ロードバイク専用あったかインナー登場!新型ブレスサーモで冬を乗り切る!

4.5
スポンサーリンク

ミズノブレスサーモロードバイク専用インナー(長いw)は、吸湿発熱素材を使用し吸水性、速乾性に優れ、汗で発熱という三拍子そろった冬用インナーだ。汗冷えがしにくいため、ロードバイク特有の運動にも適しており、乗車姿勢を考慮した裁断とハイネック仕様で空気が逃げにくい。使用時期は、11月から3月の5か月間と非常に長い間使用できる。

・適度に暖かい
・汗冷えしにくい
・適度なフィット感
・乗車姿勢を考慮した裁断
・背中の後ろ丈が長くずり上がらない
・ミズノとワイズロードが共同開発

・ライバルメーカーより若干高価
・トールネックが合わない場合がある

自転車用、アウトドア用と市場に出回っているさまざまな冬用インナーをこれまで試してきた。その中でも特に山用のインナーウエアは性能が総じて高かった。ロードバイクに乗る前は、SAJ(全日本スキー連盟)の公認指導員として、10年ほど雪山で活動していたこともあり、アウトドアメーカーと共同で雪山でのテストも行っていた。

雪山で使用するウエア場合は明確なレイヤリングの概念がある。基本的には、インナー、ミドラー、アウターの3つの層から構成されており、状況によって使い分けることが基本だ。ただし、山用の装備をロードバイクにそのまま流用することは合理的な考え方とはいえない。

そこで今回は、ロードバイク用冬用インナーに求められる要件をまとめ、2022年10月に発売したミズノとワイズロード共同開発のロードバイク専用インナーウエアをインプレッションした。

スポンサーリンク

ロードバイク用インナーに求められる要件

私物のブレスサーモロードバイク専用インナーのMサイズ。ゆったり目に見えるが、適度に身体に沿う作り。

ロードバイク用のインナーウエアに求められる重要な要件は以下の5つだ。

  1. 吸水速乾性
  2. 空気の保持
  3. 動きやすい
  4. 適度なタイト感
  5. 乗車姿勢に適したカット

まず、吸水速乾性が優れていなければならない。「吸水」と「速乾」は別々の機能であるが、この2つが優れているインナーウエアがロードバイク独特の運動に適している。

冬の時期は、どんなに厚着をしていても早朝に家を出るときは寒く感じる。しかし、いざ運動強度が上がったり、峠を登ると大量の汗をかいてしまう。ここまでは「吸水性」の性能だけ気にしていればいい。問題はその後だ。たとえば登りで大量の汗をかいて、その直後に下りに入ったとしよう。

速乾性の悪いインナーウエアの場合は、繊維に水分を保持し続けてしまう。この水分は風にあたると気化熱で体温を奪ってしまい非常に寒く感じる。雨に濡れて走ると余計に寒く感じてしまうが、晴れの日でも高強度の運動後には同様の問題が起こる。最悪の場合、低体温症になる可能性もある。

ロードバイクならまだしも、雪山の場合は氷点下10°なんてざらだから、ウエアの性能しだいで汗冷えで普通に死んでしまう。

ヒートテックを山岳ガイドが使わない理由
冬のインナーウェアの代名詞といえばユニクロのヒートテックだ。しかし、条件次第では使用しないほうがいい場合がある。寒い時期に、ランニングやフィットネス、現場作業で汗をかいてしまうスポーツや業務を行う場合はヒートテックを使わない方がいい。理由は、北アルプス周辺で活動する山岳ガイドから教えてもらった生死を分ける意外なインナーウェアの話だ。 私は過去に9年間ほど、冬山にこもって山岳ガイドの手伝いをし...

それゆえ、汗を素早く吸い上げる「吸水」と、吸い上げた水分を蒸発させる「速乾」の機能をインナーウエアでは重視する。だからこそ、運動で使っている人はいないと思うが、ユニクロのヒートテックは大量に汗をかくスポーツには適していない(そもそも想定していない)。

ヒートテックは活動量が低い場合は暖かいかもしれないが、レーヨンを使用しているため速乾性に乏しいウエアだ。2022年の最新ヒートテックであっても21%のレーヨンが使用されている。これは、普段の生活で使う分には問題はない。

運動をする場合に、インナーウエアの生地の「厚さ」も重要だ。厚すぎず、薄すぎず微妙なさじ加減で調整されていなければならない。生地が厚すぎると動きにくくなり、過剰に暖かい場合は逆に高強度の運動をすると暑すぎてパフォーマンスが低下する。

暖かいインナーの見分け方
どうやら暖かいインナーには素材以外の別の特徴があるようだ。先日投稿した「ヒートテックを山岳ガイドが使わない理由」では、素材のレーヨンが及ぼす乾きにくさにフォーカスしていた。一方で、素材だけでは暖かさの部分は決まらない事がわかってきた。 「構造上暖かい」とはどのような仕組みなのだろうか。 繊維の隙間が生む暖かさ 出典:モンベルオンラインショップ 例えば私が雪山や、サイクリングで使って...

