台風一過を乗りこなす漢たち。

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サイクリストたちは常に言い訳を探している。「雨が降ったから」だとか「体調が優れないから」だとか何かしらの理由だ。走りにいけるのに言い訳をするほんとうの理由は、単純に走りに行くのが面倒だからというのが本心だとおもう。今日であれば「台風だから」というのがとても都合の良い理由だ。

何をやるにしても共通しているのが言い訳の傾向だ。なにか物事を進めるにしても「明日から」だとか「大人になったら」だとか「仕事が落ち着いたら」だとか「定年したら」だとか「子育て終わったら」だとか。何をやるにしてもそれらしい言い訳を並べて物事を先延ばしにする。

結局先延ばしにしたところでその「いつか」は決してやってくることはない。気づいたときに思うことは、「あのときやっておけばよかった」ときっと後悔するのだろう。あのときはいつなんだろうか。今日、今だ。人生で今日という1日こそ物事を進める上で最も早く取り掛かれる日だ。

言い訳の理由なわかっているからこそ行くのだ。行かない場合のことを考えてみると、「あぁ、こんなに晴れてるなら走っておけばよかった」と後悔することはわかっているから。というより走るのが楽しいから、今となっては理由なんて必要ないんだけど。「晴れたから走らないとまじで損」これくらいの気持ちでしかない。

結局、モノ好きだったのはコータローさん1名。「晴れたので走りに行きませんか」とメッセ。即答。これがデキる男の条件だ。「いやー、途中で降られたら・・・」「局地的には雨雲が」そういうのが一切ない。竹を割ったような判断。

9:00リアルスタート。ノンストップ杉尾パトロール。

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杉尾ルートオールクリア

昨日の疲れが相当残っている。かなり足が重い。という言い訳をしても仕方がないのでひたすら耐える。最近急激に調子を戻してきたコータローさん。第一からかなり「かかって」いる・・・。第一で登り始めたときから息苦しい。息苦しいもんは息苦しいがしっかりと回していく。

大カーブを抜けて森に入ると、台風後で木が散乱している。以前土砂災害があって、コンクリで補強してあるものの、もしも土砂崩れおきたら嫌だなという考えがよぎるが、早々に走り去る。今日はコータローさんの後ろにツキイチ(;・∀・)

途中ローテするも、ジワジワ上げられる。第一で10mくらい離されてゴール。ピーク取られる(´・ω・`)

というよりかからなさすぎる。

続いて第二。だめな日もあると割り切る。でもしっかりと回していく。だめな日でもしっかりと強度を保ち続ける。第二でも付き切れする・・・。ちぎれたところでペースを緩めてくれてもう一回かかる。生かさず殺さずな感じ。でも踏み辞めない。スキを狙って刺したろと虎視眈々と狙うが、鮮やかにちぎられる始末ww

第三。ああ、最も得意とするコースだ。後ろに張り付いてきても最近は引き離してきた。まさか第三も付き切れすることはないはずだ。

付き切れした(完)

むしろもてあそばれて、生かさず殺さず。最後は遥か彼方でゴールしていた。こういう日もある。下っているときに杉尾パトロールで決定。そういや下っているときに「かかっている」という状態について話し込んだ。

「かかっている」とはどのような状態なのか
トルクと回転と自分の脚質から「かかっている」を考察して、ことばで表現してみる。 出力は回転とトルクの積だから、小さなトルクでもぶん回せばパワーは出る。対照的にトルクが大きければ回転が遅くても同じ出力を出せる。とすると頭の中に描かれる双方のグラフが交差する地点が最適なケイデンスとトルクになる。ここで「?マーク」が出たらその捉え方は正しい。 双方の定義をもう少し正しく言えば、バイクのギア比を変えずにロ...

コータローさんの感覚の「かかっている」とは早い段階から踏み込めている時がかかっていると感じるらしい。上死点手前からしっかりと踏み込む。例えば11〜6時までトルクをまんべんなくかけられる場合と2〜4時だけでトルクをかけられる場合とでは、進み方も違ってくる。あと松木さんは効率を見てもかなり長い時間ジワ〜っとペダリングするイメージだよねと話していた。あとはどの方向に力が働くかも重要。

ペダリング効率は、パイオニアペダリングモニターの登場で可視化された。ここで「ペダリング効率が良い=接線方向に力を働かせている」と置き換えると、同じ力でも接線方向へ力を加えた方がより推進力に寄与することができる、という認識が広がった。

以前、日本競輪学校のデーターで中野浩一さんと、松本さんのデーターをもらったのだけど、他にも興味深かったのは一般人とプロ選手の比較だ。データーを4分割で見てみていく。

踏み出し

画像は、ペダリングモニターで表示される回転方向とは逆です。

p1

赤が一番トルクがかかっている。左側がプロ選手、右側が一般人のペダリングを可視化したもの。今回コータローさんと話していた「踏み出し部分」を見ていくと、プロ選手の方が力を加えるタイミングが早い。コータローさんの仮設は正しいことになる。そしてベクトルの向きが回転方向に均一に発生している事がわかる。

最大踏力時

p2

←プロ、→アマ。最大踏力時は、プロ選手の場合はやや斜め下にベクトルの向きが発生している。垂直でないのがポイントだ。かたや一般人の場合は、回りこむようなベクトルが発生している。

巻足(引き足)

p3

プロやべー、と思うのが下死点。左のデーター見るとぴょこんとトルクが発生した後に、トルクが消失してる(すごい!)。そしてすぐさまリカバリーストロークへ。引き足はリカバリーストロークや、「まきあし」と呼ばれることが多い。特に顕著に特性が現れているのが下死点付近。左側のプロ選手の場合は、全くベクトルが発生していない((;・∀・)。

水が流れるように、ただ脚が移動しているだけなんだろうな。

p4

上死点に向かうときは、ブレーキにならないように上がってくるだけ。そして、早い段階から踏み込む準備もできている。巻き込むわけでもなく”反対側の足の踏み込みに邪魔をしないただ送る動き”になっている。

左側の競輪選手のペダリングは、上死点に差し掛かる前にすでに力がかかり始めている。やはり早い段階から踏み込めているんだな。

人数が多いとこういう技術的なところが疎かになりがちで、ただ一生懸命走るだけになっちゃうけど、二人でいろいろ考えながら走るのも良いもんだ。この日は、杉尾定番ルートが全部クリアになっているか確認しに行く。

堀越、大阪、変電所はオールクリアだった。3週間かかったな。ちなみに堀越、大阪、変電所、すべてコータローさんが取っていった(;・∀・)私は一切手を抜いていない・・・。ふつうにやられた。第一から、変電所までいっさい勝てなかった((;_;)

まじで強かったけど、

潰れたデイリーで休憩。自販機が道側に移動していた。台風だったのでカエルも雨宿りしてた。お釣り出せない。

帰りは猪名川役場近くの柿の木に寄る。オープンした日から寄る。ホットコーヒーが無料だけど、暑い日に飲むホットコーヒーもうまいわ。

にしても今日は強かった・・・。6月ころは調子が悪い感じだったのだけど、コツコツ練習を繰り返して、改善を繰り返して、調子を戻している。やっぱり継続して続けることって大事だな。来週は合宿なので、次はお盆の納涼練習。だれでも参加可能なので私も参加する予定。

台風の後だったけど、ちぎられながらも良い練習ができました。帰宅したら、待っていたかのように雨が降ってきた。やっぱり神様はみてるわ。また一週間頑張ろう。

ペダリングもかかっていたが、土砂降りの雨がまた降るまでのほんの少しだけの時間走れたのも、神がかっていた。

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