次が勝負どころ。
レースやここ一番に、自分の力を最大限発揮できる効率的なエネルギー補給ジェルがある。アクティバイクのスピードジェルだ。通常よりも多くの糖質吸収ができ、カフェインも含まれているため、ヒルクライムの後半やロードレースの勝負どころで効果を発揮できる配合になっている。
たとえば、ヒルクライムを走る際、前半は良いペースで走っていても後半になると力が出なくなって出力が落ちてしまう場合がある。ロードレースでも後半にタレてしまって、集団から遅れてしまうことがある。
すべての原因がエネルギー補給不足ではないにせよ、エネルギーが切れる前にスピードジェルを飲んでおけば、エネルギー補給をしつつ、カフェインでパフォーマンスを徐々に上げていくという戦略を取ることができる。
デュアルソースで吸収が倍に
スピードジェルがこのような戦略に向いている理由は配合されている成分にある。当ブログでも何度も紹介している「デュアルソース」のジェルなのだ。
デュアルソースは、「2つの元」が意味する通りグルコースとフルクトースが含まれている。この2種類を組み合わせる理由は炭水化物の吸収効率を向上させるためだ。これまでの研究では、マルトデキストリンであれば1時間あたりおよそ60g以上吸収ができないことがわかっていた。
しかし、グルコースとフルクトースを組み合わせた「デュアルソース」の炭水化物であれば、1時間あたり最大90gの炭水化物を摂取できることが研究で明らかになった。この効果をねらった製品としては、マラソンの2時間切りで一躍有名になったMAURTEN DRINK MIXや、イネオスが使っているSiS BETA FUELがある。
炭水化物の吸収効率が向上する仕組みとして、グルコースだけを摂取した場合は「SGLT1」輸送体を使い、フルクトースを摂取すると別の輸送体である「GLUT-5」を使用する。結果、2経路の輸送体を使うため通常よりも多くの糖質が体内に運ばれる。
グルコース用の「SGLT1」、フルクトース用の「GLUT-5」という別々の輸送体をそれぞれ効率的に使いましょう、という仕組みをマルチトランスポート法と呼んでいる。
スピードジェルもこの理論を活用している。
カフェイン配合
スピードジェルは、効率的な糖質補給とあわせて、身体のパフォーマンスを向上させるカフェインを適量配合している。あえて「適量」と記しているのは25mgとそれほど多い量でないからだ。たとえばエナジードリンクの場合100〜200mgのカフェインが含まれている。
確かに一発で気合を入れる場合はこの量でも良いかもしれないが、ヒルクライムやロードレースの競技性を考えると一気に200gも取ると胃の不調や気持ちがわるくなる可能性もある。
25mgというカフェインの量は効果が認められる最低限の量ながら、持続的に何度も摂取できる計算された量なのだ。
スピードジェルは、口に含んだ時やノドを通る際の飲みやすさもサイクリストに適した粘度に仕上げている。ジェルというとドロドロとしたイメージがあるが、スピードジェルはさらさらとしているためパック内のジェルは素早く口に移動していく。
のどごしもスルッとしており、辛い高強度の後で息切れをしている時でも飲める安心感がある。
ほとんどドリンクと同じような感じなので、ジェルが苦手な人にもスピードジェルはおすすめだ。
レース直前やレース中に使用
ジェルを使うタイミングについてはレースの種目によって異なる。一時間以内のヒルクライムならば、スタート直前に飲めばいい。一時間を超えるようならスタートしてから20〜30分後に飲むのがいいだろう。
長丁場になるロードレースなら、スタート前に1本、あとは30分ごとに1本が理想だ。糖質の吸収は人によって差がある。そのため、ひとくくりに時間や回数を簡単に指定できないが、およそ一時間で60〜90g吸収できるため、30分に一回補給するという計算になる。
デュアルソースのエネルギー補給は、複数の炭水化物を調合する必要がある。実際にやってみると手間がかかるが、スピードジェルは適した割合で配合されているため、お手軽に補給することができる。カフェインも入っているため、補給とあわせて一度で摂取できる効率の良さもある。
これから本格的にヒルクライムやロードシーズンがはじまるが、計画的な補給やここ一番で勝負をかけたいサイクリストにとって、アクティバイクのスピードジェルが辛い時のもうひと踏ん張りをサポートしてくれるだろう。
価格は他のジェル製品が安くても400円前後、最近ではMaurtenのように1000円以上するジェルもある中、アクティバイクのスピードジェルはわずか220円だ。国内メーカーながら、海外製品よりもかなりお安く買えるので10袋のまとめ買いがお得だ。