逆に薄すぎると、寒さに耐えられずパフォーマンスが低下する。着心地はいいかもしれないが、トレードオフの関係にある。ではどれくらいの厚さが良いのかは、人それぞれ好みが異なるが、いろいろと試してきてある一定の基準のような、モノサシがわかってきた。

筆者自身、薄手、中厚手から、南極大陸に上陸するために開発されたエクストリームコンディションのインナーモデルをすべて購入して試したところ、モンベルのジオラインや、ミズノブレスサーモでいうと「ミドル」「中厚手」「ミドルウエイト」「M.W」と表記のあるモデルがロードバイクに適しているというのが結論だ。

では実際に、どのインナーウエアが良いのか。

スポンサーリンク

モンベル、ファイントラック、ミズノブレスサーモ・・・

これまで試してきたインナーウエアは以下のとおり。基本的に山用のウエアであり「ロードバイク用」というたぐいのウエアはほとんど着ていない(というより、良いのがない)。

  • モンベルジオライン
  • ミズノブレスサーモ
  • ファイントラックドライレイヤー
  • ミレードライナミック
  • ブリンヤドライメッシュ
  • おたふく手袋(body-toughness:DUAL BRUSHED)
  • パールイズミヒートテックセンサー
  • ワークマンサーモマックス
  • ユニクロヒートテック
ヒートテックを山岳ガイドが使わない理由
冬のインナーウェアの代名詞といえばユニクロのヒートテックだ。しかし、条件次第では使用しないほうがいい場合がある。寒い時期に、ランニングやフィットネス、現場作業で汗をかいてしまうスポーツや業務を行う場合はヒートテックを使わない方がいい。理由は、北アルプス周辺で活動する山岳ガイドから教えてもらった生死を分ける意外なインナーウェアの話だ。 私は過去に9年間ほど、冬山にこもって山岳ガイドの手伝いをし...
エベレストに人類が初登頂した際に使用した ブリンヤメッシュアンダーウェアとは
自転車競技を始める前、10年間ほど雪山のガイドやスキーのインストラクターをしていた。雪山では身につけるウェアに一段と注意を払わねばならなかった。リフトが整備されたスキー場ならば遭難することはほとんど無いが、ハイクアップ(歩いて山の斜面を登山)してバックカントリーを攻めるとなると自分の身は自分で守るしかなかった。 ウェアにはRECCO(遭難救助システム:雪崩により雪中の人を捜索するビーコンのよ...
群馬県エベレスト山岳隊が着用していた「ひだまり肌着」が40年も愛される理由
今から20年前を思い出してほしい。年代で言えば90年台の初めの頃だ。その頃、高機能な「あったかインナー」なんて代物を身に着けている人はいただろうか。ほとんどいなかったはずである。ところが現代はどうだろう。いまや高機能なあったかインナーを「着ていない」人を見つけるほうが難しい。 しかし、私たちが知らないだけでそれよりもはるか昔の40年も前から「その道」の人たちに親しまれてきたインナーウェアが存...
ヒートテックでエベレスト登頂 実はドライナミックも下に着ていた
ヒートテックでエベレスト登頂―――。世界で一番高い山と言われた時ヒマラヤ山脈の最高峰エベレストの名前が思い浮かぶ。大人から子供まで誰しもが知る有名な山である。そのエベレスト登頂の際に「ヒートテック」が使われたというのだ。参照元記事:「エベレストを登頂した南谷真鈴がヒートテックを選んだ理由。」 この記事はユニクロオフィシャルが公開したとあって、たちまち話題をさらった。そして、この話題と合わせ当...
ベルメゾン が「天然素材95%」であったかインナー"ホットコット"を作った理由
最近めっきり寒くなってきた。あっという間に季節がうつり変わり、気温も下がっていく。季節が変われば、かならず衣替えをするわけだが、いつも身に付けるものや着るものに悩まされる。タンスをゴソゴソと漁っていくうちに、「そういや去年使った発熱インナーがあったな」と思い出し、引っ張り出してくる。 やはり最近のインナーウェアはとても暖かい。普段の冬の寒さ対策は、大多数の人たちと同じようにここ数年はユニ...
暖かいインナーの見分け方
どうやら暖かいインナーには素材以外の別の特徴があるようだ。先日投稿した「ヒートテックを山岳ガイドが使わない理由」では、素材のレーヨンが及ぼす乾きにくさにフォーカスしていた。一方で、素材だけでは暖かさの部分は決まらない事がわかってきた。 「構造上暖かい」とはどのような仕組みなのだろうか。 繊維の隙間が生む暖かさ 出典:モンベルオンラインショップ 例えば私が雪山や、サイクリングで使って...
ジオラインを洗わないで欲しい理由
ジオラインの性能 モンベルジオラインの本当の性能を体験したいなら、ぜひ洗わないでほしい。というのも、山で何日も泊まり過ごされた方ならご存知かもしれないが。下着を何日も替えないことは「あたりまえ」である。 なぜか。山は普段地上で生活する際のライフラインである、ガス、電気、水道等は自由に引き、使う事も出来ない。日の出とともに起き、日の入りと共に寝る原始的な生活である。 そこで特に重要...

