IT技術者ロードバイクの質問箱です。ご質問をいただいた中からピックアップして記事化します。https://t.co/83fP3DJXDr
— IT技術者ロードバイク (@FJT_TKS) 2018年3月19日
レース明けだから、ゆっくり回答するよー!
女子ソロに男子が混じって引く事案
これは良くある事案ですね・・・。レベルが高い女子カテゴリと、中年のオッサンカテゴリの混走レースに良くある走行テクニック(良いか悪いかは別として)だそうです(妻談)。例えば大会のルールや要項上「他カテゴリ選手を利用したドラフティングを禁止します」と明記がない場合は、「ルールがないからOK」になる場合が高そうです。
モラル云々ありますが、ロードレースは紳士なスポーツとされています。とは言うものの、経験が豊富なチームであればあるほど作戦・戦略として、他カテゴリの強い男子選手が引くことは容易に考えられます。ただ、ルールとして明記されているとしたら、レース後に審判団に相談するのも良いかもしれません。
ここで「ルールがない」という仮定でしたら、私ならしれっとタダ乗りさせてもらいます。そして最後にチョイ刺しでゴール。戦略に、戦略として、逆手に取るぐらいで良いのではないでしょうか。「罵声を浴びせられる?」それは「紳士なスポーツとされる自転車競技」でよく見られますが、基本的にはスルーで良いかと・・・。
おそらく、アマチュアのレースの場合はジャージを引っ張られたりまではしないと思いますので、ドンと構えてうまく利用するぐらいの気持ちでも良いかもしれません。むしろ、まとまって高速に楽に走るチャンスだと思うのですが。
レース前のモチベーション
とても返信したかった、モチベーションに関する質問です。やっと回答できる順番が来ました。自分自身を注意深く観察すると、レース前には「2つの感情」が生まれるようです。1つは「不安・モヤモヤ」もう2つ目は「楽しみ・ワクワク」の感情です。ではこれらは、モチベーションの上げ方にどのような関係があるのでしょうか。
余談ですが、私の趣味は文字として書き残すことや、データーを取ることです。自分の精神状態や考えていることを紙に書き落として行った結果、面白いことがわかりました。レース前に「モチベーションが上がらないときはどうやってもあがらない」や「無理やり上げても上がったことにならない」や「モチベーションが上がっていくときは勝手に上がる」という3つです。
さらに深掘りしてみたいとおもいます。。
モチベーションが上がらないレースの特徴は、決まって「トレーニング不足を理解している」「減量失敗」「自分のレベルより高いレース」の3つでした(私の場合)。先程お話した「不安・モヤモヤ」が頭の中を駆け巡るわけです。私はシクロクロスのC1に上がった頃がほんとコレでした。そしてやはり、テクニックもパワーもないので最後尾を走っていました。
同じカテゴリには、沢田時選手や竹之内悠選手といったプロ選手達がひしめき合い、スタートも最後尾でしたからマイナス2ラップはザラでした。その時のスタート前、レース前はどう頑張ってみても「自分のレベルより高いレース」なわけですから、「不安・モヤモヤ」は消えません。しかし、それでも走らねばなりません(涙
そのような状況下で重要なのは、「究極的に考えること」と「楽観的に考えること」でした。究極的な事を考えると「このレースで負けたとしても、職を失うわけじゃない」とか「所詮真剣な趣味の延長だ・・・。」と考えました(良いか悪いかは別として)。そして楽観的に考えるのは「命までは取られない」ということです。
これは先日のプロツアー地獄の修善寺を二日間とも完走したマツケン氏(現 VC FUKUOKA, 2017沖縄2位)がよく言っていたことです。昔、氏に言われたのが「インターバルやりすぎて死んだやつおらんやろ?限界まで追い込め!」と確か氷ノ山合宿で、言われたのを思い出します。結局、不幸な事故を除いて、命までは取られないと思ったら結構楽になります。
さて、モチベーションを上がらないときはどうしても上がらないので楽観的に考える事と究極的に考えることの2つを実践していますが、「モチベーションが上がっていくときは勝手に上がる」という状況には傾向があり、自ら作り出すことができるようです。
私は全てのレースを文字として残していますが、「楽しみ・ワクワク」の感情が芽生えたのは、どれだけ準備をしてきたかです。ここでいう準備とは「ハードなトレーニング」「減量」「乗り込み」「日々の食生活」「メンタル」といった、針の穴を通す作業の積み重ねを指します。
コースプロフィールや、レース展開に合わせてトレーニングを積み上げてきたとします。そしてパワーも前年比で向上していたとします。峠のタイムもベストを更新できて、過去最高の状態に到達して準備万端。マシンも万全、チェーンオイルも決戦用、タイヤも決戦用、死角なし!というREADY状態であると「楽しみ・ワクワク」の気持ちが高まり、すぐにでも走り出したくなります。そして、レースで自分の力を発揮できる事が楽しみになります。
