今から20年前を思い出してほしい。年代で言えば90年台の初めの頃だ。その頃、高機能な「あったかインナー」なんて代物を身に着けている人はいただろうか。ほとんどいなかったはずである。ところが現代はどうだろう。いまや高機能なあったかインナーを「着ていない」人を見つけるほうが難しい。
しかし、私たちが知らないだけでそれよりもはるか昔の40年も前から「その道」の人たちに親しまれてきたインナーウェアが存在していた。しかも日本製で、いまだに1つ1つ新潟県長岡市で生産されている。様々なプロダクトが生まれては消えていく中で、ロングセラーとなり今もなおひっそりと売れ続けているのだ。
そのインナーウェアは「ひだまり肌着」である。
名前からしても非常にマニアックそうなインナーウェアのように聞こえる。ただ、当ブログの読者の方ならこのインナーウェアの名前に聞き覚えのある人もいるはずだ。先般の記事「ヒートテックでエベレスト登頂 実はドライナミックも下に着ていた」内でも紹介したあの群馬県エベレスト山岳隊が着用していたインナーである。
今回は、20年以上前の装備でエベレスト登頂を体の一番近くで支えたあ「ひだまり肌着」に焦点を当てる。そして、いまだに売れ続けている国産インナーウェアの正体に迫っていく。
※当初36年と表記しておりましたが、今年で40年目とのことです。
襟裳岬の漁師
photo:健繊(KENSEN)
こちらの写真を御覧いただきたい。エベレスト登山隊と思いきや「漁師」である。この一隻の船に乗る漢達はあの襟裳岬で漁を生業とする生粋の漁師さんたちなのだ。「襟裳岬」は森進一さんの歌でも知られており、襟裳岬は北海道幌泉郡えりも町えりも岬に属する岬だ。北海道の形を大きく表徴する自然地形の一つである。
私は「北海道襟裳岬の海」と聞いただけで厳しい寒さを想像してしまった。そこで命をかけて海での漁をするのだから頭が下がる。冬場は天候も荒れ、海もうねるだろう。そして寒さに加え、風を遮るものなど無い海の上である。我々が過ごす陸上とはワケが違う過酷な環境であると言わざるおえない。
仕事着として寒さから体を守るのだから、着るもの身につけるものには細心の注意を払わねばならない。もちろんインナーウェア自体に暖かさを備えている事は大前提である。この大前提はあらゆる「あったか系インナーウェア」に共通して備えねばならない重要な機能だ。
加えて、過酷な条件下で使用しても耐えうる生地の強さも必要だ。昨今のインナーウェアの生産は海外拠点で大量生産されている場合が多い。最近では中国製だからといって粗悪品とひとくくりにする事は間違いであるが、やはり日本国内で生産された製品は安心できる。
あったか系インナーは数年使うと首周りのエリ部分がたるんできたり、次第に繊維のスキマが開いてきて繊維が薄くなり、透けて見えたりしてしまう場合がある。しかし、人間が何かしらの方法で作り上げたものは経年変化で次第に弱っていくのがしかたない。
1,000円前後で売られているインナーウェアを見てみれば確かに手軽に買えるのだが、どうしても消耗品という感覚がぬぐえない。対してひだまりインナーはひと目で耐久性がありそうに見え、しっかりとした作りである。
襟裳岬の漁師さんたちが北海道の過酷な寒さの中で、何時間にも及ぶ「漁」という戦いの中で耐えうるインナーウェアはそう多くはない。「荒れ狂う海、海の漢達が身につけているインナーウェア」というシチュエーションに私はロマンを感じてしまった。では実際に次はひだまり肌着の性能面について見ていくことにする。
高機能と特殊繊維の合わせ技
ひだまり肌着はたしかに名前こそかわいい。しかし、その肌着(インナーウェア)に詰め込まれた機能は、まさに「ウサギの毛皮をかぶったオオカミ」なのである。このひだまり肌着には、暖かさを生み出す特殊な3つの素材が層になり構成されているのだ。
例えば、ヒートテックに代表されるあったかインナーは、基本的に生地は1層である。発熱する化学繊維を編みこんで、一枚のインナーウェアを作っている。どこにでもあるような単純な1層構造だ。多くのインナーウェアがこのようなシンプルな1層構造を採用している。