すべて試してきた結論としては、モンベル、ミズノ、ファイントラックのどれかを選べば良い。ただ、先程も記したとおり「ロードバイク用」は数が少なく、モンベルであればジオラインM.W.サイクルアンダーシャツが優れている。

その対抗馬として、2022年に新しく登場したのがミズノブレスサーモのロードバイク専用モデルだ。後発モデルであるがゆえ、非常によく考えられているインナーだ。

スポンサーリンク

ブレスサーモとは

ブレスサーモは、ミズノが開発した独自の吸湿発熱素材だ。登場したのは1993年で吸湿発熱素材を使ったインナーウエアとしては最も歴史が古い。現代では珍しくはない吸湿発熱素材であるが、ミズノブレスサーモが先駆けだ。

ブレスサーモは、身体から発生する水分(汗)を吸収して発熱する機能がある。そして、保温力があり汗冷えを抑制する。また、水分を発散させる力も高いため、保温しながら汗冷えを抑制効果が高い。普段着としてブレスサーモはメジャーだが、スポーツウェアとしてサイクリスト用のブレスサーモはこれまでなかった。

そんな最中、ミズノとワイズロードが共同開発したのが ブレスサーモロードバイクアンダーだ。

スポンサーリンク

ミズノブレスサーモロードバイクアンダー

Photo: Y.International.,inc.

ワイズロードを運営するワイ・インターナショナルが、国内トップメーカーのミズノとの共同開発で生み出したのが、ロードバイク専用の「ブレスサーモロードバイクインナーウエア」だ。吸湿発熱素材「ブレスサーモ」をベースとし、ワイズロードの知見を活かしたロードバイク専用モデルだ。

「ロードバイク専用」という用途を明確にしたインナーウエアであるため、普段着とはまったく異なる仕上がりになっている。

  • 汗冷えを軽減(速乾)
  • 肌に汗が残らない(吸水)
  • 中厚手タイプ(薄すぎず厚すぎない)
  • 動きやすい(ライディング想定)
  • ハイネック仕様(首から風が入りにくい)
  • 後ろ丈が長い(前傾姿勢でもずれない)
  • 身体にフィット(ダボッとしていない)

筆者自身、仕事の通勤用でブレスサーモを使用している。そのため、普段着用としてのブレスサーモ歴は10年以上になる。だからこそ「ロードバイク専用」モデルの違いがより顕著にわかった。

すでにミズノブレスサーモのユーザーはご存知だと思うが、普段着用のブレスサーモはいわゆる「シャツ」のような着心地でダボダボしている。普段着として使用する分には問題はない。しかし、あまりにもゆったりしすぎているため、ロードバイクやスポーツに使うことには向いていないのが現状だった。

ミズノブレスサーモロードバイクアンダーは、普段着用のブレスサーモとは一線を画している。まず、ロードバイクというスポーツに適した中厚手タイプを採用している。暖かさレベルは4段階中3だ。 中厚手はロードバイク乗車時の発汗量が考慮されている。

実際の暖かさは?

身体のラインに沿ったシルエットが美しい。Photo: Y.International.,inc.

中厚手の暖かさはどれほどなのか。実際に冬の競技シクロクロスや、早朝のロード練習で着てみたところ10月ではやや暑く感じられるほどだった。10月から11月中旬までさまざまな気温でテストを行った結果は以下のとおり。基本的にSSTやVo2MAX領域でのトレーニングを行い、感じたことをまとめている。

  • 20℃:暑くて脱いだ
  • 18℃:暑くて脱いだ
  • 16℃:暑くて脱ぎたくなる
  • 14℃:やや暑い
  • 10℃:ちょうど良い
  • 8℃:ちょうど良い

16℃以上の気温の場合は、中厚手では暑く感じた。SST強度ではもう少し空冷効果がほしいと思ったほどで、もうワンランク薄い生地が適していると感じた。ちょうど良い気温は14℃以下で、8℃でも十分な暖かさだった。もう少し気温が低い5℃でもアウターで調整すればちょうど良いだろう。