このように、ほんの少しの積み重ねを続けることは、結果的に当日のモチベーションを容易に上げてくれます。当日に「モチベーション、あがれぇぇぇぇ!」と念じても上がりません。レース日を決めて、そこに向かってコツコツ努力していく。結局、レース当日までの長い期間、1日1日を大事に1%をコツコツと積み上げて行くことが、当日のモチベーションを最大にする秘訣だと思っています。
準備してきた事以上の力は出ることはありません。当日、奇跡が起きて突然パワーが出るような事もありません。何を、どれだけ準備してきたか、そのやってきたことがモチベーションにつながるのだと思います。
オルトレがzxrsに似てるらしい
チェレステカラーは誰もが憧れるバイクですね。一度載ってみたいのですが、私にも資金的な制限があります(笑
実は友人からもZXRSと似ているという話を聞きました。実はビアンキは乗りたいと思っていて、一度も乗ったことがないのです。もしも数日貸して頂けるなら一度乗ってみたいですね。
ヨネックスのフレーム
新潟が誇る(いや日本が誇る)YONEXのフレームは本当に乗ってみたいです。私にも縁があると土地ということと、実家の隣の市なので、工場見学行けるなら今からでも行きたいです。昨年末に、山の神森本さんと鍋をご一緒させていただいた時、直接御本人からYONEXのフレームについて伺いました。
また、某自転車代理店の友人からも「YONEXすごい」と伺っていますし、以前YONEXのサポートを受けていた某選手からも「性能すごい」と伺っていました。最近ではゴローさんが使用しはじめて、なおさら国産YONEXフレームに対する興味が日に日に増しています。
実はシクロクロスシーズン中も、YONEXをよく知る某実業団選手に伺っていました。それほど今興味があるわけです。アメ車のパリッとした感じじゃなくて、VXRSやRXRに似ているかもしれませんね、ということでした。うーん、TIME好きにとってはフラグです。
実は、現在MTBやCX問わずロードのメカニックや機材を全て見てもらっているRINGOROADに確認までしました。そしたら取り扱えるそうなので、いま悩んでいるところです。鳥貴族じゃないですが「国内生産、国内消費」のフレームはとても魅力的です。できれば、製造過程をそばで見守りたいぐらいの思いがありますが、値段と相談ですね・・・。
というわけで、乗っていないのでポテンシャル云々はありますが、ジオメトリーもマトモですし、フォークもベンドとストレート選べますし、マジでほしい一台です。こちらも一度試乗できたら良いのですが。
クリートの位置
クリートの位置については、人それぞれ、千差万別、何ミリという定義が当てはまりません。私はスクワットをする時に「膝がまっすぐ入るような位置になるように」クリートの位置を決めています。とにかく膝が真っ直ぐ入るように調整しました。
なおクリートについてはTP-1を使用しています。このクリートメモリーに目印をつけて常にクリートの位置を変えないようにしています。
カーボンクリンチャーとラテックスの相性
御認識の通り、相性悪いですね。危険です。実際自己責任でという前置きが必要です。私は、夏の下りでやってしまいました。リムメーカーが良いと言っているなら良いのですが、それ以外のメーカーは自己責任で使用しなくてはなりません。以前から書いていますが、ヒルクライムやブレーキをかけないレースなら使っても良いかなーと思います。沖縄、広島、ヒルクライムなら良いかなと思います。群馬や修善寺、各種クリテリウムは危ない気がします。
というより、現在はカーボンクリンチャーとラテックスはもう使っていません。今はチューブレスタイヤがデーター上、転がり抵抗が小さいのでこちらを使っています(現在記事化中)カーボンクリンチャーの発熱問題は、チューブレスを使用することで問題解決です。もうカーボンクリンチャーとラテックスは使うことないでしょうね。詳しくは別記事で書いています。本日はここまで・・・。
クロモリ・スチール・カーボンの印象
某海外サイトでマスターをかごの入れています(汗 マスターX-light一度乗ってみたいんですよね。以前乗ったクロモリで良かったのは、ラバネロ時代の栂尾プロのバイクでした。とても優しい感じで、踏み込んだ時の独特の感触が忘れられません。
後はナカガワさんのフレームも良かったです。軽さを求めないならば、クロモリ良いですね。フルオーダーでジオメトリーしっかり決めて、いずれは乗るつもりです。個人的には常にほしい素材の一つです。あとはKUALISのチタンも使ってみたいですが、先にクロモリ行くと思います。自分で買うならCOLNAGOのマスターX-lightだと思います。
大量の鼻水
多分花粉症じゃないでしょうか。あとは空気中の何らかのゴミなどに反応しているとか・・・。ナルーマスクはオススメです。PM2.5も花粉も防いでくれて、かつ鼻水を垂らしながら走っても誰にも気づかれませんよ!
