハイトで良いと思います。
リム重量も軽いCLX50がおすすめです。
富士ヒル専用バイクを組む
富士ヒルクライム出たことがないのでわかりません。
しかし、コースはヒルクライムの中でも少し特殊で、ゴール前が集団スプリントになると関西のトップクライマーさんから聞きました。
とすると、乗鞍ヒルクライムとは異なり、フロントシングルギアは避けたいところです。フロントは通常通り2枚必要です。東京に住んでいた頃に、富士ヒルのコースを何回か走りましたが、あざみラインとは異なり、それほど急勾配が無い印象でした。それでいて道幅も広く、路面状況も良い、集団で進むメリットが大いにありそうです。
重量規定6.8kgで組むなら先程紹介したTREK MADONEがエアロダイナミクスの観点から見ても有利といえます。とにかく軽く仕上げたいなら、単純に重量が軽くできるフレームを選択するのが良いでしょう。ただ、アザミなら「とにかく軽く」で組みたいですが、富士ヒルクライムならエアロダイナミクスを重視した軽いフレームとホイールを私は選択します。
ただ、VENGE ViASは重すぎるので選択しません。最後の集団スプリントを考えると、MADONE、FOIL、EMONDAか定番のエボの順で選びたいと思います。ちなみにTIMEは選びません。
ペダリング効率を上げるトレーニング
これは私も永遠のテーマです。
で、私が辿り着いた一つの結論は「スリップするような悪路をトラクションコントロールをしながらペダリングする事」でした。私も以前は「大腿がー」とか「股関節がぁー」とか「だうんすとろーくがぁああー」とか”いかにもそれっぽいこと”を追求していましたがどれもこれも実際に意識しないで走っている時には、どれもこれも役に立たないものばかりでした。
ようするに「頭で理解できていても、体に出力できないと意味がない」わけです。結局、意識してやっていることを、無意識の領域まで持っていかないとレースでは意味がありません。やはり無意識でもできるように、体に覚え込ませることが必要です。意識が集中できるローラーの上だけできても、レース中、極限状態のなかで無意識でも効率の良いペダリングができることが望ましいと考えています。
「こうやって、こう」という感じで、長嶋茂雄のように、バットを振ったら当たるぐらいの領域とでも言うのでしょうか。いくらローラーの上で「ペダリング効率」が良くても、実際に無意識で走っている時に効率が良くないと意味がありません。その中でも特に効果があって、一番良い感触だったのは、MTBやシクロクロスでトラクションコントロールうまくかけながら、スリッピーな泥の坂を走りきることでした。
マウンテンバイクやシクロクロスをやりはじめると、トラクションコントロールやペダリングスキルが向上します。
雨の日に、練習仲間たちと泥の坂道を、まさにドロドロになりながら何度も登る練習をしました。結果的にペダリング効率は上昇しました。シクロクロスシーズンが終わった後、ロードバイクに乗ると大抵70%程の効率で走れるようになります。「こうやって、こう」的な感覚が自然と身につきます。
ただ、4シーズンやって全てのシーズンに共通しているのですが、ロードシーズンが始まるとだんだんと効率が落ちていきます。これは面白い事実です。なぜかはわかりませんが、アスファルトは常にハイグリップな舗装路なので、徐々にペダリングが「退化」していっているのでしょう。
そういや、過去にMTBやCXのトップで活躍する沢田選手や中原選手にトレイルに連れて行ってもらったのですが、彼らのペダリングは本当に美しいです。ロード乗りとは全く違うペダリングです。クランクを360°どの位置でもうまくトルクをかけて、リアホイールの回転をペダリングでとても上手く調整していました。「あ、これはロード乗りには無理だw」と思いましたが、ロードのように常にハイグリップが働いてて、滑らない中で練習していると、なかなかこの感覚は身につきにくと感じています。
そして昨日彼らとロードを走った際に衝撃を受けたのですが、もう、めちゃくちゃペダリングが綺麗です。上死点、下死点という概念が無いかのような360°のペダリング。それでいてトラック選手とはまた異なるまさに「異質なペダリング」でした。一緒に走っていた松木選手も感動していたほどです。
私はなるべくこの感覚を忘れないように(退化しないように)、ピストと三本ローラー(四本)で練習するようにしていますが、なるべく難しく考えずに「こうやって、こう」で結果的に効率が出る踏み方に寄せていくようにしています。「こんな泥の坂登れんのかよw」っていうところを、絶妙なペダリングで登っていくオフロード選手のスキルには、本当に感動します。
トレーナーやコーチ、雑誌、メディア(もしかしたら私も!)は「より難しくする」や「より複雑にする」ことでお金を稼ぐ場合があります。では、「どうやったら効率が上がるか?」の私の結論は、「トラクションコントロールをしないと進まないような悪路でペダリングをし続けること」です。
ITさんのスペックwww
皆さん御存知の通り、平凡の凡人です。足も短くパワーもないので、自転車選手には向いていません。十三峠のベストも15分フラットですし、勝尾寺(西田橋TT)はかろうじて10:50、その程度です。松木選手や井上亮選手のような方たちと練習すると、強すぎていつも凹みます。FTPは20分のベストが298Wぐらいなので、0.95倍で283.1Wでしょうか。身長は169.5で170cmありません(やめて!もうライフは0よ!)