たしかに、モンベルのジオラインのように繊維自体にスパイラル状の工夫を施して、あたたかい空気を繊維に閉じ込めておく仕組みもある。しかし基本的には1層構造だ。ではひだまりインナーの3重構造とはどのような仕組みなのだろうか。まずはひだまりインナーに使われている3つの素材に注目してみたい。
その3つの素材とは「暖かさを逃がさないダンロン」、「においを抑えるキュートリー」、「静電気抑制素材スーパーエレキル」だ。これらの3つの素材は実際に1層目は「ダンロン」2層目は「ナイロン」3層目は「キュートリー(+アクリル、毛)」という層になっている。
暖かさを逃がさない「ダンロン」
まず、ひだまり肌着の性能を支えているメインの素材から見ていこう。その素材とは「ダンロン」という特殊な素材である。ダンロンは他繊維に比べて、「熱伝導率」が低い。しかし熱伝導率が低いことと、暖かいことはどのような関係があるのだろうか。
すこし衣類の素材の話から頭を離してほしい。マホウビンを使ったことはあるだろうか。温かいものを温かいまま、冷たいものを冷たいままその温度をなるべく変化しないように保ってくれる。そして保温し続けてくれるスグレモノだ。一般的には象印マホウビンだったり、サーモスだったりする。
なぜ衣類の話をしてい最中でマホウビンなんて全く別の話が出てきたのだろうか。実はマホウビンの中の液体が温かいままである事も、わたしたちが高機能インナーウェアを着て暖かいままでいられる事も、原理上は同じことを実現しているのである。
それぞれマホウビン、インナーウェアともに「熱伝達を防ぐこと」で断熱している。マホウビンの場合は熱伝達を遅らせるためにビンの外皮が真空構造になっており、まるで建材の断熱材のように熱の伝達を抑える壁の役割をしているのだ。
では話をダンロンに戻そう。ダンロンは先程もご紹介したとおり他繊維に比べて「熱伝導率」が低い。熱伝導率が低いという特性は、外気のつめたい空気の影響を受けにくい。結果、体温で暖められた肌着内部の暖気を外に逃さずに、保温力を高めるのだ。マホウビンとダンロンはそれぞれあたたかさを保つために似通った特性を持っている。
ただ、話はここでは終わらない。ダンロンが優れているのは熱伝導率が低いだけではない。ダンロンは「あらゆる繊維の中で最も速乾性が優れている素材」なのだ。
どういう事かというと、吸水率が0%でまったく水分を吸収しない。この「吸水率0%」について私は不安に思ってしまった。まったく水分を吸収しないのならば、水分は行き場をなくし内側に留められてしまうのではないかと。
もちろんそんな不安は不要だ。その点はとても考えられている。たしかに吸水率は0%なのだが、人体から発生した湿気は毛細管現象で外側へ放出される。汗や湿気は放出され、不快なベトつきや肌側に水分が残るようなことはない。結果的に、冷えの大敵である「あせ冷え」対策も万全なのである。
このダンロンの吸水率0%や毛細管現象で湿気を外に排出する機能はどこかで聞き覚えがないだろうか。そう、先般ご紹介した記事「ヒートテックでエベレスト登頂 実はドライナミックも下に着ていた」でも登場したMILLETのドライナミックインナーである。あのインナーと非常に似通った機能を備えている。ドライナミックについては先程の記事をを参照されたい。
ダンロンは外気の影響を受けにくく、さらに人体の暖かさを逃がさない。そして汗は毛細血管現象で外に排出し速乾性が優れた素材なのだ。
においを抑える「キュートリー」
次の素材は「においを抑えるキュートリー」だ。ひだまり肌着には三菱レイヨンの消臭素材「キュートリー(CUTELY)」を使用している。このキュートリーは、 汗のにおいや加齢匂の原因となるアンモニアといったニオイに対し消臭効果を発揮する。
その仕組はキュートリーの繊維自体に練り込んだ消臭剤にある。この消臭剤がにおいの原因を吸着し中和する。結果的に消臭する役割をになっている。気になる耐久性だが、この消臭剤は普段の使用や洗濯による性能低下はしにくく、消臭機能を維持する。
また、一般財団法人カケンテストセンターによる品質試験において、基準値を超える抗菌性を確認している。第三者機関のテストは様々なものが存在しているがニオイの試験というのはあまり聞いたことが無い。