したがって、ブレスサーモロードバイクアンダーが適した時期は、11月から3月の5か月間と非常に長い間使用できる。

汗冷えしにくい

サイクリング用問わず、ブレスサーモは汗冷えしにくいインナーウエアだ。理由の一つに、速乾性の高さがある。実際にトレーニングを外で行ったが、どんなシチュエーションでも汗冷えを感じることはなかった。また、肌にべっとりと繊維が張り付くこともなかった。

吸水性が高く、肌から水分を吸い上げる能力がもともと高い。吸い上げた汗はどんどん乾いていく。この繰り返しのサイクルの中に、水分で発熱するブレスサーモ独自の「吸湿発熱素材」で暖かさを保つことができる。うーん、すごいぞブレスサーモ。

サイクリスト用のカット

後ろ丈が長く設計されている。

ダボッとした普段着用のブレスサーモウェアと180度まったく異なる設計が、サイクリストの姿勢を考慮したカットだ。ライディング姿勢を考慮した動きやすい裁断(カット)で乗車中でも違和感がまったくない。このタイプのウエアは、直立したときに若干の違和感がある。しかし、すべては乗車したときのことを考えてのことだ。

次に、ハイネック仕様を採用している。ウエアというものは首元からほとんどの空気が逃げていく。特にロードバイクのポジションは、首から空気が入りやすい。暑くなると首元のジッパーを開けるように、換気が最も頻繁に行われるのが首元だ。

首周りは低めのトールネック。
Photo: Y.International.,inc.

ハイネックの高さは、低すぎず、高すぎず違和感のない長さになっている。実際に使ってみても首元にまとわりつく感じもない。これまでハイネックを嫌煙していたが、他社のインナーウエアの場合は高さが合わず、身につけるのをやめてしまったが本モデルは快適そのものだ。

丈は乗車姿勢を考慮して長めになっている。Photo: Y.International.,inc.

そして、後ろ丈が長い。前傾姿勢をとると、背中側の丈がずれてしまうことがある。本モデルは、後ろの丈が長めに設定されているため、下ハンドルを持った前傾姿勢でも腰部分がずり上がることもない。

最後にフィット感だ。ブレスサーモロードバイクアンダーはコンプレッションほどでもなく、かといってダボダボでもなく、適度なフィット感で「もう一枚の肌」という使い心地だ。あまりにも締め付けが強すぎると呼吸がしづらくなる。かといってダルダルだとサイクリング用には合わない。

ちょうど良いタイトさで身が包まれるようなフィット感がある。

スポンサーリンク

まとめ:後発がゆえ、完成度が高いロードバイク専用インナーウエア

ミズノブレスサーモといえば、これまでタウン用(普段着)のイメージが強かった。しかし、素材のブレスサーモは、肌に汗が残らない吸水性と、汗冷えを軽減する速乾性に優れた素材だ。このメリットと相まって、水分で発熱するブレスサーモ素材の3つの機能の組み合わせは、まさにロードバイクの運動に適した素材といえる。

だからこそ、これまで普段着用しかないブレスサーモのラインナップが残念だった。しかし、ワイズロードとミズノが共同開発を行いロードバイク専用のインナーウエアが完成した。特に、ライディングを想定した動きやすさ、全面から風が入りにくい ハイネック仕様、前傾姿勢でもずり上がらない長い後ろ丈など、ロードバイク用として考え抜かれていた。

適合サイズ表    
(cm)SMLLL
身 長155-165165-175175-185185-195
胸 囲80-8888-9696-104104-112
ウエスト68-7676-8484-9494-104

そして、身体に適度にフィットするスマートなシルエットも美しい。私は体重57kgで身長169.5cmでMサイズを着ているが本当にちょうど良いと感じた。実際に店頭に行って試着してみても良いかもしれない。

今まで数々の冬用インナーウエアをテストしてきたが、2022に登場したミズノとワイズロードの共同開発のウエアはやはり考え抜かれていた。ジオラインや、ファイントラックも使用しているが最近はこのインナーウエアしか身に着けていない。

この冬、冬用のインナーウエアを探されている方、これまで冬用インナーを身に着けていなかった方に非常におすすめできるインナーウエアだ。

MIZUNO ( ミズノ ) インナーウエア 長袖 ブレスサーモアンダー ワイズロードオリジナルモデル ブラック L

Ads Blocker Image Powered by Code Help Pro

広告ブロックが検出されました。

IT技術者ロードバイクをご覧いただきありがとうございます。
皆さまに広告を表示していただくことでブログを運営しています。

広告ブロックで当サイトを無効にして頂き、
以下のボタンから更新をお願い致します。