体重は58~59kg行ったり来たりで、体質なのか落とそうと思うと簡単に落とせるのはラッキーでした。私のスペックなんかよりも、松木さん、井上さん、高岡さんといった国内最高アマを参考にしたほうがよっぽど有益だと思います。この方達は、才能が有るか無いかはわかりませんが、自分の限界値を1%でも向上できるように、日々淡々と課題を一つ一つ愚直にクリアしていく人たちなのではないか?と分析しています。
おそらく、強さの秘訣は小手先の一端にあるわけではなく、もう少し長期的な、全体を1つとして見なければ、本質は見えてこないのかもしれません。
ブレーキ規格
いずれ、ロードもディスクブレーキが主流になると思います。ただ、今日や明日には突然シフトしたりしないと考えています。
シクロクロスはほんの数年前まで「カンチじゃなきゃだめや」という風潮がありました。数年前までは「あのカンチブレーキの音がないとダメ」と本当に言われていたのです。実は2018年のシクロクロスの全日本選手権男子において、小坂選手の勝利がディスクブレーキバイクにとっても初勝利でした。それまでのレースでは、全てカンチブレーキが勝利していました。
シクロクロスはあっという間にディスクブレーキが普及しましたが(というかもうカンチに戻る人はいないでしょう)、「ディスクブレーキがレースで有利」という明確なメリットがあったためです。泥でも、水でも、急坂でも、あらゆる条件下でストップ・アンド・ゴーを繰り返す種目ですから、ディスクブレーキ化は当然のことでした。
カンチブレーキユーザーはしきりに、「ブレーキが効きすぎる」という意見もありました。しかし、「カンチブレーキを使い続けるための言い訳」にしか聞こえません。ディスクブレーキは「ガツン」とは効きません。シマノやSRAMはよく考えていてブレーキフィールがとても良いです。ローター経を140mmにして、レジンパッドを使えばみなさんが大好きな「よく効くデュラのブレーキ」の出来上がりです。
キャリパーの剛性も考えなくても済みますし、重要なのはパッド、ローターの素材、そしてしっかりとエアー抜きしてあるかどうかです。確かにグレードの違いもありますし、液を圧送するマスタシリンダーの良し悪しもありますが、正直どれを使っても油圧ディスクブレーキシステムは本当によくできていると思います。
シマノ、スラム、カンパと油圧ディスクブレーキシステムは多くありますが、本当にお金に糸目をつけないのであれば、カンパニョーロが良いと思います。意外かもしれませんが、カンパニョーロの油圧ディスクブレーキシステムはマグラ製です。やはりマグラ(設立1893年!)の油圧ディスクブレーキは本当によくできていて、MTB組むときはいつもMAGURAです。
なによりブレーキフィールは、SRAM、SHIMANOと使いましたがMAGURA最高です。
ロードバイクの話に戻りますが、ロードバイクはブレーキを極力せず、かつ無駄なパーツで空気抵抗を増やしたくない人がほとんどです。「ブレーキがよく効く」というメリットは、「メリットではない」という考えの人がほとんどです。この「ブレーキをそこまで重要としない」という点は、シクロクロスやマウンテンバイクとは大きく異なる点でしょう。
したがって、「シクロクロス界にディスクブレーキの波が来ている!」という潮流は、かならずしも「ディスクロードバイクの波が来ている」とはイコールにはなりません。ただ、私は予想しているのですが、タイムトライアルバイクはロードバイクよりもディスクブレーキ化の波が速く来るのではないかと思っています。逆に、です。
これは別の記事で考察予定です。
いまだロード乗りの方の中には、「ディスクローターが鋭利で危ない!」と思っている人が大勢居ます。使えばわかりますが、回転しているディスクローターを止めようと思えば素手で止められます。様々な誤解と、必要性を考えても当分ディスクブレーキ仕様のロードバイクは普及しないと思いますが、いずれシマノの大きなパワーと、業界とUCIを巻き込んで徐々にディスクブレーキ化に突き進んでいくのでしょう。
ちなみに、スペシャライズドの風洞実験において、カンチブレーキよりも、ディスクブレーキバイクの方がエアロダイナミクス的に劣る結果が出ています。ブレーキを隠してまでエアロかを突き進むロードバイク開発が主流なわけですから、やはりディスクブレーキ仕様のロードバイクの普及はまだまだ先なのかなと思います。
なお、もしもディスクブレーキのロードバイクを自分で買うならTREKのEMONDAのディスクブレーキを買います。重量も軽く、MTBも作っている会社ですし、何より大好きなTREK BOONEと近いです。TREKのディスクブレーキバイクは軽くて、設計もしっかりしており、本当に良いです。