ただ、この消臭機能はかならずしも「おっさんの加齢臭」の為だけに盛り込まれたわけではなさそうだ。冒頭でご紹介したとおり、過去にエベレスト登山隊のインナーウェアとして使われた経緯がある。実際に山を登る方や山で過ごした事がある方にとってはあたりまえのことを言うが、衣類を1週間以上使い続けることなんてのは普通だ。
一番の理由は「洗えない」からだ。洗えないというよりも山において「水」は非常に貴重な存在だから洗濯には使わない。水が足りなくなれば、もしかしたら生死をわけるかもしれない。その貴重な水を「衣類を洗う」事に使うなど到底できやしない。また山では不要な荷物を最小限に抑えて移動しなくてはならない。
そうなってくると「臭うから」、「きたないから」という「非常に程度の低い理由」で装備を着替えるという機会はほとんど無くなってくる。このような山の特殊な状況下の場合、ニオイに対する問題は当然出てきてしまうのだ。ただし皆が皆、山での活動をするわけではない。われわれの場合は別の問題である「加齢臭」といった嫌な匂いに効果を発揮してくれるだろう。
しかし、条件がどうあれ、その効果する事を期待している人は多いだろう。
静電気抑制素材「スーパーエレキル」
第三の素材の名前は「スーパーエレキル」だ。静電気を抑える効果を持っている。「エレキ」を「KILL(キル)」なのでエレキル?とも考えられなくもない。特に冬は静電気を抑えるという効果を必要としている人も多い。ドアノブを触る時、自宅に帰り服を脱ぐ時にバチバチと不快な思いをした人が居るだろう。
もともと静電気を発生させないために綿を使う人も多い。ただし、このひだまりインナーは特殊素材を使い嫌な静電気を抑えている。それは三菱レイヨンの静電気抑制素材「COREBRID™ELEQUIL™」だ。脱着時に発生するパチパチ音やショックを抑え、汚れやすさの原因でもある静電気によるホコリの吸着、不快なまとわりつきをあわせて軽減している。
これこまで紹介した3つの素材は肌から近い順番に「暖かさを逃がさないダンロン」、2層目はナイロン、三番目は「においを抑えるキュートリー」という順番になっている。肌に近いダンロンは体温を内部にとどめておく役割を持つ。そして汗はこの3層を全て通り抜けて外部に排出される。
2層目にナイロンが含まれているが、この役割は熱加工を掛けることで素材がまる。この時1層目と3層目の素材と一緒に収縮することで、ひだまり肌着独自の「キルト」を生地表面に生み出すことが可能になっている。そのエアポケットに蓄えられた空気層が断熱材の役割を果たし、着用した時の伸縮性を生み出している。
キュートリーは外からの冷気をシャットアウトしてくれる。これらは共に合わさり空気の層で包み込む。そして、特殊加工編地ナイロンを縮ませ、空気層をプラスした三重構造特殊加工編地により保温力アップしているのだ。あたたかい体温はダンロンで肌側にキープし、冷えの大敵である汗や湿気は毛細管現象で外側へ放出する。結果的に1枚の肌着で2枚・3枚分の重ね着効果を生み出すことに成功している。
ひだまり肌着のラインナップ
ひだまり肌着には現在5種類のラインナップが存在している。私が今回紹介しているのは「チョモランマ」という名前のインナーウェアだ。5種類の商品あるが「ひだまり健康肌着」はどれもインナーウェアとしてはトップクラスのあたたかさを誇る。
そうなってくると自分自身の使用する条件に合わせたインナーウェアを選ぶ必要が出てくる。おそらく、当ブログをご覧になっている皆さんは次の2つにわかれるだろう。一つ目は「スポーツやアウトドア」の場合。二つ目は「普段着の下に防寒」のために着用するといった場合だ。
特に寒い環境下でスポーツをするならば私も使っている「チョモランマ」をおすすめしたい。もちろん自転車用として着れないこともないが、特に効果を発揮しそうなのはオールシーズンの登山、冬場のスキー、もしくは釣りやツーリングといった寒い環境下でのスポーツやアウトドアに適している。これは後ほどインプレッションでもご紹介したい。