安いエアロロード
元コラッジョ川西のミッチーやうちのチームの井上や加藤がリアクト乗っていましたが、たしかに硬いが走るバイクのようですね。スプリンターは結構好んで乗っていますね。結構硬いと言っていました。
ちなみに安さと、エアロダイナミクスは相関性は無いので特に問題ないと思います。上位機種に莫大な風洞実験と開発費を投資してハイエンド機を作りますが、それらを流用してエントリーグレードのカーボンの質を落として型だけ同じにするパターンはよくあります。金型代回収でよくある手法です。
基本的にメリダはスペシャフレームを作ってるだけあって、下位グレードでも問題ないと思います。ジオメトリーは人それぞれ好みが違いますが、やはりトレール量がしっかりと取れているかや、ヘッド角、サイズ毎にリーチを変えているかなど、確認してみて下さい。
大抵リーチは、365mm、375mm、385mmと変わっていくようです。
安くて走るクリテ専用マシン
コレ私も考えました。やはりCANNONDALEのCADDシリーズです。カラーオーダーもできますし、正直アルミならCADDです。コンポはアルテの機械式、ホイールはのむラボ5号で組み上げるかなと思います。正直平坦であればコレで十分というか、必要以上だと思います。
ハンドルステムはフィジークのR5シリーズか、DEDA ZERO、SHIMANO PRO、3Tのアルミで良いと思います。
ペダル式パワーメーター
ペダルヒットするので、今後も使うことは無いと思います。センサーなので極力外に露出していないほうが良いと思います。ペダリングモニターが日本に存在している以上、他のパワーメーターを選択する事自体、もはや意味がないような気がしています。
風に強いディープリム
一番良かったのはCLX50です。あれは風が強くても怖くないリムでした。あとはBONTRAGERのアイオロスも優秀です。やすいのはFLOかな・・・。FFWDのDARCリムは結構風を受けるので、あまり良くありませんでした。
サドル沼
今はひたすらPOWERサドルです。ピストも、ロードも全てPOWERとARCです。軽くて座りやすいです。やはりSPECIALIZEDは好きでずっと使っています。
チューブラータイヤ
もはや特別な理由がない限り(ピスト、シクロクロスは今もTUです)チューブラーは使わないです。もしもTUのホイール供給とか受けているのならばコンペティションですかね・・・。それ以外はロードでチューブラー使うことは今後無いです。
一昔では考えられませんが、アマチュアは特にチューブラーのメリットは無くなってきています。転がり抵抗、パンク時の交換、費用対効果、センター出しの精度どれをとってもクリンチャーが上です。ではなぜチューブラーを使うのでしょうか。ロードに限っては、パンク時の空気抜けが緩やかである点が上げられます。
プロは高速で走行しますから、安全面を考えてチューブラーを選択しているというのも理解できます。クリンチャー(チューブド)タイヤの場合一気に抜けます。ただ最近では、チューブレスタイヤのようにさらに緩やかに空気が抜けて、チューブラータイヤを凌ぐようになってきました。これからはチューブレスタイヤの時代が来るのではないかと予想しています。
カーボンクリンチャーとラテックスの熱問題や、高速なダウンヒル中のパンクでも緩やかに空気が抜ける(またはシーラントで塞がる)という面から、いずれはチューブレスの時代が来る(最近ではTLしか使っていません)のではないかと予想しています。転がり抵抗も低く、乗り心地も良い。あとは、どれだけ使い方を覚えるかにあるとおもいます。
ヒルクライムではリム外周重量がまだ信仰されていますが、それよりもエアロダイナミクスに優れた転がり抵抗が小さなタイヤを使ったほうがタイムは向上すると思います。いずれチューブラーは駆逐されていくのかもしれませんが、伝統や、枯れた技術を好むロードレースの世界ですから、まだまだパラダイムシフトは起きないかと思います。
その点、我々のようなアマチュアの方が機材選択の自由度が高く、普及も早いかもしれません。
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