フレームを選ぶ時に重視すること
ジオメトリです。
次にトレール量です。
最もジオメトリがマトモなのは、やはりアンカーのバイクです。というのも170cm程の日本人が乗れるサイズ(XS,SやTOP長530mm以下)で、マトモなジオメトリを探すとアンカー、現行のスペシャライズド、トレック、サーベロ、キャノンデール、LOOK、CANYONぐらいしか思いつきません。今しっかりとしたジオメトリで、自分にあうバイクに乗るとすると、TIMEは設計をHUEZですら変えてきていないので(ヘッド長が数値上短くなったが、あればクイックセットの変更)ジオメトリ観点で言えば、納得はしていません。
トレール量に関しては、アンカーのサイトか、S-WORKS TARMAC SL6のインプレッションを参考にしてください。
では、なぜTIMEというフレームに乗っているのか?という事が気になると思います。理由は簡単です。作りと乗り味が良いからです。理想とはかけ離れたジオメトリを抜きにしても、手間がかかった作り、優しい乗り心地、RTM製法の美しい造形美をTIMEは備えています。どちらかと言えば、TIMEは嗜好品でしょうか。
TIMEの良いところは、なぜか体にしっくりくるという不思議なバイクです。これはVXRSもそうでしたし、RXRもそうでした。気づけばZXRSが3台(PISTE含)、RXRが3台(Chrono含)、VXRS WS、VX SPECIAL PRO(ボンジュールレプリカ)と、熱心なTIME信者に成り下がってしまいました。
ただ、SKYLONは違うかなぁ、という印象です。んで、続けざまにこんな質問が来ていました。
ZXRSに戻した理由
これはよく聞かれます。単純にSKYLONよりもS-WORKS SL6よりもZXRSが良かったからです。
「最新のフレームでも、最適とは限らない」というのは私が常に感じていることです。ホイールやタイヤ、ウェア、ヘルメット、ハブ、シューズ、コンポーネントはこの限りではありません。COLNAGOが好きな友人に「やはりC60良いの?」と聞いたところ、「エクストリームパワーが良かった」と答えていました。
もう何年も前のフレームです。
この先祖返りの傾向はロードバイクに強く、反対に20年前のMTBのシステムには乗りたくない人がほとんどです。ロードは逆で10年前に登場したVXRSにはやはり今でも乗ってみたいと思うわけです。10年前に主流だったスレッド式BBや、細身でしなやかなフレーム、重量剛性比を無駄に追い求めていない「ロードバイクらしいロードバイク」を今でも私は求めています。
SKYLONはBBが変更されたこともあり、非常に硬いフレームでした。私はRXRやZXRSのようなしなやかで、何キロ走っても疲れにくいフレームが好きです。色々乗りましたが、やはりZXRSは「最新のフレームでも、最適とは限らない」という中で最高のフレームだと思います。機材を取っ替え引っ替えしている飽きやすい私が、2013年のフレームを使っているわけですから……。
最新のバイクを乗ってきましたが、やはり戻ってくる場所はここなのかなとも思います。
お気に入りのロードバイクベスト3
意外かもしれませんが、
- TIME ZXRS
- TREK BOONE
- TIME RXR CHRONO
です。本当に意外かもしれません。TREK BOONEはDISCブレーキながらかなり気に入っています。なのでディスクロードを買うなら無難にTREKが良いと思います。乗り心地も良く、ジオメトリも秀逸、ステアリング周りもとても気に入っています。おそらく私が初めて買うディスクロードを具体的に名指しするなら、TREKのEMONDA DISCでしょう。TREK BOONEに乗ってから、TREKのロードにも興味が湧いています。
TREKのフレームで残念なのはBB86です。ペダリングモニターが取り付けられません。なのでQUARQ等を選択する必要があります。TREKの良いところは、ムヤミヤタラな剛性向上を目指しておらず、わりと真面目なバイク作りが好印象です。ただ、プロモーションは最大のライバルスペシャライズドが巧みなので、あまり目立ちません。
また、保守部品やアフターもしっかりとしている印象があり個人的にTIMEが乗れなくなったらTREK EMONDAかなと思っています。
ロードシューズのオススメ
足型によって違うと思いますが、ずっとスペシャライズドを使用しています。GIROやシマノは合いませんでした。シクロクロス、マウンテンバイク、ロードと全てスペシャライズドのS-WORKSです。膝が内側に入る癖があるので、カントが付いていないと膝を痛めやすいというのもあります。