普段着の下に着用することを考えると先に説明した「チョモランマ」は厚手だ。モンベルのジオラインで言うところのEXPよりさらに厚手で、キルトウェーブ加工が施されている。このため普段使う場合は不向きと感じてしまう人も多いだろう。その場合は、「ひだまり極」がおすすめだ。
「ひだまり極」は普段着の下に着用しても問題のない厚みで作られている。どうしても先に説明した「チョモランマ」は3層構造ということも有り、やや厚手である。普段着として着用を考えている人には着ぶくれを気にされる方もおおいはずだ。その場合は2重構造の「ひだまり極み」をおすすめする。
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この「ひだまり極み」は袖部分こそ2重構造であるが、身頃部分は「チョモランマ」等と同じ3重構造キルトウェーブ編地加工の生地を使用している。「ひだまり極」は袖口・裾口が口ゴム仕様になっており、袖口・裾口から冷気が入りにくい形状になっている。
厳冬期のスポーツに使うならば「チョモランマ」普段着として使うことを想定するならば「ひだまり極」と選択すると良いだろう
国内生産一筋、40年。
こちらをご覧いただきたい。ひだまり肌着はこのように一つ一つ丁寧に化粧箱に入っている。ここでもう一つ大事なことを書いておきたい。ひだまり肌着はすべて国内生産されている。昨今の980円や、安価に購入できる中国製とは一線を画している。それでいて40年間という長い期間、愛され続けているのだ。その理由はいくつかあるだろうが、その「品質」「信頼性」が変わらないのだろう。
生産自体は私の故郷でもある自然豊かな新潟県長岡市の自社工場で造られている。一つ一つ丁寧にミシンで縫いハンドメイドで作られる。これだけでも価値のあるインナーウェアだ。この「作り込み」は着用することでさらに気付かされる。パンツであればマタ周り、裾周りの作り込みが非常に手が込んでいる。
さらにインナーウェアに目を向けてみれば、脇の下、首周り、ソデと作り込みが美しい。ミシンで職人さんが一枚一枚作り込み、一つの作品を作るかのようだ。そして出来上がった作品は最後に「化粧箱」に入れられる。サイクルウェアで言う所アソスもそうだし、デマルキもそうだが化粧箱に入れられている。
インナーウェアで化粧箱に入れられているものは初めて見た。そして、箱を開けてみるとひと目で分かるのは「タグ類の配置」がまた美しい。整然とした位置で、きちんと見えるように配置されている。おそらく人間の手で1つ1つ配置され梱包されているのだろう。まさにプレミアムインナーウェアである。
このような一見過剰に手間がかかったようにみえるインナーウェアも、一人の手に渡ればまたその良さも知りファンになっていくのだろう。国内生産40年を支えているのはひとりひとりのコアなファンかもしれない。老舗といえど、お客様に支えられて老舗になる。
ひだまり肌着の口コミ
私はひだまり肌着を使う前に、WEBで情報を調べていったのだがひだまり肌着の口コミが全く無いではないか。というわけで私がその口コミと言う名のインプレッションを行ってみたい。今回試したのはひだまり肌着の「チョモランマ」である。まず暖かいか、暖かくないかでいうと、「めちゃくちゃ暖かい」。
という簡単な結論にたどり着いた。
ただそれでは不満な読者の方がほとんどだと思う。できれば測定器を用いて暖かさを数値化したいのだがそれはできない。私の手元にあるインナーウェアと比較してその「暖かさ」をお伝えしたい。まずは、「チョモランマ」は「モンベルジオラインEXP」相当なのだがEXPよりもさらに厚手だ。
暖かさはまた違う感じを受ける。モンベルジオラインEXPは「一枚のインナーウェア」という感じを受ける。ただ、ひだまり肌着のチョモランマは重ね着をしているような錯覚をもたらしてくれる。確かに生地自体も厚いのだが先程ご紹介した3層構造によるものだと推測している。
先程の構造は、キルトウェーブという特殊加工編地ナイロンを縮ませたものだった。これにより空気層をプラスした三重構造特殊加工編地により保温力アップしている。あたたかい体温はダンロンで肌側にキープし、冷えの大敵である汗や湿気は毛細管現象で外側へ放出する。結果的に1枚の肌着で2枚・3枚分の重ね着効果を生み出すことに成功している。