ちなみに、スキーブーツは色々試しましたが、NORDICAのDOBERMANを選手時代もずっと使用していました。
クランクシャフト経について
正直、クランクシャフトの太さの違いで走りに大きく影響は及ぼさないと思います。
とは言いつつも、別の角度から見ればMTBのBOOST規格は結構すごいです。これは別の記事で紹介予定です。
ぼくがかんがえるさいきょうのほいーる
いま手組にするなら、ENVEのリムにONYXのハブにCX-RAYでのむラボ組でしょうか。ONYXのハブを使った時「なんやこれは!」と衝撃を受けました。近いうちにインプレッションを書こうと思っています。というよりも前回の質問にもあったとおりですが、完組ならばROVAL CL50(CLXではない)が良いと思います。
疲労回復方法
とにかく、腹八分目まで食べて、寝る。それ以外は、ネガティブな人に近寄らない、スマホの自動通知を切る、携帯を21時以降は見ない、
回復も大事ですが、疲れそうな事を知るということも大切です。また、疲れそうな人には、近寄らないということも重要です。あとは生活リズムを安定させることです。毎日の昼寝、22時には寝る、5時には起きる、あとはソルトバスやエプソムソルトといった「硫酸マグネシウム 」系の風呂はかなりおすすめです(冬は特に)。
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こちらは現在記事化ちゅうですが、先に載せておきますね。
すごく汗が出ますし、体の芯まで温かいです。そして汗がとにかく、半端なく出ます。夏でも風呂に使って汗をかいたほうが良いので、年中続けています。とにかく早寝早起き、良いものを食べて、良く寝るのが良いと思います。これらを実現する上で、携帯やデジタルデバイスが最も悪さをするので、なるべく避けています。
「寝る」と言っても寝ることを妨げている様々な原因(携帯、スマホ、SNS)を一つ一つ探り、また「食べる」と言っても質の良いもの、甘いものを取りすぎないといったように、本当に「寝る」「食べる」の本質を理解しながら、回復を心がけています。
オススメのエントリーグレードフレーム
キャノンデールのアルミフレーム、CADDをオススメします。カーボンじゃなくても良いならやはりCannondale CADDです。ジオメトリも、設計も、とても良いフレームです。平坦の乗り味で言えば、下手なカーボンフレームよりも良いです。よくわからないカーボン買うなら、CADD11を是非オススメしたいです。
CADD12のカラーオーダー
実は今、エボ(2世代目)の記事を書いていますが、その中でカラーオーダーについて触れています。私がオーダーするなら、マットカラーにクロームロゴです。記事化途中ですが、特別にその部分だけ掲載します(未校正)。
フレームの開発は大抵4年周期だ。オリンピックに照準を合わせたり、様々なプロモーションと開発の凌ぎ合いがある。4年間かけて、あの手この手で金型代を回収するわけだが、その中でフレームカラーも「限定」だとか「シグネチャーモデル」だとかサイクリストの購買意欲を掻き立てようと必死だ。
新しいエボが魅力的なのは、カラーオーダーの幅が広いということだ。そしてシンプルでわかりやすい。まるでエボのムダのないスタイルをそのまま表しているかのようだ。もしも私がカラーオーダーするとしたら……、という想像をしてみた。Instagramや様々な画像を漁ってたどり着いた、「私がカラーオーダーするならこの組み合わせ」を紹介したい。
遡ること数年前、世界王者ピーター・サガンがまだCannondaleで育成されていた頃、旧エボにプロ専用の非売品カラーがあった。そのエボにはギラギラとしたクロームメッキ仕上げのロゴと、グロスの塗装が施されたひときわ目を引くフレームカラーだった。80年代のオールドスクールな印象と、現代の最新ハイエンドマシンとしての融合がかっこよかった。
当時、旧エボにはEVO NANOというさらに軽量なモデルが存在していた。このモデルはグロス(ツヤツヤ)ではなくマット仕上げでいかにも軽そうなバイクだった。グロスはクリアーを吹いているからその分だけ重量がかさむ。塗装分の重量すら気にするサイクリストにとって、NANOのマットカラーは一段と軽く見えた。
このベースになるマットも、単なるブラックではなく、少しばかり茶色っぽい黒だった。単なるブラックマットだとどこかありきたりだ。Cannondaleで選択できるカラーで正しく言えば、「」だ。このマットカラーをベースに、ロゴはクロームで合わせると、最近のバイクでは見かけない魅力的なカラーになる。
なぜこんな色にしたのか?
フレームは単体では意味をなさない。合わせるなら、ホイール、ステム、ハンドル、コンポーネントと様々なパーツが必要だ。私はEVOを組むなら、Cannondaleのオーダーシステムにも登場するENVEで統一したい。今、ロードバイクメーカーでENVEが似合うフレームはCannondaleかサーベロ(プロモーションの結果だが)の2つだと言える。
そしてこのカラーの良いところは、現行のシマノのコンポーネントカラーに抜群にマッチすることだ。私は白黒のツートンカラーのバイクが好きだから、全体的に無駄な色を含むのを好まない。ステルス的なENVEのホイールとステム、ハンドル、シックな現行シマノコンポーネントで仕上げる。しかし各コンポーネントがおとなしいだけに、クロームメッキ仕上げのCannondaleロゴがひときわ目立ってくれる。
エボのトラディショナルなフレームスタイルも、よりいっそう全体を引き締めてくれる。カラーオーダーの私のオススメは「マットベースにクロームロゴ」だ。もし可能なら、ハブもポリッシュ仕上げのクリスキングR45にSAPIM CX-RAYでENVEリムなんて取り付けたら……、かなりイケてる。
実際にCannondaleのオーダーシステムにおいて、ENVEのホイールが選択できるし、シマノの最新コンポーネントも選択できる。私がオススメするこの構成は、実際に購入が可能である。なお、CADD10でも同様のカラーが実現できるからぜひ参考にしてほしい。
というわけで、出来上がったら教えてください(^^)~。
1日の睡眠時間
7時間です。
色々と試しましたが、22:00~5:00、5:15~6:50朝ローラーに落ち着いています。こちらも実は記事化中なのですが、朝起きるためには、パナソニックのルームライトがかなりオススメです。というか、お子さんがいらっしゃる家庭でお寝坊さんにこそ、使ってほしいライトがあります・・・。
このルームライトのメリットは、季節を問わず、毎朝決まった時間に徐々に太陽光に近い明るさとアラームで起こしてくれる機能を備えています。冬になると朝が辛いのは、気温が低くなることと、日が昇るのが遅くなるからだと言われています。このライトを使ってからというもの、季節を問わず、寸分狂わず毎朝同じ時間に、明るさとともに起こしてくれます。
このパナソニックの目覚ましライトは今年の記事の隠し玉だったのですが(笑)、実際に効果は相当あります。朝練が辛い、起きるのが辛い人にぜひ使ってほしいです。インプレッションはしばらくお待ち下さい。これはまじでオススメっす。四季を問わず、毎日決まった時間に明るさと共に起こしてくれるというのは、想像以上のメリットがあります。
ちなみに、私はアマゾンで注文してポン付けしました。設置も簡単で、LEDライトなので電気代も安いです。「光と音」で通年を通して寸分狂わず起こしてくれます。四季によって起床時間が左右されないという点は、生活リズムを考えても大きな効果を感じています。
夜決まった時間に寝るのも重要ですが、朝決まった時間に起きるのも重要です。8畳用買いました。
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まとめ:回答が追いつかない(汗)
返信だけで1万文字超えるとは思いませんでした。今回も、頂いた質問の中から順番に、面白そうな質問、興味深い質問、考えさせられる質問をピックアップして回答しました。実は頂いた質問が予想以上に多すぎて、まだ1/5も回答できていません(汗)、質問ではなく応援メッセージも頂いており、本当に嬉しい限りです。
次回は「サイクリストの妻を持つべきか否か」という究極の質問が来ていましたので、回答に困ることは間違いなさそうです・・・(笑
回答は24時間365日受け付けています(が、返信は一つ一つコツコツと書いています)。大抵おもろい内容は回答すると思うので、こちらからやってみてください。メーカーさん、サイクリストさん問わず、匿名でおkです。
IT技術者ロードバイクの質問箱です。ご質問をいただいた中からピックアップして記事化します。https://t.co/83fP3DJXDr
— IT技術者ロードバイク (@FJT_TKS) 2018年2月15日