この効果は実際に着用することでわかる。確かに1枚なのだが、モフモフしていてどこか暖かい。「ヒートテック極暖」がただの薄い肌着に見えてしまうほど重厚な作りが印象な「チョモランマなのである。
さて、暖かいことや作りの良さはここまでお伝えしてきたが、使用用途について書いておきたい。このチョモランマが特に適しているカテゴリはオールシーズンの登山、冬場のスキー、もしくは釣りやツーリングといった寒い環境下でのスポーツやアウトドアに適している。
実際に私が雪山で活動していた9年間の現役時代、このひだまり肌着を着ていた先輩が居らっしゃった。といっても私の親父と同じ程の年齢だ。若手だった私たちはもちろんモンベルだったり、MILLETだったり、マウンテンハードウェアだったりとありとあらゆるハイテクなインナーウェアを着ていた。
たしかに、当時はひだまり肌着をカッコイイとは思わなかったのも事実だ。しかし、今はどうも状況が変わってきたようだ。着てみると暖かいし、なにより昔見慣れていたはずのキルトウェーブがどうも「新鮮なパターン」に映る。このようなダイヤ状の特殊加工はインナーウェアであまりお見かけできない珍しい加工になった。
もう少し別の角度からこのひだまり肌着の「チョモランマ」を見てみたい。
おそらくサイクリストやランナーが使うとすると少し厚手すぎると感じる。このあたりの「あまりゴワゴワしたくないスポーツ」には向いていない。ただし、スキーや登山、ツーリングにはむしろ適した装備と言える。私は実際に冬のシクロクロスの移動の際には必ず着ているのだ。
このインナーウェアは重ね着をする必要が無いので、直にモンベルのダウンベストを着てウロウロできる。インナーといえど下手なトレーナやスウェットよりも暖かいから困る。また左肩に朝焼けに色づいた山々が描かれたワッペンが貼られている。この時点でインナーウェアという小さなカテゴリには属さない、特別なインナーウェアだということがわかる。
おそらく、「ひだまり肌着」というネーミングから私たちは「肌着」と呼ぶべきなのか「インナーウェア」と呼ぶべきなのか悩む。この記事の端々にその悩みが見て取れる。私はひだまり肌着をインナーウェアという最近のカテゴリにも収めたくないし「肌着」というちょっと古くさいカテゴリにも収めたくなかった。
この「ひだまり肌着」はその作り込み、材質からあらゆる「インナーウェア」や「肌着」と呼ばれる中でも特に際立った存在といえる。
まとめ:ひだまりのような暖かさを
このひだまり肌着は40年もの間インナーウェアを作り続けてきた。しかし、決してユニクロのように有名人をつかったプロモーション等を大々的にやっているわけではない。むしろ「襟裳岬の漁師」だとか「群馬県山岳連盟エベレスト登山隊」だとか、普通に考えてもエクストリームな人たちに支持され、愛され続けている。
そう考えると40年もの間、国産メーカーとして密やかに続いている事から見ても、良いものは廃れず、いつまでもリピーターが耐えていない証拠だろう。合わせてコストのかかる国内生産を貫き通し、一貫して良いものを送り出し続けている同社の姿勢にも感嘆する。
このひだまり肌着はネットでも実際に購入はできるが、店舗で実際に見てから購入してほしい。高級ウェアだけあって、ショップを構えている場所もすごい。銀座駅徒歩一分!の銀座コア3階「ひだまり本舗銀座店」である。
この週末はとても寒くなる。関東の方はふらりと銀座の店舗へお出かけしても良いだろう。なかなか店舗に行けない人はネットで注文しても良い。値段は1万円近いがそれだけの価値があるウェアだ。寒さはとてもつらい。そんなとき、まるでひだまりのような暖かさをもたらしてくれるインナーウェアを一度試してみてほしい。
なお、上下セットは1万円をゆうに超えるのだが、amazonには平均★4以上、レビュー件数45件と隠れた名品になっているので是非レビューも参考にしてほしい。
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なお、スポーツ向きなのはこちらのチョモランマだ。